アメックス法人カードの必要書類は?審査基準と発行までの流れも要チェック!

ステータス性と実用度の高さが魅力のアメックス法人カード。実際に申し込みを考えている事業主の方も多いのではないでしょうか。
しかし、アメックス法人カードを作る前に、こんな疑問が生じやすいのも事実です。
「申し込みから発行までは、どのような流れになるんだろう?」
「カードの審査は厳しくないのかな?」
そこで本記事では、アメックス法人カード申し込みに必要な書類を紹介しながら、カードが発行されるまでの流れや審査の内容などを、わかりやすく説明します。
アメックス法人カードの作成を検討している方にとって参考になれば嬉しいです。
この記事の目次
- アメックス法人カードとは
- アメックス法人カードの申し込み資格
- アメックス法人カードの申し込みに必要な書類
- 本人確認書類
- 法人の場合
- アメックス法人カード発行までの流れ
- オンラインから申し込み
- 入会審査
- 申し込み書類の提出
- カードの発行
- アメックス法人カードの審査基準
- 事業実績
- 個人の信用情報
- アメックス法人カードの選び方
- ステータス性の高さで選ぶなら「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」
- さらにランクアップを目指したい方には「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード」
- コスパに優れた1枚なら「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード」
- アメックス法人カードゴールドとグリーンの比較
- まとめ
アメックス法人カードとは
アメックス法人カードは、法人設立直後や個人事業主など、事業実績が少ない方でも作成ができる法人カードです。
外資系法人カードならではの審査基準があるので、他社で審査に落ちてしまった方もカードを作成できる可能性があります。
独自のポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」や、ビジネスをサポートする多彩な付帯サービス、充実した旅行傷害保険など、さまざまなビジネスシーンで役立つ特典も豊富です。
また、世界が認めるステータス性の高さは、取引先などの前でカードを使うときでも相手に大きな信頼感を与えるでしょう。
アメックス法人カードの申し込み資格
アメックス法人カードの申し込み資格は下記です。
- 20歳以上
- 会社経営者、または、個人事業主
一般的な法人カードの審査は、「設立年数3年以上」や「2期以上の黒字決算」などが基準になります。
しかし、アメックス法人カードは申し込み資格が厳しくないので、設立直後の法人や個人事業主でも申し込み資格を有します。なお、会社員や公務員の方でも、アメックス法人カードの申し込みは可能です。
法人口座がなくても申し込める
通常、法人カードはカードの申し込み前に引き落とし用の口座を開設する必要があります。
しかし、アメックス法人カードは、カードが手元に届いた後で引き落とし口座を設定しても問題ありません。なお、個人事業主が申し込む場合には個人口座も指定できます。
次の章では、アメックス法人カードの申し込みに必要な書類について詳しく解説していきます。
アメックス法人カードの申し込みに必要な書類
この章では、申し込みに必要な書類を詳しく紹介していきます。個人事業主と法人では提出する書類が異なるので、本章でしっかりと確認してください。
本人確認書類
本人確認書類として、下記の公的証明書類からひとつを選び提出します。
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- マイナンバーカード
- 住民票の写し(発行日より6ヵ月以内)
- パスポート
- 健康保険証
- 特別永住者証明書
- 在留カード
なお、個人事業主の申し込みに必要な書類は、本人確認書類だけです。
決算書などの事業実績を証明する書類は不要なので、アメックスが何よりも個人の信用を重視していることがわかります。
法人の場合
法人が申し込む場合には、本人確認書類に加えて、下記のいずれかを提出します。
- 商業登記簿謄本
- 登記事項証明書
どちらの証明書もオンライン、または、お住まいの地域の法務局で入手可能です。
ただし、オンラインは書類の発行に時間がかかるので、近くの法務局へ直接取りに行くほうがスムーズでしょう。なお、カードランクを問わず提出する書類は同じです。
次の項目では、アメックス法人カードの申し込み手順と、カード発行までの流れを詳しく紹介します。
アメックス法人カード発行までの流れ
この章では、カードの申し込みから、カードが手元に届くまでの流れを詳しく紹介します。とくに難しい手順は必要ありませんので、気軽に申し込んでみましょう。
オンラインから申し込み
まずは、アメックスの公式ホームページにある申し込みフォームに必要な情報を入力しましょう。
申込フォームには、主に下記のような内容を入力します。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 年間所得
- 法人名または事業所
- 事業内容
- 事業所の住所
- 売上高
など
全ての入力が完了すると、入会審査開始となります。
「売上高」などを入力する項目がありますが、それを証明する書類を添える必要はありません。実績がない場合は「0円」と記入してください。
入会審査
フォームに入力した内容をもとに、アメックスが入会審査を行います。審査完了までは10日前後、場合によっては2週間以上を要することもあるので、発行されるまでの時間も考慮したうえで申し込むようにしましょう。
アメックスに限らず、法人カードは発行されるまでに時間がかかりがちなので注意が必要です。
申し込み書類の提出
法人と個人事業主では提出のタイミングが異なります。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
法人
通常は、入会申し込み後10日から2週間で「本人確認書類提出のお願い」のメールが届きます。
書類はオンラインでアップロードできるので、本人確認書類1枚と合わせて、商業登記簿謄本か登記事項証明書のいずれかをアップロードしましょう。
アップロードを終えると、数日後に「個人の所在確認」がセキュリティ・パッケージで届きます。
個人事業主
審査に通過すると、「本人限定受取郵便(特定事項伝達型)」でアメックス法人カードが届きます。これを受け取るときに、本人確認書類を提出してください。
なお、カード発行前に提出する必要は原則ありませんが、審査の進行状況によっては、事前の提出を求められることもあります。
カードの発行
提出書類に不備がなく、審査にパスすればアメックス法人カードが本人宛に届きます。
ホームページでの申し込みから実際にカードを手にするまでは、最短でも3週間前後かかると思った方がいいでしょう。なお、引き落とし口座の設定は、カードが届いた後に郵送で行います。
次の章では、アメックス法人カードの審査基準について詳しく解説します。
アメックス法人カードの審査基準
この章では、アメックス法人カードの審査基準について解説します。申し込み手順がわかっても審査に通るかどうか不安という方は、ぜひ参考にしてください。
事業実績
アメックス法人カードは設立年数や実績を問わないため、設立間もない法人や個人事業主でもカードを作成できます。
事実、アメックス法人カードの申し込みは、本人確認書類や登記事項証明書といった必要最低限の書類を提出するだけです。これは、アメックスが事業実績や設立年数を重視していないためと考えていいでしょう。
なお、一般的な法人カードは、営業年数や営業実績が審査の対象となるので、決算書や収入証明書を提出しなければいけません。
他の法人カードで審査に落ちてしまったという方は、ぜひアメックス法人カードの作成を検討してみてください。
個人の信用情報
法人、個人事業主を問わず、申込者本人がブラックリストに掲載されていると、審査の通過は難しくなります。
過去にカードの支払い遅延や自己破産といった金融事故を起こしている事業主は、「信用力に問題あり」と判断されてしまうのです。
なお、ブラックリストに掲載されている間は、アメックス法人カードに限らず、クレジットカードの作成はほぼ不可能なので注意しましょう。
また、他社で多額の借り入れがある事業主も、審査に悪い影響を及ぼします。カードの申し込み前にできるだけ返済をして、借入総額を減らしておきましょう。
次の章では、アメックス法人カードの選び方を解説します。
アメックス法人カードの選び方
この章では、ランクの特徴を考慮したアメックス法人カードの選び方を解説します。
ステータス性の高さで選ぶなら「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」
その見た目からワンランク上の存在感を漂わせるアメックスのビジネスゴールドカードは、世界的に通用するステータス性の高さが魅力の1枚です。
ゴールドカードは審査基準が厳しいというイメージもありますが、アメックスのビジネスゴールドカードは、事業実績より個人の信用が重視されます。他の法人ゴールドカードで審査に落ちてしまった方でも、申し込む価値は十分にあるでしょう。
なお、法人代表者だけではなく、個人事業主でも申し込むことが可能です。
年会費は31,000円(税別)と高額ですが、幅広いビジネスシーンで活用できる法人カードを探している方は、ぜひアメックス・ビジネス・ゴールド・カードを検討してみてください。
ゴールドカードならではの付帯特典
アメックス・ビジネス・ゴールド・カードには、自動付帯で5,000万円、利用付帯なら1億円という手厚い海外旅行傷害保険が付帯しています。
また、出入国時に空港から指定場所まで格安の定額料金で利用できる「エアポート送迎サービス」も、アメックス・ビジネス・ゴールド・カードの魅力です。
送迎の対象空港は下記となります。
- 成田国際空港
- 羽田空港(国際線利用時に限る)
- 関西国際空港
- 中部国際空港
海外への長期出張などでは、活用する機会が増えるはずです。
キャンセルプロテクション
入院や通院の必要性が生じて旅行やコンサートなどに行けなくなってしまった場合に、そのキャンセル費用が補償されます。
年間最高補償額は下記のとおりです。
- 入院:10万円
- 通院:3万円
高い年会費に見合った補償内容といえるでしょう。
さらにランクアップを目指したい方には「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード」
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、ビジネスゴールドよりもさらにランクアップしたステータス重視のカードです。
付帯特典の1つである「プラチナ・セクレタリー・サービス」では、出張や接待の計画をコンシェルジェにお任せすることが可能。
手厚いフォローで、ビジネスシーンをより快適にしてくれます。
さらには、追加カードの年会費が4枚まで無料になります。
国内外問わず出張する機会が多く、よりステータスを重視したい人にはおすすめの1枚です。
コスパに優れた1枚なら「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード」
「アメックスビジネスグリーン」とも呼ばれている、アメックス法人カードの一般カードです。年会費は12,000円(税別)なのでゴールドに比べると安価ですが、ビジネスに役立つ多彩な特典が付帯しています。
初めて法人カードを作る方や、ステータス性の高さにあまりこだわりがない方は、グリーンの作成を検討してみてください。
アメックス法人カードゴールドとグリーンの比較
グリーンとゴールドの主なスペックを比較してみます
ゴールド | グリーン | |
---|---|---|
年会費(税別) | 31,000円 | 12,000円 |
海外旅行傷害保険 | 最高5,000万円(自動付帯) 最高1億円(利用付帯) |
最高5,000万円(利用付帯) |
キャンセルプロテクション | あり | なし |
エアポート送迎サービス | あり | なし |
出張などの手配 | ゴールドデスク | 通常デスク |
海外への渡航機会が多い方は、年会費がやや割高でもゴールドカード一択となるでしょう。コスパの高さを重視するならグリーンを選択してみてください。
まとめ
今回の記事では、アメックス法人カードの申し込みに必要な書類や、発行までの流れを詳しく紹介しました。アメックス法人カードはステータス性の高さで有名ですが、申し込みのハードルは高くなく、設立間もない事業主でも作成できる法人カードです。
今回の記事を読んで発行までの流れや必要書類が分かった方は、自社に適したランクのアメックス法人カードに申し込んでくださいね。