【約80枚のクレカ保有者が監修】ザクザクポイントを貯める2つのコツと還元率が高いおすすめの法人カード5選
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
法人カードの導入を検討されている方にとって、経費をカードで支払うとポイントがどんどん貯まるというメリットは大きな魅力ですよね。
法人カードは個人向けのカードに比べて利用額が高いため、賢く使えばザクザクポイントを貯めることが出来ます。
さらに、たくさん貯めたポイントを有効活用すれば、
- 飛行機の座席をグレードアップ
- キャッシュバックとしてお金に換えて経費削減(※)
- 金券に交換して従業員への賞与にする
など、さまざまな使い方ができますし、お得なことが盛りだくさんです。
(※)キャッシュバックについては、各カードによって様々な条件が提示されているものもありますので、ご注意ください。
ここで着目してほしいのが、
- 法人カードによってポイントの貯まりやすさは異なる
ということ。
法人カードのポイントを有効活用するためには、大前提として還元率の高いカードを選ぶのが大切です。
そこで今回は、法人カードの中でも、中小規模企業や個人事業主向けに
- ポイント還元率の高いおすすめの法人カードから、
- 法人カードのポイント利用法や効率的に貯める方法まで
徹底解説していきます。
この記事の目次
ポイントの還元率が高い法人カード5選
法人カードのポイント還元率や、還元率の上がる店舗はクレジットカード会社によって違いますので、徹底比較して自分にとって1番お得なカードを見つけることをおすすめします。
今回は、ポイント還元率に注目して当サイトがおすすめする法人カード5点について徹底解説いたします。
これらの法人カードは、発行元も信頼性の高いものです。
ポイントが貯められるだけではなく、様々なビジネスシーンで安心してお使いいただけるものと言えます。
また、起業したてででも、個人事業主や社長自身に良好な個人情報があれば、比較的審査に通りやすいといわれているカードになります。
以下にて、各カードの詳しい還元率やビジネスに役立つ付帯サービス等の特徴などを説明していきます。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのポイントは、カード決済時100円単位で1ポイント(※1)が付与されます。
(※1)①ポイントの加算対象外の加盟店、②100円=1ポイントとして換算されない加盟店、③ポイント加算対象外となる利用内容も一部あります。
さらに、
- メンバーシップ・リワード・プラス(年間参加費3,000円<税別>)(※2)に加入すると、ポイントの有効期限が無期限になるうえ(通常3年)、
-
「ボーナスポイントプログラム(参加費無料)」にも登録すると、
対象加盟店での利⽤で100円=3ポイントと、かなりの高還元率になります。
(※2)オンライン・サービスへの登録・サービスログインが必要となります。
※本サイトから新規カードとしてお申し込み(下記「公式サイトへ」ボタンをクリック)いただくと、初年度年会費(31,000円<税別>)が無料になります。
出張等でANAをよく利用する方は、マイル移行への還元率が最大3.0%と法人カードの中で特に高いのも特徴です。
ANAをはじめ15航空会社へのマイル移行に対応してるアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードについて、詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
ステータス性の高さから取引先への印象も申し分ないうえ、付帯特典についても、国内・海外旅行保険などの手厚い保険サービスや、コンシェルジュサービスなどワンランク上のものが揃っています。
ビジネスシーンで役立つ優待サービス
- 付帯保険が充実
海外旅行傷害保険:最高1億円が自動付帯
国内旅行傷害保険は:利用付帯(※)のみ最高5,000万円
※旅行代金の決済に本カードを利用した場合 - 会員専用サイト「オンライン・サービス」にて、ホテル、レンタカー、国際線航空券のオンライン予約が24時間できる
- 専門コンシェルジュが、接待時の予算や人数にあわせてお店を提案してくれる
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードについて興味のある方は、初年度年会費がお得になるこの機会にぜひ下記記事も参考に検討してみてください。
オリコ EX Gold for Biz
オリコ EX Gold for Bizの通常のポイント還元率は0.5%です。
カード利用1,000円につき暮らスマイルが1ポイントが貯まります。
これだけ見るとごく平均の還元率ですが、このカードは利用額に比例して還元率がアップするのが特徴です。
通常は0.5%なのですが1年間の利用額によって還元率最大1.10%になります。
利用額に対する還元率は以下のようになっております。
年間の利用額 | ポイント還元率 |
---|---|
50万円未満の場合 | 0.60% |
50万円以上の場合 | 0.85% |
100万円以上の場合 | 0.95% |
200万円以上の場合 | 1.10% |
さらに、オリコモールを利用すればポイント還元率が最大で15%もアップするのも大きな魅力です。
その他にもAmazonや楽天トラベルなどで商品の購入・宿の予約をすれば、還元率+αでポイントが加算されるので、結果的にポイントが貯まりやすくなっています。
また、オリコ EX Gold for Bizを利用して貯まる「暮らスマイル」1ポイントにつき、「オリコポイント」5ポイントに交換できます。
さらにオリコポイントは、普段のお買い物に利用しやすい、
- 楽天ポイント
- Pontaポイント
- WAONポイント
- Tポイント
などに移行することができます。
ポイントの貯めやすさだけでなく使いやすさも合わせ持ったカードと言えるでしょう。
マイルについては、JAL・ANAどちらにも対応しており、手数料をかけずに移行することができます。
コスパが良いといわれるオリコ EX Gold for Bizの付帯特典は、接待に便利なサービスや福利厚生を導入しやすいサービズなど盛りだくさんです。
さらに、法人代表者用「EX Gold for Biz M」と個人事業主用「EX Gold for Biz S」の2種類があるため、それぞれに使い勝手の良い独自の機能も付いています。
ビジネスシーンで役立つ優待サービス
- 代表者用の「EX Gold for Biz M」
→追加カード3枚まで無料で発行が可能 - 個人事業主用の「EX Gold for Biz S」
→キャッシング機能あり - レストラン特典が利用できる
→国際ブランドでMastercardを選んだ場合:「ダイニング by 招待日和」
→国際ブランドでVisaを選んだ場合:Visa ビジネスグルメオファー - 福利厚生サービスを優待価格にて導入可能
オリコ EX Gold for Bizがご自身に合っているかどうか気になる方は、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
楽天ビジネスカード
楽天ビジネスカードの通常還元率は法人カードでは高率の1.0%です。
カードの利用代金100円につき、楽天ポイントが1ポイント貯まるのです。
100円単位で交換してもらえる分、細かい金額が切り捨てになることもありません。
※楽天ビジネスカードは、個人用「楽天プレミアムカード」の追加カードという形での発行になるため、2枚セットで保有する必要があります。
また、楽天ビジネスカードを楽天市場で利用すると、
- 全商品いつでもポイントが5倍
- お誕生月の利用でポイント3倍付与
- キャンペーン期間の高率ポイントを上手く利用すれば、効率的にポイントを貯めることができる
オフィス用品など会社のためのお買い物を楽天市場でするようにしていれば、すぐにポイントが貯まりそうですよね。
詳しくは下記の記事も参考にしてみてくださいね。
付帯特典については、特に出張などで移動の多い場合、ETCカードが複数枚発行できたり、便利なトラベルサービスが利用できたりするので重宝します。
ビジネスシーンで役立つ優待サービス
- ETCカードの複数枚発行が可能
- 世界1,300以上の空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」が付帯
- 全国の人気レストランや提携ホテルを優待価格で利用できる
楽天ビジネスカードのメリットについて詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
JCB CARD Biz 一般
JCB法人カードの通常時の還元率は0.5%です。
カード利用金額1,000円につき、OkiDokiポイントが1ポイント貯まります。
そのOkiDokiポイントは、1ポイントにつき5ポイント分のnanacoポイントに交換できるのです。
さらに、「JCBスターメンバーズ」に加入すれば還元率がアップします。
年間利用額に合わせて下記のように変化します。
年間の利用額 | ポイント還元率 |
---|---|
30万円以上 | 0.55% |
50万円以上 | 0.60% |
100万円以上 | 0.75% |
300万円以上 | 0.80% |
となっており、使えば使うほどポイントがたくさんもらえるのです。
また、スターバックスやセブンイレブンなどポイント優待店も多く、優待店にて利用すればより多くポイントがもらえるのも魅力となっています。
付帯特典については、ETCカードが無制限に発行できるので社用車が複数台ある場合は選んでおきたい法人カードといえます。
ビジネスシーンで役立つ優待サービス
- ETCカードの発行枚数が無制限
- 経費処理に便利な経費精算ソフトを優待価格にて利用可能
- 福利厚生サービスを優待価格にて導入できる
JCB CARD Biz 一般の強味について詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)
三井住友ビジネスカード for Ownersのポイント還元率は0.5%で、カード利用代金200円につき、Vポイント(※1)が1ポイント付与されます。
(※1)2020年6月1日のポイントサービスリニューアルにより、ワールドプレゼントポイントがVポイントになり、ポイントレートも変更になりました。
ポイントサービスがリニューアルされたことにより、ファミリーマート、セブンイレブン、ローソンとマクドナルドの店舗で利用すると、いつでもVポイントが通常の5倍(※2)になります。
身近な店舗利用でいつでもポイントが5倍になりますので、どんどん貯まっていきそうですね。
(※2)ポイント加算の対象にならない店舗・ケースもあります。
付帯サービスについては、手ごろな年会費にも関わらず、充実した保険サービスや、いざという時に個人事業主には嬉しいキャッシングリボがあります。
ビジネスシーンで役立つ優待サービス
- 個人事業主は50万円までのキャッシングリボが利用できる
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯
- 福利厚生サービスが優待価格で利用可能
JCB CARD Biz 一般(クラシック)の特徴について詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
ここまでポイントとビジネスサポート等による、おすすめ法人カード5点について紹介してきましたが、もしまだ決めきれない!という方は、下記記事を参考に全体のお得度比較をして選ぶのもよいでしょう。
【参考記事】「法人カードを還元率と使い勝手のバランスで選ぶとおすすめはこの5枚」
法人カードでポイントを貯める2つのコツ!
法人カードで手に入れたポイントの使い道はたくさんあります。
ただ、ポイント特典による恩恵をしっかり受けるにはたくさんポイントを貯めることが必要です。
この項目では法人カードでポイントを効率的に貯めるコツを紹介します。
ここでご紹介したいコツは以下の2つ。
次の項目では各コツについて詳しく説明します。
効率的にポイントを貯めたい方は、ぜひ参考にしてください。
支払いを法人カード一つにまとめる
法人カードはさまざまなお支払いに対応しています。
業務に必要な備品や出張のための移動費、オフィスの家賃代など支払えますが、それ以外に公共料金も全て法人カード決済が可能です。
ビジネス上で生じる費用をできる限り法人カードで支払えば、漏れなくポイントを貯めることができるのです。
他にも毎月発生する費用はなるべく法人カードにまとめておいたほうが、効率的にポイントを獲得できるでしょう。
従業員の経費支払いも法人カードにまとめる
代表者個人の出張代や接待費など毎月かかるお金を法人カードにまとめている方は多いようです。
しかし、従業員の交通費や出張費などは法人カードを使っていないことがよくあります。
その場合は、法人カードを使うなどすると、法人で使った経費をまとめてポイントに変えられるのでおすすめです。
また、できる限り法人カードを経費利用することで、ポイントを効率的に貯めることができるだけでなく、煩雑になりがちな会計処理の効率化も図ることができるでしょう。
キャンペーンを見逃さない
法人カードによっては入会キャンペーンを行っていることがよくあります。
申し込むだけでポイントバックを受けられるので、使う前から大量のポイントをゲットできます。
その他にも入会した年度に一定以上利用すればボーナスポイントをもらえるキャンペーンもあるので、キャンペーンに注目するのもおすすめです。
法人カードごとでキャンペーンの内容は違うため、入会する前に気になるカードのキャンペーンをチェックしておきましょう。
ポイントを貯める際の注意点
法人カードのポイントはさまざまなものに交換できますし、使い勝手が非常に良いです。
会社の備品を買い揃えるのもいいですし、従業員への賞与に使うのもOK。
マイルに変えれば、座席をグレードアップさせることもできます。
また、カードによっては、税金の支払い時にポイントを貯めることだって出来てしまいます。
ただ、お得に法人カードを利用しようと思うと、気を付けたいこともあります。
法人カードでポイントを貯める場合、下記のような注意点があります。
このような点には注意しましょう。
次の項目では上記の注意点を掘り下げて解説します。
独自のポイントを使っている場合、変換すると還元率が下がることも
クレジットカード会社によっては独自のポイントを設定していることがあります。
金券やギフトカードに変えられるので、一見良いようにも思いますが、マイルなどに変換すると還元率が下がってしまうことも。
【例えば…】
JCB法人で設定されている「Oki Dokiポイント」は通常0.5%の還元率
→ マイル還元率になると0.3%に落ちてしまう
なぜ下がるのかというと、マイルなどは他社のポイントだからです。
なので、他のポイントに変える場合は還元率が下がることを考慮しなければいけません。
独自のポイントを使っている会社の法人カードを使う場合は、ポイントをそのまま商品に変えるといった使い方が最適でしょう。
有効期限がある場合も多い
クレジットカード会社は法人カードで貯まったポイントに有効期限を設けていることが多いです。
一応、有効期限は3年と長期なこともあるのですが、その間に使わなければせっかく貯めたポイントがなくなってしまうかもしれません。
「気づいたらなくなっていた」という事態を防ぐためにも、定期的にポイントを消費していくことを勧めます。
中には、下記のようなポイントの有効期限がない法人カードも存在します。
セゾンのビジネスカードである「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は、ポイントがなくならない永久不滅ポイントです。
好きなだけ貯め、好きなときに還元できるので、「気付いたらなくなっていた」という心配がありません。
また、セゾンカードを同一名義で複数持っている場合、ポイントは自動的に合算されるのも特徴です。
先述したアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードをはじめアメックスの法人カードも、有効期限は設けられていますが、ポイントを好きなアイテムに一度でも交換すれば、無制限になります。
ポイントを長期間貯めて一気に使いたいという方は、アメックスの法人カードもおすすめです。
ポイントが全くつかない法人カードもある
多くの法人カードにも、個人向けのカードと同様にポイントが付与されますが、中には全くポイントが付与されない法人カードもあります。
例えば、ライフカードビジネスライト(スタンダードカード・一般カード)は、年会費が永年無料の代わりに全くポイントがつきません。
このように、ポイントのつかない法人カードもあるということも注意しておきましょう。
ポイントの仕訳方法は?
法人カードを使えばポイントが貯まります。
そのポイントは社長個人のものではなく、会社の資産になります。
ではポイントの扱いは、どのようにすればいいのでしょうか。
結論から言うと特に仕訳する必要はありません。
少額のポイントを使う場合は、特に仕訳をする必要はないのですが、下記のような時は注意しましょう。
- 大量のポイントを使う場合
少額だと問題ないのですが、大量にポイントを使う場合は会計処理をすることがあります。
税務処理については法律上義務付けられていないという見方もあるため、一度税理士に確認することをおすすめします。
「仕訳の仕方について詳しく知りたい!」という方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
法人カードで手に入るポイントの使い道と利用のルール
ビジネス用の法人カードは事業主など使用者の個人名義になりますが、
- 企業向けの法人カードで得たポイントを個人事業主や経営者が個人利用することは、「業務上横領罪」に問われる場合がある
といわれています。
現時点ではポイントの代表者の個人使用に関して、直接的な法律は定められていませんが、法律にふれる可能性もあるということは覚えておきましょう。
また、法人カードで貯めたポイントの有効な利用方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- マイルへの移行
- 航空券の購入
- 商品の購入時に使う
- 金券や商品券へ交換する
- キャッシュバックする
- 従業員への賞与として利用
法人カードで貯まったポイントのお得な利用方法や、ポイント利用のルールについて詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてみてください。
まとめ
ここまで説明したことをまとめると、
- ポイントはマイルや商品などに交換できる
- ポイント特典は従業員への賞与にもおすすめ
- 効率的にポイントを貯めるならキャンペーンなどを見逃さない
- 有効期限などの注意点があるので事前にチェック
法人カードで支払いをまとめてしまえば、効率的にポイントを集められます。
ただ、貯めたポイントは早めに使わないと有効期限でなくなってしまうかもしれません。
法人カードを契約する前に、有効期限などもチェックしておくと良いでしょう。
法人カードのポイントを有効活用してください。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。