プライオリティパス付帯の法人カードで空港の待ち時間も快適に!おすすめカード5選も紹介
監修者:トータルマネーコンサルタント 新井智美
海外の出張の多いビジネスマンの方は、
「空港での長い待ち時間をどのように過ごそうか」
と悩むことが多いのではないでしょうか。
例えば、
「ビジネスの合間の限られた時間ぐらいはゆっくりしたい」
「わずかな時間でも、くつろぎながら仕事をしたい」
などと感じることもあると思います。
食事やお酒を楽しみたくなることだってきっとありますよね。
そんなときに、プライオリティパスが付帯している法人カードがあれば、ワンランク上の豪華なラウンジで、待ち時間を有効に使うことができます。
また、空港ラウンジには食べ物や飲み物、くつろげる椅子や充電設備などが揃っており、長い待ち時間を快適で有意義な時間に変えてくれるでしょう。
ですがそもそもプライオリティ・パスって何?と思う方も少なくないと思います。
プライオリティ・パスとは、いくつかのクレジットカードに付帯する、ランクの高い空港ラウンジを無料で利用できるサービスのことです。
そこで今回は、以下の内容について紹介します。
- プライオリティパスの活用方法やメリット
- プライオリティパスが付帯しているおすすめの法人カード
ぜひ最後まで読んでいただき、プライオリティパスの魅力を知り、実際に体験してみてください。
この記事の目次
プライオリティパスとは
世界130カ国、300都市以上の空港に完備されている豪華なラウンジで待ち時間を過ごせるサービスが、「プライオリティ・パス」です。
厳密に言うと、法人カード本体とは別にプライオリティ・パスが発行されて、空港の専用ラウンジにてパスを提示することでラウンジの利用が出来るのです。
プライオリティ・パスには、以下のようなカード型のものと携帯端末で扱えるアプリ形式のものがあります。
空港ラウンジには、
- 旅の疲れを癒せるシャワールーム
- ゆったりとしたスペースでくつろぎながら仕事ができるソファ
などが用意されています。
プライオリティパスが提携しているラウンジは世界に600以上あるため、主要都市の空港には、ほとんど完備されていると考えていいでしょう。
ただし、国内の空港でプライオリティパスが使える空港は下記の4箇所のみとなっていることにご注意ください。
- 成田国際空港
- 関西国際空港
- 中部国際空港
- 福岡国際空港
なお、ラウンジに入室できるのは限られた利用者のみなので、荷物の盗難リスク軽減にも役立ちます。
ここからは、さらにラウンジの具体的なサービスの内容を紹介しながらプライオリティパス付の法人カードを持つ魅力を解説します。
ラウンジで利用できるサービスは豊富
ラウンジでは、下記のようなサービスを利用することができます。
- 軽食サービス
- ドリンクサービス
- Wi-Fiサービス
- 電子機器の充電
- 仮眠室
- シャワー
- スタッフによる多言語サポート
ドリンクサービスでは各種ソフトドリンクのほかに、アルコール類も用意されているのが嬉しいポイント。
軽食は、パスタ・サンドイッチ・サラダバー・おにぎりなど、ラウンジによって内容は異なりますが、種類豊富な食事を楽しめることに変わりはないので満足度は高いはずです。
このほかに、会議室やベッド付きの休憩室、シアタールーム、スパなどが完備されているラウンジも少なくありません。
なお、スパ施設の利用は別料金となる場合もありますが、プライオリティパスがあれば、割引料金が適用されるケースがほとんどです。
ゴールドカードで利用できるラウンジとの比較
プライオリティパスで利用できるラウンジは、手荷物検査を受けた後で利用できるスペースに確保されています。
ゴールドカードで利用できるラウンジは手荷物検査前の場所にあるので、ラウンジを出てから搭乗するまでの間に、手荷物検査を受けなければいけません。
一方、プライオリティパスで利用できラウンジでは、すでに手荷物検査を終えているため、搭乗開始時間ギリギリまでくつろぐことができます。
利用できる設備にも大幅な差があります。
ゴールドカードで利用できるラウンジにもフリードリンクや無料Wi-Fiなどの設備は整っていますが、「充実している」とは言い難いレベルです。
また、利用者が多いために混雑度が高く、静かにくつろげるといった雰囲気ではありません。
同伴者は有料になる
プライオリティ・パスを利用するうえで、一点気を付けたいポイントがあります。
同伴者がプライオリティパスの提携ラウンジを利用するためには、1回につき32ドルが必要になるのです。
利用する機会が多いほど負担になるので、配偶者などとの個人的な旅行には向いていないかもしれません。
ただし、アメックスのビジネスプラチナカードなら、同伴者1名までが無料になる特典が付帯しています。
次の項目では、年会費が高くてもプライオリティパス付帯の法人カードを作成した方がおトクになる理由を説明していきます。
法人カードの年会費が高くても元はとれる
プライオリティパスを通常購入する場合は、最高で40,000円以上の年会費が必要になります。
なお、プライオリティパスは3つのプランに分かれていて、それぞれ利用できる回数や年会費が異なります。
プラン | 年会費 | 都度利用料金 | 同伴者料金 |
---|---|---|---|
プレステージ | 399ドル | 無料 | 1回27ドル |
スタンダード・プラス | 249ドル | 10回無料 |
1回27ドル |
スタンダード | 99ドル | 27ドル | 1回27ドル |
「プレステージ会員」が標準で付帯している法人カードの場合、仮に年会費が30,000円だとしても十分に元がとれてしまいます。
海外渡航の機会が多い方にとっては、極めて利用価値の高い1枚となるはずです。
なので、プライオリティ・パス付の法人カードを検討している方は「法人カードの年会費の高さ」のみに着目するのではなくて、ご自身の空港利用頻度等と照らし合わせて元が取れそうかを考えてみてくださいね。
次の項目では、おすすめのプライオリティパス付の法人カードを5つご紹介していきます。
プライオリティパス付帯のおすすめ法人カード5選
プライオリティパス付帯の法人カードはそれほど多くありません。
限られたカードのなかから、自分に合った特典が付帯している1枚を選んで、ビジネスに活用していきましょう。
ここでは、プライオリティ・パスの付帯した、以下の5つのカードをご紹介いたします。
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナカード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
- 楽天ビジネスカード
- JCB CARD Biz プラチナ
- 三井住友ビジネスプラチナカード for Owners
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナカード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナカードは、ビジネスカードの最高峰ともいえるカードです。
ステータス性の高さだけではなく、付帯特典、補償内容などの充実度は他の追随を許しません。
年会費は130,000円(税別)と高額ですが、プライオリティパスのプレステージ会員が無料で付帯、同伴者1名まで無料という豪華な内容は魅力的です。
さらに、
- 24時間365日秘書代わりとして利用できる「プラチナ・コンシェルジュデスク」
- 有名レストランや高級料亭での「会員専用席確保」
など、ビジネス、プライベートを問わず活用できるワンランク上の特典も豊富です。
審査に通るために招待制を利用するのも一つの手
アメックスビジネスプラチナカードはもともとは招待制で、誰でも申し込めるカードではありませんでした。
すでにプラチナビジネスカードを持っている方からの招待か、アメックスのゴールドカードで実績を積んだうえで、アメックスからの招待状が届くのを待つというスタイルでした。
現在では誰でも申し込むことができるようになりました。
しかし、いきなりプラチナカードを申し込んで審査に通ることができるのか、不安な方も多いと思います。
そのため、まずはアメックスビジネスゴールドカードを作成して利用実績を積み、信頼を高めて招待してもらうというのも一つの手です。
特に問題なく利用していれば、招待状が届くまでに、それほど時間はかからないはずです。
なお、アメックスのビジネスゴールドカードも、最高で1億円まで保証される海外旅行傷害保険や、購入した商品の盗難などを補償する「ショッピング・プロテクション」といったサービスが充実しています。
申し分のないスペックの高さなので、スペック重視の方はぜひ手にしてみてください。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、プラチナ法人カードでありながら、年会費が20,000円(税別)という、大変におトクなカードです。
さらに、年間の利用総額が200万円を超えれば、翌年の年会費が半額になるという嬉しいサービスも見逃せません。
アメックス系のビジネスプラチナカードなので、ステータス性の高さも抜群。
マイルへの還元率も高く、特に、JALマイルでは還元率1.125%を実現しています。
また、海外旅行傷害保険はもちろん困ったときに便利なコンシェルジュサービスもしっかり付帯しています。
楽天ビジネスカード
年会費は2,000円(税別)と破格ですが、ビジネスカード単体では持てないので注意してください。
申し込むためには、個人用のクレジットカード「楽天プレミアムカード」を作成する必要があります。
つまり、個人のカードを作ってから、ビジネスカードを追加発行するというスタイルです。
両カードを合わせると年会費が12,000円ほどになりますが、それでも、プライオリティパスが付帯していることを考えれば大変おトクなカードです。
発行スタイルが特殊なので追加カードの発行はできませんが、リーズナブルにプライオリティパスが付帯しているビジネスカードを所有したいという方にはおすすめです。
JCB CARD Biz プラチナ
年会費は30,000円(税別)なので、プライオリティパスの利用頻度が高い方にはおすすめのカードです。
海外旅行傷害保険には家族特約があるので、カード会員本人だけではなく家族も補償されるのが特徴。
また、タクシーチケットの手配やディズニーのオフィシャルチケット優先取得などの特典があるので、国内での利用が主になるという方にもおすすめです。
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners
自由度の高さが特徴のビジネスカードです。
支払い方法は1回払いだけではなく、リボ払いや分割払いも可能。
支払日も「15日締め翌月10日」か「月末締め翌月26日」のどちらかを選択することができます。
さらに、国内外を問わず50万円から100万円までのキャッシングができるのも特徴です。
また、Apple Payが使えるので幅広いシーンでのスムーズな決済も可能。
貯めたポイントをマイル移行できるため、海外でのビジネスが多い方なら経費削減にも役立つでしょう。
法人プラチナカードであるにもかかわらず審査には登記簿謄本の提出が必要ないため、比較的作りやすいカードといえます。
年会費は50,000円(税別)ですが特典内容やプライオリティパスが標準付帯されていることも考慮すれば、十分におトクです。
まとめ
この記事では、プライオリティパスが付帯している法人カードのメリットについて解説しました。
プライオリティパスで入室できる空港ラウンジは、通常、マイレージプログラムの上級会員や、ビジネスクラス以上の搭乗者だけが使える施設です。
対象利用者が限られた上質な空間で、待ち時間を有意義に過ごしたい方は、プライオリティパスが付帯している法人カードを作成してみてください。
- 監修者:トータルマネーコンサルタント 新井智美
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