etcカード付帯の法人カードはどれ?年会費無料でetcカードを作れるおすすめのカード5選

法人カードで経費管理の効率化に取り組むときは、商用車で高速道路を利用する際の支払いにも注目したいものです。ETCカードを利用すれば料金所でのやり取りを省き、スピーディーな移動ができるだけでなく、支払いの一本化にもつながります。また、ETCカードの年会費が無料の法人カードも多く、その他の条件が同じであれば無料でETCカードを持てる方がよりお得です。
ETCカードを活用することで割引サービスの対象になったり、ポイントが貯まったりすることも考えれば、高速道路の利用が多い場合、法人カードに付帯するETCカードを利用しない手はないでしょう。
ただ、法人カード自体のメリットも含めてトータルでお得になることが前提といえます。
この記事の目次
- 法人カードがあればETCカードが無料になる可能性は大きい
- カードによって無料の内容が異なる
- 無料といっても法人カードによって作れるETCカードの枚数は異なる
- 無料で作ったETCカードでもメリットは大きい
- 各種割引サービスが適用になる
- お得なETCマイレージサービスも年会費無料
- ETCカードが無料でも法人カード自体のメリット重視で選びたい
- 経費処理の一元化の中心となる法人カードがお得であることが大前提
- ETC以外の利用が多ければETCは有料でもトータルでお得になる可能性大
- ETCカードの年会費を払ってもお得なアメックスのビジネスゴールド
- 法人カードが作れないときのETC法人カード
- 簡単に作れるETC法人カードはクレジットカードではない
- ETC法人カードは持つだけで費用負担が発生する
- ETCカードの年会費が無料のおすすめ法人カード5選
- オリコ EX Gold for Biz
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 三井住友ビジネスゴールドカードfor Owners
- JCBゴールド法人カード
- UC法人カード ゴールド
- まとめ
法人カードがあればETCカードが無料になる可能性は大きい
ETCカードを単独で申し込む人も多いですが、法人カードの付帯サービスとしてETCカードを発行できる法人カードもたくさん存在します。
法人カードに付帯するETCカードを無料で発行するカード会社も増えており、しっかり選べば法人カードを導入するメリット大です。
カードによって無料の内容が異なる
ただ、無料でETCカードを発行できるといっても、無料の内容はカードによって異なります。
年会費も発行手数料も無料
いちばんお得に持てるのが、年会費も発行手数料も無料のETCカードです。このタイプの法人カードを選べば、法人カードの年会費だけで使えます。法人カードの年会費も無料なら、さらにお得といえるでしょう。
年会費と発行手数料のどちらかが無料
年会費が必要で発行手数料は不要というタイプや、年会費無料で発行手数料が必要というタイプのカードもあります。たとえば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの場合、年会費が500円(税別)で発行手数料は無料です。
発行手数料は発行の都度負担することになり、更新時にも必要です。また、年会費は毎年の負担が継続します。
条件を満たせば無料
無料といっても法人カードに付帯すれば無条件に無料となるわけではなく、一定の条件をクリアすればETCカードが無料になるタイプもあるため、慎重な検討が重要です。法人カード自体の年会費についても、条件をクリアすることで無料となるものがありますが、クリアが簡単なものからハードルの高いものまで色々あります。
無料といっても法人カードによって作れるETCカードの枚数は異なる
ETCカードを作れる枚数は、法人カードによって異なります。ここは追加カードの発行可能枚数にもいえることですが、しっかり確認しておかないと必要な枚数が揃わずに、別のカードを申し込む結果となってしまいかねません。
次の章では、ETCカードのメリットについて解説します。
無料で作ったETCカードでもメリットは大きい
有料で作ったカードも無料で作ったカードも同じETCカードの機能を有しており、メリットは大きいです。
各種割引サービスが適用になる
ETCカードやETC無線通信を使うことで、各種の割引サービスの適用を受けられます。以下に示す例は、NEXCOグループの東日本、中日本、西日本3社が実施する割引サービスの例です。
■時間帯割引 午前0時~4時までの深夜の時間帯にETCカードを利用して通行する場合、通行料が約3割も割引になる深夜割引の対象となります。また、土日・祝日は休日割引となり、終日約3割の割引です。ただし、大都市近郊区間は除かれ、対象車は軽自動車・普通車に限られます。 |
■平日朝夕割引 大都市近郊区間以外の地方部区間における1ヶ月の走行回数によって最大約5割の還元が受けられる割引サービスです。時間帯は平日の6時~9時と17時~20時となっています。 平日朝夕割引は、NEXCOの3社だけでなく、本州四国連絡高速道路株式会社と宮城県道路公社も実施しているサービスです。 |
※各種割引の適用条件など詳細は各社の公式サイト等で確認してください。
お得なETCマイレージサービスも年会費無料
ETCマイレージサービスに登録すれば、さらにお得にETCカードを利用できます。
ETCマイレージサービスの概要
ETCマイレージサービスとは、ETCカードを使った通行料金の支払額に対してポイントが付与されるサービスです。貯まったポイントを高速道路の無料通行分に交換すれば、通行料金の支払いに充当できます。
ETCマイレージサービスは登録制のサービスで、登録料や年会費などは必要ありません。登録もインターネットを利用すれば簡単に完了します。
ちなみに、NEXCOなどが実施している平日朝夕割引は、ETCマイレージサービスに登録しているユーザーが受けられる割引です。この点からも、ETCマイレージサービスへの登録は欠かせないといえるでしょう。
対象となる高速道路事業者
ETCマイレージサービスの対象となる高速道路の事業者は、2019年4月時点で以下のとおりです。
- NEXCO東日本
- NEXCO中日本
- NEXCO西日本
- 本州四国連絡高速道路株式会社
- 宮城県道路公社
- 名古屋高速道路公社
- 愛知県道路公社
- 神戸市道路公社
- 広島高速道路公社
- 福岡北九州高速道路公社
上記の事業者はポイントの付与と無料通行分の利用、両方に対応。しかし阪神高速道路株式会社など、無料通行分の利用は可能なものの、ポイントが付与されない事業者が多数あります。
どの事業者のどの路線でポイントが付与されるか、無料通行分が使えるかは、変更になる可能性もあるため、その都度確認が必要です。
次の章では、法人カード選びではETCカードの費用負担の有無以上に、法人カードそのもののメリットが重要になることを解説します。
ETCカードが無料でも法人カード自体のメリット重視で選びたい
ETCカードを無料で発行してもらえるのは大きなメリットに違いありません。しかし、法人カードを導入する目的を考えれば、法人カードそのもののメリットも重視して選びたいものです。
経費処理の一元化の中心となる法人カードがお得であることが大前提
法人カードの最大の導入目的は経費処理を効率化することといえます。そのためには、法人カードのスペックが自社の実情に合致しているかどうかの確認が必要です。
利用限度額は足りているか
小規模な事業で経費の支出が少ない場合は気にならないかもしれませんが、事業が大きくなれば法人カードで決済する額も大きくなるでしょう。利用可能な残高の不足を気にすることなく使うなら、カードの限度額は現実的に予測される毎月の利用額の2倍以上必要です。
追加カード枚数に不足はないか
自分だけで活動している個人事業主や法人成りしたばかりの代表者なら、法人カードの基本カードだけで足りるでしょう。しかし、社員を抱えて営業するなら追加カードも必要になってきます。必ずしも全員に持たせる必要はないですが、発行できる追加カードが少なくて使えないという事態は避けたいものです。
経費処理に役立つサービスが充実しているか
法人カードであれば、経費処理に役立つサービスを充実させているのは当然といえます。その中でも、より役立つカードに大きなメリットを感じることになるでしょう。たとえば、利用明細のダウンロードサービスや、クラウド会計とのデータ連携などです。
ビジネスシーンに便利なサービスがあるか
商談や仕入れなどで国内外を飛び回るビジネスであれば、空港ラウンジサービスや送迎サービス、接待に利用できる店舗の優待利用などが役立ちます。また、旅行傷害保険や各種プロテクションサービスも、ビジネス利用をサポートしてくれるサービスです。
ETC以外の利用が多ければETCは有料でもトータルでお得になる可能性大
ETCカードを無料で作れなかったとしても、その他の利用が多ければ法人カードとして十分なお得感を得られる可能性が大です。
ETCカードの年会費を払ってもお得なアメックスのビジネスゴールド
ETCカードの年会費が必要な法人カードのひとつに、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードがあります。
ETCカードの年会費は500円
アメックスのビジネスゴールドでETCカードを発行するには、前述したように発行手数料はないものの、年会費500円(税別)の負担が必要です。 では、アメックスのビジネスゴールドがETCカードの年会費500円のために見劣りしてしまうカードなのかといえば、実際はまったくの逆といえます。
ステータスとサービスの両方で支持される法人カード
アメックスのビジネスゴールドは、数ある法人ゴールドカードの中でも人気トップを争う優秀なカードです。ステータスの高さでいえば、他の追随を許さないとさえいわれています。なぜなら、アメックスのゴールドは他社のプラチナに相当するハイブランドとして知られているためです。
もちろん、ステータスだけでなく、先に述べた法人カード自体のメリットをしっかりと備えていることが、アメックスのビジネスゴールドの特徴です。
次の章では、法人カードを作れないときの選択肢となるETC法人カードについて解説します。
法人カードが作れないときのETC法人カード
法人カードに付帯するETCカードをお得に利用できればよいですが、法人カードを作れないケースもあるでしょう。そんな時に選択されるカードとして、ETC法人カードが存在します。
簡単に作れるETC法人カードはクレジットカードではない
ETC法人カードのメリットは、簡単に作れる点です。ETC法人カードはクレジットカードではないため、信用状態の調査などの審査がありません。つまり、法人カードに付帯するETCカードだけを持っているのと同じような状況です。ただし、クレジットカードである法人カードのようなメリットはひとつも得られない点に注意が必要です。
ETC法人カードは持つだけで費用負担が発生する
また、ETC法人カードは無料ではない点も注意しておきましょう。ETC法人カードはいくつかの団体から発行されています。発行主体によって金額や名目は異なりますが、発行手数料や年会費などに相当する費用負担が発生することはほぼ同じです。
最後の章では、ETCカードを年会費無料で持てる法人カードの中から、おすすめ5選を紹介します。
ETCカードの年会費が無料のおすすめ法人カード5選
ETCカードの年会費が無料になる法人カードの中から、トータルでおすすめのカード5選を紹介します。
オリコ EX Gold for Biz
個人事業主向けのSと法人代表者向けのMの2つのカードが用意されているオリコ EX Gold for Bizは、手軽に法人カードを持ちたい人におすすめです。
法人カードの概要
何といっても、法人カードの年会費が2,000円(税別)という手軽さが大きな特徴といえます。しかも、初年度は無料です。
年会費は安くても、サービス内容はしっかりとしています。空港ラウンジサービスをはじめ、クラウド会計ソフト「freee」の優待や国際ブランドのサービスも利用できてお得です。利用限度額は10万~300万円となっています。
ETCカードの概要
オリコ EX Gold for Bizに付帯するETCカードは、オリコのETCカードです。年会費はもちろん無料で、利用に応じてオリコEX Gold for Bizのポイントプログラムである暮らスマイルのスマイルも貯まります。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、プラチナでありながらゴールドカード級の年会費で持てる人気の法人カードです。
法人カードの概要
年会費は20,000円(税別)ですが、年間の利用額が200万円以上になれば、翌年は10,000円(税別)になる優遇制度があります。利用実績を積むことで限度額を上げやすいカードとして人気です。
ETCカードの概要
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードに付帯できるETCカードはセゾンのETCカードで、年会費は永久無料になっています。セゾンカードの特徴でもある即日発行にも対応したETCカードです。
どうしても今すぐETCカードが必要という場合は、本人確認書類とセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを用意して最寄りのセゾンカウンターへ出向きましょう。
三井住友ビジネスゴールドカードfor Owners
三井住友ビジネスゴールドカードfor Ownersは、新規法人の代表者や開業間もない個人事業主におすすめのVisaブランド法人カードです。
法人カードの概要
インターネットからの入会の場合、年会費が初年度無料で次年度から10,000円(税別)となります。旅行傷害保険やポイントプログラム、ビジネスサポートサービスや福利厚生代行サービスなど、法人カードとしての機能や付帯サービスのバランスがよいカードといえるでしょう。利用限度額は50万~300万円です。
ETCカードの概要
ETCカードの年会費は500円(税別)となっているものの、初年度は無料で、次年度以降についても、前年度に1度でもETCの請求実績があれば無料です。つまり、事実上ETCカードの年会費は無料といえます。発行可能な枚数は、法人カード1枚につき1枚だけです。
JCBゴールド法人カード
日本が生んだ国際ブランドJCB。そのJCBゴールド法人カードは、機能やサービス面で使い勝手がよいカードといえます。
法人カードの概要
インターネット入会なら初年度無料となる年会費は、翌年度から10,000円(税別)です。追加カードの年会費は3,000円(税別)ですが、基本カードが無料なら追加カードも無料になる仕組みがあります。利用限度額は50万~250万円です。ポイントプログラムのOki Dokiポイントは、1,000円で1ポイント貯まりますが、月間の合計額に対して付与されるため、切捨てが少なくお得になります。
ETCカードの概要
JCBゴールド法人カードで持てるETCカードは、ETCスルーカードNと呼ばれています。法人カード1枚でETCスルーカードNを複数枚発行できるのが特徴です。もちろん、年会費無料です。
UC法人カード ゴールド
UC法人カードゴールドは、利用限度額が最大500万円。このクラスの法人カードとしては大きな限度額で、利用しやすい点が特徴となっています。
法人カードの概要
年会費は10,000円(税別)で、追加カードは2,000円(税別)とリーズナブルです。ポイントプログラムは永久不滅ポイントで、1,000円につき1ポイント貯まります。また、一般的な付帯サービスやゴールドカード会員専用のアシスタンスサービスもあります。
ETCカードの概要
UC法人カード ゴールドに付帯するETCカードは、法人カード1枚で99枚もの発行が可能です。年会費無料だから安心して持てます。ETCカードの利用にも永久不滅ポイントが付与されます。
まとめ
法人カードに付帯するETCカードが無料で持てるなら、高速道路の利用が多い人だけでなく、たまにしか利用しない人であっても持っておいて損はないでしょう。ただし、ETCカードの年会費無料がすべてではないことはいうまでもありません。ETCカードの年会費が気にならないほどメリットが多い法人カードなら、他に選択の余地はないといえます。
自分の事業にとってメリットの大きい法人カードはどれかを考えて選んでください。ETCカードの年会費無料は、検討すべき要素のひとつです。