年会費無料の法人カードのメリット・デメリット!有料カードとの違いを徹底比較
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
経営者なら、できれば年会費無料の法人カードがあれば嬉しいもの。しかし、年会費が永年無料の法人カードはほとんどありません。
そして、年会費が有料の法人カードの方が、年会費無料の法人カードに比べるとサービス内容は充実しています。せっかく年会費無料の法人カードを作ったにもかかわらず、期待していたようなスペックが備わっていなかった!なんて可能性もあります。
法人カードの維持コストを抑えつつも便利に利用したいなら、
を知ってから作るカードを決めたくありませんか?
また、年会費が永年無料でない法人カードの中でも、条件付きで年会費無料となるようなものも存在しますので、それも踏まえて選択肢を広げることをおすすめします。
今回の記事では、
- 年会費永年無料・条件付き年会費無料・初年度年会費無料の法人カード
- 年会費無料の法人カードと有料の法人カードの比較
などを紹介していきます。
この記事を読むことで、年会費無料の法人カードのメリット・デメリットを理解し、自身に合う法人カードを申し込んでみてくださいね。
どうしても年会費永年無料の法人カードを作る!と心に決めている人には、ライフカードビジネスライトがおすすめです。
この記事の目次
年会費無料の法人カードに興味がある人におすすめの法人カード5選
少しでも費用を抑えることを目的に、年会費無料の法人カードに興味を持つ経営者も多いでしょう。
ここでは、年会費無料の法人カードに興味がある経営者向けに
- 年会費が永年無料の法人カード
- 年会費が初年度無料&高くない法人カード
を4枚紹介していきます。おすすめのものを選んでいるので、ぜひご参考にしてみてくださいね!
年会費を抑えたい方向け!4選
- 還元率0.5%
さらに、当サイトからのお申込みで初年度の年会費が無料となるアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードも、番外編としてご紹介いたします。
詳しく見ていきましょう。
ライフカード「ビジネスライト」
ライフカード「ビジネスライト」は、一般カードとしては高額な限度額を期待できる法人カードです。
ポイントは付きませんが、ショッピング枠は10~200万円となっております。
また、このライフカード「ビジネスライト」は法人カードには珍しく年会費が永年無料です。
年会費 | 無料 |
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従業員カード年会費 | 無料 |
ETCカード | 無料 |
■主な付帯サービス
- ビジネスサポートサービス
- クラウド会計ソフトfreee優待
- 弁護士無料相談1時間無料
- 福利厚生代行サービス優待など
追加カードの発行枚数制限がないことや、高額な限度額が可能なことから、支払いに使いやすい法人カードと言えます。
サブのカードとして持っておきたい経営者や、高額な支払いを検討している経営者におすすめです。
更に、このライフカード「ビジネスライト」は審査スピードの早さも特徴で、最短4営業日で完了します。
年会費がかからない且つ急ぎで法人カードが欲しい方にもおすすめしたい法人カードです。
三井住友ビジネスカードfor Owners(クラシックカード)
三井住友ビジネスカードfor Owners(クラシックカード)は2年目から年会費が有料の法人カードです。一定の条件をクリアすることで、翌年度の年会費が無料になります。
年会費 |
初年度年会費無料 2年目以降1,250円(税別)(※) ※マイペイすリボへの登録・利用で無料、web明細の利用で500円割引 |
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パートナー会員 | 400円(税別) |
上記の通り上手く使うことで、年会費無料で持てます。
■ポイント
- 月末の支払い額200円ごとに1ポイント
- 貯まったポイントは商品や他社ポイント、キャッシュバック、航空会社(ANA含む)のマイルなどへ交換可能
■主な付帯サービス
- ビジネスサポートサービス
- ショッピング補償(海外のみ)
- ビジネスサポートサービス
- 福利厚生代行サービス優待など
比較的ステータス性も期待できる法人カードのわりに1,250円という年会費は非常にお手頃ですし、ゴールドカード・プラチナカードへのランクアップを考えている経営者にもおすすめです。
JCB CARD Biz
JCB CARD Bizは、日本ではおなじみのJCBが発行する一般ランクの法人カードです。
年会費がリーズナブルな割にその付帯サービスは利便性が高く、内容も充実しています。
年会費 |
初年度年会費無料(※) 2年目以降1,250円(税別) ※新規でオンライン入会の場合 |
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ETCカード年会費 | 無料 |
■ ポイント
- 基本還元率は0.5%
- 1,000円ごとに1「Oki Dokiポイント」が貯まる
■主な付帯サービス
- 国内・海外旅行傷害保険
- 出張の際のチケットレスサービス
- オフィス用品注文サービス
- 福利厚生サービス など
2年目以降は年会費無料ではありませんが、十分お手頃な価格のうえに付帯サービスが充実しており、ビジネスを手助けしてくれます。
付帯サービスを積極的に活用したい経営者におすすめの法人カードです。
オリコ EX Gold for Biz
オリコ EX Gold for Bizは、ゴールドランクであるにもかかわらず年会費が非常にリーズナブルな法人カードです。
年会費がリーズナブルな割に最大の還元率が最高水準で、ポイントが貯めやすいのが特徴です。
年会費 | 初年度年会費無料 |
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ETCカード年会費 | 無料 |
■ ポイント
- 前年度の利用実績に応じてポイント付与率がUP
- 1,000円ごとに1「暮らスマイル」が貯まる(1暮らスマイルは5円の価値)
■主な付帯サービス
- 国内・海外旅行傷害保険
- ショッピング保険
- 融資金利優待制度
- 福利厚生サービス「ライフサポート倶楽部」
- クラウド会計ソフトfreeeが優待利用可能 など
一般的に、ゴールドランク以上の法人カードは年会費が数万円かかることが多い中で、年会費2,000円は驚異の安さです。ポイントもしっかりと貯められるカードなので、
- とにかくコスパのいい法人カードをお探しの方
- 格安でゴールドランクのビジネスカードを持ちたい方
におすすめの法人カードです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、アメリカン・エキスプレスが発行している年会費有料の法人カードです。
基本的に年会費は有料なのですが、当サイトからお申込みいただけた場合は初年度の年会費が無料となります!
年会費 |
当サイトからのお申込みで初年度年会費無料 2年目以降31,000円(税別) |
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追加カード年会費 | 12,000円(税別) |
年会費は無料ではありませんが、ポイントが付きやすいうえに付帯サービスが充実しており、ビジネスを手助けしてくれます。
■ ポイント
- 月末の支払い額100円ごとに1ポイント
- 貯まったポイントは商品や他社ポイント、15航空会社(ANA含む)のマイルなどへ交換可能
■主な付帯サービス
- 国内外旅行傷害保険
- 空港ラウンジ同伴者1名無料
- 空港や駅からの手荷物配送無料
- ショッピングプロテクション
- キャンセルプロテクション
- 福利厚生サービスVIP会員年間登録料無料(500円で泊まれるホテルもある)
メインのカードとして使う法人カードを探している経営者や、付帯サービスを積極的に活用したい経営者におすすめの法人カードです。
この章では、年会費無料の法人カードに興味がある経営者におすすめの法人カードを紹介してきました。法人カード選びの参考にしてください。
- クレジットカード専門家 菊地崇仁 解説
- 法人カードのメリットは年会費を経費で落とせることです。設立当初はできるだけ費用を抑えたいところですが、年間1万円程度のビジネスカードとしても、1ヵ月で考えれば1,000円程度の支出です。
- 資金サイクルや経費精算を楽にするためだけにビジネスカードを考えている場合は、年会費無料にこだわるのも良いのですが、法人カードの特典を最大限利用するのであれば、年会費のかかる法人カードも検討しましょう。
- さらに年会費が高額なゴールドカードやプラチナカードには、福利厚生サービスなども充実しています。割引特典などを使うだけでも年会費の元が取れる可能性があり、プラチナカードになるとコンシェルジュデスクの利用も可能です。
- コンシェルジュデスクは秘書のような存在で、出張手配などを代行してくれます。
- 24時間365日電話1本で対応してくれることを考えると、秘書を雇うよりも圧倒的に安く済みます。
- 個人カードの場合は年会費無料にこだわるのもわかりますが、法人カードの場合は年会費も経費になると言うことを考えて、ステータスの高いカードがおすすめです。
※この記事はクレジットカード専門家 菊地崇仁さんが監修しております。
次の章では年会費無料の法人カードのメリットを紹介していきます。
年会費無料の法人カードのメリットは大きく分けて3つ
法人カードの年会費が無料であることで、いくつかのメリットがあります。
この章では、年会費無料の法人カードのメリットを3つ紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
維持コストがかからない
法人カードが年会費永年無料であれば、有料のカードのように年会費を支払う必要がありません。
初年度だけでなく2年目以降も無料なので、ずっと持っていても無料です。
追加カードを発行するごとに会費が発生する法人カードも多く、枚数が増えればさらにコストの差は大きくなります。
少しでも経費を減らしたい経営者にとって、維持コストをかけずに持てる点は大きなメリットです。
万が一のための2枚目のカードとしてはコストをかけずに持てる
メインの法人カードには、有料でもポイントが付きやすかったり付帯サービスが充実していたりするカードを選ぶ経営者は多いです。
しかし、メインの法人カードが使えなかったときのためにサブのカードを作る場合、できれば年会費無料のカードがいいと考えるでしょう。
維持コストがかからないため、持っているだけなら費用は発生しません。
念のため持っておくもう1枚のカードとして選ぶのであれば、年会費無料の法人カードはおすすめです。
比較的審査に通過しやすい
年会費無料の法人カードは、信販会社や消費者金融系列の会社が発行している場合が多いです。
国際ブランドのプロパーカードに比べると審査に通過しやすく、間口が広くなっています。
例えば、年会費無料のライフカードビジネスライトは、本人確認資料のみで審査可能で、会社の業績は審査の対象外です。
設立初年度でも過去の業績がないことを気にせず申し込めるため、審査に通過しやすいと言えるでしょう。
カードが届くまでの期間が比較的早い
年会費無料の法人カードは、信販会社が発行している一般カードがほとんどです。
厳密な審査が行われがちな国際ブランドが発行しているカードやゴールドカード以上と比べると、比較的審査に通過しやすく、スピードも速い傾向にあります。
例えば、年会費無料のライフカード「ビジネスライト」は、最短4日で発行可能です。
比較的早く手に入れられるため、急ぎで法人カードを手に入れたい経営者にもメリットが大きいです。
次の章では年会費無料の法人カードのデメリットを紹介していきます。
年会費無料の法人カードのデメリット4つ
年会費無料の法人カードは審査に通過しやすく発行も速いですが、いくつかのデメリットもあります。
この章では、年会費無料の法人カードのデメリットを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
ステータス性の高さは望めない
年会費無料の法人カードは、信販会社や消費者金融の関連会社が発行している一般カードとなります。
ゴールドカード以上やプロパーカードに比べるとステータス性は低いです。
経営者はステータス性の象徴としてゴールドカード以上を好むことが多いですが、年会費無料の法人カードにはステータス性の高さは望めません。
自らのステータス性の高さをクレジットカードであらわしたいと考えている経営者にとっては、デメリットです。
ポイントが付きにくい
年会費無料の法人カードは、有料の法人カードに比べるとポイントがあまり付きません。中には、ライフカードビジネスライトのように、ポイントが全く付かない法人カードもあります。
メインのカードとして支払いに使用するなら、年会費が有料でもポイントが付く法人カードの方がお得な場合が多いです。
サブのカードとして持っておくだけなら特に影響はないかもしれませんが、毎月の支払いの使うカードとしては若干残念といえるでしょう。
追加カードの発行可能枚数が限られている
年会費無料の法人カードは、追加カードの発行可能枚数上限が決められている場合も多いです。従業員全員に発行したくても、制限枚数内に限られます。
例えば、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、ファミリーカードは無料で発行できるものの、4枚までしか発行できません。
社員数の多い会社を経営していて、追加カードをたくさん発行したいと考えている経営者にとって、枚数制限がある点は不便です。
付帯サービスが少ない
年会費が有料かつ高額な法人カードほど、付帯サービスが充実している傾向にあります。しかし、年会費無料の法人カードは年会費を抑えている分サービスも削っているため、あまり充実していません。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード(年会費31,000円(税別))は福利厚生サービスのクラブオフVIP会員年間登録料が無料ですが、年会費が条件付き無料のP-one Business MasterCardは福利厚生サービスは付帯していません。
他にも、旅行傷害保険や空港ラウンジ、ビジネスに役立つ付帯サービスなど、内容に大きな差があります。
付帯サービスをビジネスに活用したいと考えている経営者にとって、年会費無料の法人カードの付帯サービスの少なさはデメリットです。
有料のサービスが付いていることも多い
年会費無料の法人カードは基本的には年会費がかかりません。しかし、有料オプションとしての付帯サービスが付いていることも多いです。
例えば、ライフカードビジネスライトは年会費は無料でも、福利厚生サービスを導入したければ毎月料金が発生します。
費用を抑えるのが目的で作ったはずの年会費無料の法人カードが、付帯サービスを利用するために別料金が発生してしまい、かえって負担が大きくなってしまうこともあります。
少しでも費用を抑えたい経営者にとっては、導入のネックになってしまいます。
まとめ
本記事では、年会費無料の法人カードを有料のカードと比較しながらのメリット・デメリットを紹介してきました。
年会費無料の法人カードはコストがかからない点が最大のメリットです。しかし、ポイントの付きにくさや付帯サービスの少なさなどのデメリットもあります。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのような付帯サービスが充実している有料の法人カードをメインで使いながら、年会費無料の法人カードをサブで使うのが、おすすめの使い方です。
自身に合う法人カードは見つかりましたか。本記事を参考にしながら、メリットの大きい法人カードを見極め、申し込んでくださいね。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。