福利厚生の導入は法人ゴールドカードがおすすめ!各カードのサービスを比較しよう
監修者:トータルマネーコンサルタント 新井智美
中小企業の経営者や個人事業主にとって悩みの種のひとつである、社員に対する福利厚生。大企業のように潤沢な資金力がないがゆえに後回しになりがちです。
そこで、法人ゴールドカードを使って手軽に福利厚生を導入したいとお考えではありませんか。
今回の記事では、法人ゴールドカードに付帯している福利厚生サービスを比較したうえで、福利厚生を導入したい経営者におすすめの法人ゴールドカードを紹介していきます。
記事を読むことで、自社にぴったりの、福利厚生サービスが付帯している法人ゴールドカードを申し込めるようになります。
この記事の目次
- 法人ゴールドカードの付帯サービス概要
- 旅行・出張関連
- 福利厚生サービス
- ビジネスサポート
- 法人ゴールドカード付帯の主な福利厚生サービス3選
- ベネフィット・ステーション
- クラブオフ
- 福利厚生倶楽部
- 福利厚生サービス以外にも福利厚生に活用できる6つのサービス
- レストラン選び
- 電話での無料健康相談
- 旅行の予約サイト
- 飛行機の優待
- 空港や海外で受けられるサービス
- 空港や街中のラウンジ利用
- 福利厚生を導入したい経営者におすすめの法人ゴールドカード4選
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
- 三井住友ビジネスカード for Owners(ゴールド)
- ライフカードゴールドビジネス
- オリコ EX Gold for Biz
- まとめ
法人ゴールドカードの付帯サービス概要
ゴールドカードの付帯サービスについて解説していきます。
- 旅行・出張関連
- 福利厚生サービス
- ビジネスサポート
詳しく見ていきましょう。
旅行・出張関連
持っているだけで、旅行や出張関連の付帯サービスを受けられる法人ゴールドカードは多いです。従業員用の追加カードでも同じように付帯サービスを受けられます。
旅行・出張関連の主な付帯サービスは下記の通りです。
- 国内・海外旅行傷害保険
- 空港ラウンジ
- 手荷物宅配サービス など
カードの種類や発行会社によって使えるサービスは異なりますが、持っているだけで旅行も出張も快適になるのは大きなメリットです。
福利厚生サービス
法人ゴールドカードの多くは、付帯サービスとして福利厚生サービスの優遇を受けられます。クレジットカードの種類によって提携している福利厚生サービスや利用可能な内容は異なります。
優待とは言え料金が発生するカードがほとんどですが、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードなど、一部のカードは無料で福利厚生サービスを受けられます。
有料の場合も、法人カードを使わずに福利厚生サービスを導入するよりは安く、お得です。
ビジネスサポート
法人ゴールドカードには、ビジネスが快適になる付帯サービスが充実しています。カードによって内容は異なり、サポート内容も法人ゴールドカード選びのポイントのひとつです。
ビジネスサポート関連の付帯サービスには、下記のようなものがあります。
- ビジネス用品購入の優待
- 会議室の優待
- 経費精算サポート
- 出張手配の効率化 など
このように、付帯サービスで経費削減や各種手配のサポートをしてもらえます。
この章では、法人ゴールドカードの付帯サービスについて解説してきました。次の章では、法人ゴールドカード付帯の主な福利厚生サービスを紹介していきます。
法人ゴールドカード付帯の主な福利厚生サービス3選
法人ゴールドカードに付帯している福利厚生サービスは、カードの種類によって異なります。この章では、法人ゴールドカードに付帯している主な福利厚生サービスを紹介していきます。
- ベネフィット・ステーション
- クラブオフ
- 福利厚生倶楽部
詳しく見ていきましょう。
ベネフィット・ステーション
法人ゴールドカード付帯の福利厚生サービスで一番多いのが、ベネフィット・ステーションです。三井住友カード・オリコ・ライフカードなどが発行しているゴールドカードに付帯していて、会員価格で利用できます。
例えば、ライフカード発行の法人ゴールドカードで利用できる会員価格と通常価格を比較すると下記の通りです。
通常価格 | 会員価格 | |
---|---|---|
入会金 | 100,000円(税別) | 無料 |
スタンダードコース | 400円(税別)/名 | 320円(税別)/名 |
ゴールドコース | 1,050円(税別)/名 | 850円(税別)/名 |
このように、通常価格より少ない負担で、旅行やスポーツクラブの優遇などを受けられる、福利厚生サービスを利用できます。
クラブオフ
アメリカン・エキスプレス発行の法人ゴールドカードは、クラブオフと提携しています。一般カードでは1人月額500円(税別)必要なVIP会員年間登録料が、ビジネスゴールドカードでは無料で登録可能です。
VIP会員はスタンダード会員と比べて、1泊500円で泊まれる宿の申込みが可能になるなど、割引額がとても大きくなります。
他の福利厚生サービスや、スタンダード会員と比べるとお得な料金設定が多く、利用のしがいがあるサービスです。
福利厚生倶楽部
JCBの法人ゴールドカードで利用できるのが、福利厚生倶楽部です。通常よりは優待料金になっていますが、他のサービスより固定費が少し高い設定になっています。
例えば社員99人以下の場合、下記のような違いがあります。
通常価格 | 会員価格 | |
---|---|---|
入会金 | 30,000円(税別) | 無料 |
スタンダードコース | 1,000円(税別)/名 | 940円(税別)/名 |
費用は高いですがサービス自体の満足度は高いと言われていて、福利厚生を充実させたい経営者にぴったりです。
この章では、法人ゴールドカードに付帯している福利厚生サービスを紹介してきました。次の章では、福利厚生サービス以外にも福利厚生に活用できるサービスを紹介します。
福利厚生サービス以外にも福利厚生に活用できる6つのサービス
法人ゴールドカードの付帯サービスは、使い方によっては福利厚生サービス以外にも活用できます。この章では、福利厚生サービス以外にも福利厚生に活用できるサービスを紹介していきます。
- レストラン
- 健康
- 旅行予約
- 飛行機予約
- 空港・海外
- ラウンジ
詳しく見ていきましょう。
レストラン選び
法人ゴールドカードを持っているだけで、レストランの優待を受けられます。普段なかなか行くことのない高級レストランでも、優待料金でお得に利用可能です。
例えば、ライフカードゴールドビジネス(VISA)は、Visaビジネスグルメオファー対応のレストランを優待価格で利用できます。
法人ゴールドカードでの支払いになるため、完全なプライベートでの利用は難しいかもしれませんが、従業員の慰労会やランチミーティングなど、多彩な使い方ができるでしょう。
電話での無料健康相談
法人ゴールドカードの中には、健康サポートをしてくれるものもあります。カードを持っているだけで、食事や運動。健康維持などに関する質問に答えてくれ、安心です。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、ヘルスケア無料電話健康相談に24時間365日対応してくれます。
従業員用の追加カードでも対応できるので、従業員への福利厚生としてもぴったりです。
旅行の予約サイト
法人ゴールドカードを持っていると、宿泊施設予約などの旅行の予約を優待料金で利用可能です。法人ゴールドカード会員限定のお得なプランもあります。
例えば、三井住友ビジネスカードは国内宿泊利用時、ビジネス用「じゃらんnet」ホテル予約を利用可能です。
社員旅行などで使うことで、社員の福利厚生としても活用できるサービスと言えるでしょう。
飛行機の優待
法人ゴールドカードを持っていると、飛行機の利用も優待されます。提携航空会社の優待料金を利用することで、お得に飛行機に搭乗可能です。
しかし、ANA JCB法人カードワイドゴールドカードを持っていると、旅行にも使えるビジネスきっぷを利用できますが、引き落とし口座が会社の口座になっているため何にでも使えるわけではありません。
社員旅行や慰安会など目的は限られますが、使い方によっては福利厚生として活用できる機能です。
空港や海外で受けられるサービス
法人ゴールドカードの付帯サービスには、空港や海外で受けられる付帯サービスも豊富です。年会費が発生する分カードを提示するだけで受けられる付帯サービスも多く、旅行の時も快適に過ごせます。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードには、下記のような付帯サービスが付いています。
- 国内外旅行傷害保険
- 手荷物宅配サービス
- 空港内の無料ポーターサービス
- 渡航先での日本語サポートなど
これらのサービスはカードを持っているだけで受けられるので、出張時でなくても利用可能です。
空港や街中のラウンジ利用
ゴールドカードを提示することで、空港や街中にあるゴールドカード会員専用ラウンジを利用可能です。利用できるラウンジはカードによって異なります。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの場合、下記の空港ラウンジを利用できます。
- 空港ラウンジ(国内主要空港・ハワイ・ホノルル、韓国・仁川)、同伴者1名無料
- 京都観光ラウンジ、同伴者3名まで無料
ちょっとした空き時間にも静かなラウンジで飲み物を楽しみながら過ごせるので、旅が快適になります。
この章では、福利厚生サービス以外にも福利厚生に活用できるサービスについて解説してきました。次の章では、福利厚生を導入したい経営者におすすめの法人ゴールドカードを紹介していきます。
福利厚生を導入したい経営者におすすめの法人ゴールドカード4選
法人ゴールドカードは年会費が発生します。少しでも固定費が安く抑えて福利厚生を導入したいなら、追加費用が安いカードがおすすめです。
この章では、福利厚生を導入したい経営者におすすめの法人ゴールドカードを紹介していきます。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、高いステータス性で知られる、経営者におすすめの法人ゴールドカードです。付帯サービスが充実しているため、法人ゴールドカードを使った福利厚生の導入にも人気があります。
年会費 | 31,000円(税別) |
---|---|
追加カード年会費 | 12,000円(税別) |
ETCカード | 500円(税別)/枚 発行可能枚数本会員5枚まで 、追加カード会員1枚まで |
福利厚生関連の付帯サービス
- クラブオフVIP会員無料
- 空港ラウンジ同伴者1名無料
- 空港無料ポーターサービス
- 国内外旅行傷害保険
- ヘルスケア無料電話健康相談
など
特に、クラブオフVIP会員は他の福利厚生サービスに比べても大幅な割引があります。福利厚生の充実に力を入れたい経営者にとてもおすすめです。
三井住友ビジネスカード for Owners(ゴールド)
とにかく福利厚生を導入したい経営者におすすめのカードが、三井住友ビジネスカード for Ownersです。クラシックカードでも福利厚生サービスとの提携があり、費用を抑えて福利厚生を導入できます。
年会費 | 10,000円(税別) |
---|---|
パートナー会員 | 2,000円(税別) |
ETCカード | 初年度年会費無料 2年目以降500円(税別)ただし前年度1回以上利用があれば無料 |
◆福利厚生関連の付帯サービス
- ベネフィット・ステーション(入会金無料、スタンダードコース1名320円/月)
- 引越し基本料金30%割引
- 世界各地のVJデスク
- 国内主要空港・海外一部空港のラウンジ利用可能
- 海外旅行傷害保険自動付帯
- 国内旅行傷害保険利用付帯
費用を抑えながら、従業員にも旅行傷害保険やラウンジ利用ができるようにしつつ、福利厚生サービスを低価格で導入したい経営者におすすめです。
ライフカードゴールドビジネス
ライフカードゴールドビジネスは、信販会社のライフカードが発行している法人ゴールドカードです。VISAやMastercardなど、提携カード会社の提供するサービスと独自のサービスをあわせて利用できます。
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,000円(税別) |
---|---|
追加カード | 2,000円(税別) |
ETCカード | 年会費無料 |
国際ブランド | VISA・Mastercard・JCB |
福利厚生関連の付帯サービス
- ベネフィット・ステーション優待(入会金無料、スタンダードコース1名320円/月)
- 海外アシスタンスサービス
- シートベルト傷害保険
- 空港ラウンジサービス など
希望限度額が100万円以下であれば、決算書不要。比較的持ちやすい法人ゴールドカードを探している人におすすめです。
オリコ EX Gold for Biz
オリコ EX Gold for Bizも、比較的低い年会費で持てる法人ゴールドカードです。ポイントが貯まりやすいので、付帯サービスとポイントの付きやすさ両方を求める経営者にぴったりです。
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,000円(税別) |
---|---|
追加カード年会費 | 無料(最大3名、個人事業主不可) |
ETCカード | 無料 |
国際ブランド | Mastercard・VISA |
◆福利厚生関連の付帯サービス
- ベネフィット・ステーション優待(入会金無料、スタンダードコース1名320円/月)
- VISAまたはMastercardの優待特典
- 空港ラウンジ無料
- 海外旅行傷害保険自動付帯
とにかく固定費を抑えられるのが最大の魅力の法人ゴールドカード。年会費は抑えたいけどポイントはしっかり付けたい人におすすめです。
この章では、福利厚生を導入したい経営者におすすめの法人ゴールドカードを紹介してきました。法人ゴールドカード選びの参考にしてください。
まとめ
今回の記事では、法人ゴールドカードに付帯している福利厚生サービスを比較し、福利厚生を導入したい経営者におすすめの法人ゴールドカードを紹介してきました。
法人ゴールドカードの年会費以外に福利厚生サービスの月会費がかかる場合が多く、導入するにはさらに費用が発生する場合がほとんどです。
しかし、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードであれば、追加費用なく福利厚生サービスのVIP会員の無料登録ができます。
元々の年会費が高額でも、割引幅の大きさなど、受けられるサービス内容を考えると、年会費を支払ってでも利用したいものです。
福利厚生サービスの導入を考えている経営者は、今回の記事を参考にしながら、自分にぴったりの法人ゴールドカードを選んでくださいね。
- 監修者:トータルマネーコンサルタント 新井智美
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