クレカのお悩み相談【連載】航空系のゴールドカード取得を考える損益分岐点は?

当サイト「ナビナビクレジットカード」では、クレジットカードにまつわるあらゆる疑問に答えるべく、役に立つ情報を発信しています。
今連載『クレジットカードお悩み相談室』ではさらに、一般のユーザーさんから届いたお悩みに、クレジットカードの専門家、菊地崇仁さんが回答!
今回は航空系のゴールドカードがテーマです。
航空系カードでマイルをたくさん貯めるには、ゴールドカードがいいの?
月にショッピング利用で10万円、帰省や旅行など、国内線や国際線(ワンワールド含む)の利用でJALを10回~20回ほど利用します。
この場合、年会費10,000円(税別)のCLUB-Aカードか、年会費16,000円(税別)のCLUB-Aゴールドカードの入会を検討したほうが良いでしょうか。
ラウンジの利用を検討するとゴールドも魅力的です。
CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードの違いや、マイルと年会費の損益分岐点みたいなものがあれば知りたいです。
(32歳女性・会社員・年収500万円)
JALカードには、ショッピングマイルが2倍に貯まる「ショッピングマイル・プレミアム」という年会費3,000円(税別)のサービスがあります。
これは年会費16,000円(税別)のCLUB-A ゴールドカードには無料付帯されています。さらにボーナスマイルが加算されたり、ラウンジが使えることを考えるとアップグレードも検討したくなりますよね。
編集部T
今回はクレジットカードの専門家である菊地崇仁さんに、おすすめの航空系カードについて解説してもらいます。
実際のフライトマイルを試算して比較しよう
- クレジットカード専門家 菊地崇仁 解説
-
年に10~20回ほどのフライトがあると言うことで、フライトマイルを考えてみます。
普通カードの場合、フライトマイルが10%アップ、CLUB-Aカード・CLUB-Aゴールドカードの場合は25%アップです。
例えば、東京-シンガポールをEconomy Saverで予約したとします。マイル積算率は50%で、普通カードの場合は往復で3,644マイル獲得できます。CLUB-Aカードの場合は4,140マイル。CLUB-Aゴールドカードの場合も獲得マイル数は同じです。
次に、東京-札幌で特便割引を利用した場合、普通カードは往復842マイル、CLUB-Aカードは958マイルです。
また、普通カードの場合は継続後の初回搭乗で1,000マイル、CLUB-Aカードの場合は2,000マイルという条件も考慮しましょう。
例えば、東京-シンガポールの往復を2回、東京-札幌の往復を5回した場合、普通カードとCLUB-Aカードで年間約1,600マイル(継続マイルを含む)の差がでます。
1,600マイルを年会費の差額8,000円で購入していると考えると、正直レートは悪いです。
もちろん、フライト回数や搭乗クラスによっても獲得マイルの差が出てきますので、計算してみてください。
なお、年会費16,000円(税別)のCLUB-Aゴールドカードで利用できるラウンジは、サクララウンジではありません。いわゆるカードラウンジとなるため、基本的には国内線のラウンジのみです。
楽天ゴールドカードなど年会費が安いゴールドカードでも利用できるため、ラウンジ目的という事であれば、このようなクレジットカードでも十分ではないでしょうか。
JALカードの特典でもあるボーナスマイルを加味して、自分はどれくらい飛行機に乗るか試算して判断する、という解説でした。
編集部S
編集部T
- 監修者紹介/クレジットカード専門家 菊地崇仁
-
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。 57枚のクレジットカードを保有し、約120万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。