ブラックカードを持ってる人の年収はどれくらい?所有難易度や驚きのサービスを公開
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
クレジットカードの最高峰のランクと言われるブラックカード。なかなか日頃目にしないブラックカードですが、どんな人が持てるのでしょうか。
高すぎる年会費や、「ブラックカードで買えない物はない」などと言われる驚きのサービス内容を調査しました。
ブラックカードという名前についてしか聞いたことがない方も、難易度の高さやどれほどレアなのかを一度勉強しておきましょう。
この記事の目次
ブラックカードはクレジットカードの最高峰ランク
ブラックカードはあらゆるクレジットカードの最上位カードです。基本的にはお金持ちのみが使えるカードとなっているので、多くの人にとって憧れのカードでもあります。
しかし、その分持っている人が限られているので、サービス内容は謎に包まれています。一方、実はブラックカードと一口に言っても、いろいろな会社がそれぞれに違う条件とサービスを出しているのです。
ブラックカードでできる驚きのサービス
たとえばどのようなサービスがあるのか、以下で具体的に見ていきましょう。
専用のコンシェルジュがつく
まず一番の違いは専用のコンシェルジュがつくことです。電話によって1年中24時間いつでもサービスが受けられます。
そのコンシェルジュに頼めば、以下のようなことをしてくれます。
満室のホテルを無理やり予約できる
たとえばイベントの日の開催地周辺のホテルなど、予約が非常に取りにくい時でも、コンシェルジュサービスがあるのでホテルが確保しやすくなります。
コンシェルジュサービスについて興味のある方は、以下の記事も読んでみて下さい!
リッチな人たち限定のイベントに参加できる
これは本当にブラックカードならではという感じですね、たとえば以下ようなものがあります。
- 紅葉シーズン、会員限定○○寺を貸し切り鑑賞イベント
- 展示会、美術展の開催日前の会員限定鑑賞イベント
- 混み合う花火大会の日でも会員限定で特別シートを確保してくれる
このように普通では受けられないような、ブラックカード独自のサービスが受けられます。
ほかにも、普通では無茶な要求もコンシェルジュに頼めば対応してくれるようです。
どれくらいのお金持ちが持てるのか
このように豪華な特典がたくさんあるブラックカードですが、いったいどれくらいのお金を持っていれば持てるのでしょうか?
実は、ブラックカード自体にもグレードのようなものがあり、会社によってその基準が違ってくるので、一概には言えません。しかし、必要年収はだいたい平均1,000万~2,000万円と言われています。
年収はあくまで目安で、ブラックカードの審査基準も謎に包まれています。
年収の少ない人が、年会費が何十万円もする高額なブラックカードを持っていたとしても、元を取ることはできないでしょう。
どうすれば招待されるのか
一般的には、まずそのカード会社のゴールドカードを申し込んで、そのゴールドカードで利用実績を積んだ後に招待状が届くようです。
しかし、その招待状もまだブラックカードではなく、準プラチナカードのような位置付けのものの招待状で、さらにそのカードで実績を積めば、」晴れてブラックカードの招待状が届くようです。
さらに、各社で年齢制限も設けられていることが多いので、ある程度の年齢になってからでないと作れないことも条件のうちに入るでしょう。
実際のブラックカード(アメックスのセンチュリオン)保有者にインタビューを行った、「入会に91万円!幻のブラックカード、センチュリオンの特典は?保有者インタビュー」の記事も参考にしてみてくださいね。
また、ブラックカードに限らず、ステータス性の高いカードが気になる!という方は是非以下の記事を読んでみて下さい。
日本で手に入るブラックカード
ブラックカードと一口に言っても数多くの種類があります。そして、ある方がブラックカードと言っても他の方がブラックカードでないと言う場合もあり、ブラックカードの定義もさまざまです。
ここでは、ブラックカードとして確かに認められていて、かつ日本で認知度のある4つのカードを紹介していきます。
具体的には、
を紹介したいと思います。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、アメリカンエキスプレスの最上位カードです。
特典のひとつとして会員個別につくコンシェルジュサービスがありますが、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードの場合は専任コンシェルジュが2人もつくところがまず違います。
「No」と言わない専任コンシェルジュが2名
専任コンシェルジュと話せるのは10:00~18:00ですが、もちろんそれ以外でも365日24時間使えます。しかも、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードのコンシェルジュは「No」と言わないことで有名です。
もちろん実現不可能なこともあるのですが、できる限りのことはしてくれます。そして、対応時間であればいつでも同じ対応者となるので話が早くなり、本当に「何でも屋さん」がついてくれたような感覚になります。
通常料金で自動的にアップグレードされる
それ以外でも、提携しているホテルを予約すると、通常価格で自動的にスイートルームにアップグレードしてくれるようです。
飛行機でも待遇が変わり、デルタ、USエアウェイズ、ヴァージン・アトランティック、ノースウェストであれば、ファーストクラスが空いていれば自動的にアップグレードされます。
また、コンシェルジュに連絡すればジェット機までチャーターできるという噂も。日常生活でジェット機をチャーターしたいと思うことはなかなかないと思うので、やはり「お金持ち向け」のクレジットカードだからこそのサービスといえますよね。
もちろん海外旅行の付帯保険の限度額も、高額となります。余分に海外保険に入らなくても十分にまかなえるほどになるでしょう。
年会費、限度額、入手方法など
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、数あるブラックカードの中でも年会費が飛び抜けて高く、35万円(税別)です。このほかにも入会金が50万円(税別)必要と言われています。
ただし高額な分、特典はほかのカードと比べても最上級といえるでしょう。
会員費は最高額ですが、は近年甘くなったと言われています。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードを得るためには、招待状がなければならないので、まずゴールドカード、もしくはプラチナカードにに申し込むことが第一歩となります。
そこから利用実績を積んで、その中からまた利用成績の良い方に晴れてブラックカードの招待状が届くわけです。
ダイナースクラブのプレミアムカード
ダイナースクラブプレミアムカードが、ダイナースのブラックカードとなります。
通常のダイナースクラブカードでも、年会費が22,000円(税別)かかる、プラチナカードレベルのステータスの高いカードです。さらにその上に、年会費130,000円(税別)のダイナースクラブプレミアムがあるのです。
実際は、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードに比べると難易度は少しだけ低めといえます。
利用制限はなし
ダイナースクラブプレミアムには、利用制限がありません。利用者毎に設定された利用枠の範囲内で、クレジットカード決済ができます。
ポイント還元率が1.5%
日本国内のカードショッピングでは100円ごとに1.5ポイント、海外では2ポイントを得られます。さらにダイナースプレミアムの利用で得たダイナースクラブ リワードポイントを、2,000ポイントで1,000マイルに交換できます。
コンシェルジュがついてくれる
ほかのカードと同じようにコンシェルジュサービスを受けることができ、24時間365日いつでも対応してくれます。
通常では手に入らないようなチケットが手に入ったり、高級料亭やレストランなどでお得なサービスを受けることもできます。
付帯保険も充実していて、もしホルダーが事故で亡くなってしまった場合は、家族に最高1億円ほどの保険金が払われます。家族会員は無料となります。
年会費、限度額、入手方法など
限度額についてはポリシーとして無制限です。そのため、電話1本さえ入れれば、どのような高額なものでも購入できてしまいます。
プレミアムの年収目安は明かされていませんが、ダイナースクラブ一般カードの取得条件が年収600万円以上となっているため、もちろんそれ以上は必要となってくるでしょう。
ラグジュアリーカード ブラック
2016年に新しく誕生したラグジュアリーカード。Mastercardの中でも最上位のランクのワールドエリートMastercardで、新生銀行グループのアプラスが発行しています。
その名の通り、見た目も特典も、年会費までラグジュアリーなクレジットカードです。
ラグジュアリーカードはチタン、ブラック、ゴールドがありブラックカードの年会費は100,000円(税別)で、ステンレスの金属製カードです。
ハワイアン航空の上級資格(ゴールド)を獲得でき、空席に応じて無料でアップグレードされたり、ボーナスマイルが付与されます。
もちろん一流ホテルでの部屋のアップグレードも用意されているだけでなく、ラグジュアリーリムジンやラグジュアリーソーシャルアワーなど、特別な体験ができます。
スルガ Visa インフィニットカード
Visaカードの最上位カードはVisa Infinite(インフィニット)カードとなります。日本ではVisa Infiniteでも、スルガ 銀行経由でのみ、Visa インフィニットカードが手に入ります。
このカードも、ほかのブラックカードと同様に、無料の24時間365日コンシェルジュサービスが利用できます。
そのほか、旅行保険では最低保障額100万ドルの旅行保険がこのカードの支払いで利用できます。飛行機のチャーターや、すごいものでは島を丸ごと貸切というサービスもあります。
年会費、限度額、入手方法など
スルガ Visa インフィニットカードの年会費は12万円(税別)と、比較的高めと言えるでしょう。利用限度額は最大100万円と、ブラックカードとはとても思えないくらい少ないようです。
入手条件としては、まずスルガ銀行の上顧客とならなければなりません。
となると、スルガ銀行の口座を開き、メインバンクとして多く使用することが、招待状への鍵となるようです。
また、別の話によると、スルガ銀行で住宅ローンを組むことが取得の近道となるようです。
ブラックカードに近いサービスが受けられるプラチナカード
先ほども言及したように、ブラックカードの定義というものは人によってさまざまなので、何がブラックカードで何がそうでないかという判断は難しいのです。
しかし、たとえそれがブラックカードでないという人がいたとしても、それ相応、もしくは、そのカード独自の魅力的なサービスを受けられるカードもあります。
ここでは一例として、
について解説していきます。
また、これらのプラチナカードを目指す最初のスタートはゴールドカードからとなります。
こちらの記事では、ナビナビクレジットカードがおすすめするゴールドカードや、選び方のポイントを紹介していますので参考にしてください。
JCBザ・クラス
JCBの中で最上位のカードです。JCBのカードを所有している方ならば、誰もが憧れるカードでしょう。年会費は50,000円(税別)です。
JCBザ・クラスの概要
毎年夏に「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」というカタログギフトが贈られてきます。そこに載っている商品の定価は約2万円ほど、中には3万円ほどするものまであります。
しかし、このようなキャッシュバックがあるため、実質的に年会費30,000円(税別)と捉えることもでき、プレミア会員資格の中でもコストパフォーマンスが高いといえます。
ディズニー好きな人におすすめ
この「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」には、東京ディズニーリゾートのチケットも選べます。毎年ディズニーを訪れる人にとっては、とても嬉しい特典ですよね。
さらに、ディズニーランドのJCBラウンジが使えたり、待ち時間なしでアトラクションに乗れたりと、ディズニーファンにはたまらないサービスといえます。
このように、JCBはディズニーと非常に関係が強く、ディズニー好きならぜひ持っておきたいカードとなります。
JCBザ・クラスを目指すなら、まずはJCBゴールドから
JCBザ・クラスの保有を目指すならば、こちらのゴールドカードをまず所持し、良いクレヒスを積んでいくことがおすすめです。
※【追記】2017年10月24日より、「JCBプラチナ」という新しいカードが登場しました。
JCBザ・クラスからメンバーズセレクションのプレゼントがなく、年会費25,000円(税別)で招待を待たなくても、申し込めば持つことができるカードです。
- 5,000円分のJCBギフトカードプレゼント!
- 新規入会&キャンペーン中の利用で3,000円キャッシュバック!
- 家族カード新規入会で最大4,000円分のJCBギフトカードプレゼント!
- カード入会後に友達紹介で最大4,000円分のJCBギフトカードプレゼント!
- スマリボ同時登録&利用で最大6,000円分キャッシュバック!
- キャッシング枠セット&ショッピング利用で500円分キャッシュバック!
- スターバックスカードへオンライン入金またはオートチャージでOki Dokiポイント20倍(8%還)!
- 対象銘柄入会で4ヵ月分のスマリボ手数料実質0円!
【対象期間】:2021年3月31日(水)までにカード入会(発行)分
こちらももちろんプライオリティ・パス付帯。国内空港ラウンジが同伴者1名含め無料、コース料金が2名以上で1名無料になる「グルメ・ベネフィット」などの特典もあります。
さらに24時間365日、専用の「プラチナ・コンシェルジュデスク」にもつながります。
ぜひ詳細は上記リンクからチェックしてみてくださいね。
三井住友プラチナカード
三井住友カードの最高峰カードといえます。
三井住友プラチナカードの概要
年会費は50,000円(税別)で上のJCBザクラスと同じです。昔はインビテーション(招待状)限定だったのですが、今は新規申し込みも受け付けています。
ただし、30歳以上でないと申し込みできません。また、申し込みの場合は年収1,000万円以上で、持家あり、既婚が条件となります。
大阪のUSJ好きな人におすすめ
三井住友カードは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のオフィシャルカードです。
さらに三井住友プラチナカードは、USJで待ち時間短縮などの優遇サービスが受けられる「ユニバーサル・エキスプレス・パス」の発行が1アトラクション可能です。
三井住友プラチナカードを目指すなら、まずはゴールドカードから
三井住友プラチナカードの保有を目指すならば、こちらのゴールドカードをまず所持し、良いクレヒスを積んでいくことがおすすめです。
他のプラチナカードについて知りたい人は、「クレジットカードのプラチナカード、年会費やサービス内容をわかりやすく解説」の記事も参考にしてみてください。
年会費が20,000円(税別)程度で比較的保有しやすいプラチナカードなど、それぞれのプラチナカードについて詳しく紹介しています。
まとめ
日頃あまり周りでお目にかかることのないブラックカードは、通常では考えられないような特別なサービスがたくさん受けられます。
一方で、一言でブラックカードと言えども、プラチナカードとの区別が付かないようなものも存在します。
難易度や年会費、サービスも多様化していることがお分かりいただけたと思います。
とはいえ、やはりそれなりの年収がないと、高い年会費の元は取れないと言えるでしょう。
憧れのブラックカードに向けて、まずはゴールドカード取得から始めて、それぞれのニーズに合わせてぜひプラチナ会員枠を狙ってみてください。
実際のブラックカード(アメックスのセンチュリオン)保有者にインタビューを行った、「入会に91万円!幻のブラックカード、センチュリオンの特典は?保有者インタビュー」の記事も参考にしてみてくださいね。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。