外国人でもクレジットカードは持てる!必要書類・手続きとおすすめカード5選

- 「日本へ留学するためには、やはり日本でクレジットカードを持った方が便利?」
- 「日本のクレジットカードは審査が厳しいと聞くけれどどうすれば作成できる?」
自国から日本へ留学や仕事などで長期滞在の予定がある場合、生活にはやはり日本のクレジットカードがあると便利です。
外国人は日本のクレジットカードを作れない、と諦めている人もいるかもしれません。
しかし、外国人でも必要なものがそろえば、日本のクレジットカードは作成できます。
今回は、外国人が日本のクレジットカードを作成する条件や方法について解説します。
クレジットカードを申し込むときに必要なものの揃え方や、やっておくべきことなどもすべてまとめていますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
この記事の目次
- 3ヵ月以上の滞在なら外国人でもクレジットカードは作成可能
- 3ヵ月未満の場合はバンドルカードを検討
- 外国人がクレジットカードを取得する際必要なもの
- 日本国内の住所
- 日本国内の銀行口座
- 連絡先の携帯電話または固定電話
- 在留カードなどの身分証明書
- 外国人がクレジットカードを取得するためのポイント3つ
- 身分証明になる書類はできる限り多く用意
- 収入を証明する書類もあると有利
- 日本語で受け答えができること
- 外国人がクレジットカードを申し込む際の注意点2つ
- 一度に複数のクレジットカードに申し込まない
- キャッシング枠は0にする
- 外国人がクレジットカードを作る手順
- 外国人留学生におすすめのクレジットカード3選
- 三井住友カード デビュープラス(学生)
- JCB CARD W
- 三井住友カード リボスタイル
- 学生でない外国人におすすめのクレジットカード2選
- ACマスターカード
- 楽天カード
- まとめ
3ヵ月以上の滞在なら外国人でもクレジットカードは作成可能
日本の在留管理制度では、3ヵ月以上中長期滞在者に対して「在留カード」、さらに長期滞在者には「特別永住者証明書」を発行します。
日本のクレジットカードを作成する場合、どちらかのカードは身分証明書として必須です。
また、これら2種類のカードは、日本の銀行口座を作成するのにも求められます。
在留カードまたは特別永住者証明書が手元にあれば、日本のクレジットカードを作成することは可能です。
3ヵ月未満の場合はバンドルカードを検討
滞在期間が3ヵ月未満の場合、クレジットカードは作成できません。
この場合は、Visaのバーチャルプリペイドカード「バンドルカード」を検討しましょう。
事前に現金をチャージすることで、通常のクレジットカードと同じような感覚で支払いができます。
後払い制ではないため、年齢制限や何の制限もなく、外国人でも使用できます。
バンドルカードは、スマホアプリをダウンロードして、必要な個人情報(生年月日、性別、電話番号)を登録することで、すぐ使えるようになります。
スマホアプリだけの場合はネットショッピングのみ使用可能です。
さらに「リアルカード」を発行することで、実店舗のショッピングでも、普通のクレジットカードと同じように使えるようになります。
ここまで、滞在期間によって、クレジットカードは作成であることを解説しました。
次に、外国人がクレジットカードを取得する際必要なものは何か、について説明します。
外国人がクレジットカードを取得する際必要なもの
外国人がクレジットカードを作成する際必要となるものは以下の通りです。
それぞれについて、どのように調達するかを説明します。
日本国内の住所
出入国港で在留カードや特別永住者証明書を取得した後、14日以内に住居地を定める必要があります。
この時に定める住所が日本国内での住所です。
住居地を登録することで、役所から住民票が発行できるようになります。
クレジットカードを作成する際、住民票を事前に用意しておきましょう。
日本国内の銀行口座
在留カードまたは特別永住者証明書と住民票が用意できれば、日本国内の銀行口座も作成できます。
日本の銀行へ口座を作成しに行く際は、身分証明書として在留カードを持っていき、在留期間を示すようにしてください。
滞在期間が残り3ヵ月を切っている場合は、口座の作成を断られる場合もあります。
その場合はクレジットカード作成も困難なので、バンドルカードの作成を考えましょう。
連絡先の携帯電話または固定電話
連絡先の電話番号は、クレジットカードの申込時に必ず入力しなければならない項目です。
自分名義の携帯電話または固定電話を契約して、その番号を記入するようにしましょう。
クレジットカードを実店舗の窓口で申し込む際などは、携帯電話の契約書も持っていくと、カード会社からより信用してもらえます。
在留カードなどの身分証明書
在留カードは、クレジットカード作成に必須です。
滞在期間が明示されていることもあり、身分証明書として提示を求められるケースがほとんどなので、まずは在留カードを忘れないようにしましょう。
在留カードにプラスアルファで身分証明書が必要だとカード会社に指定されている場合は、その指示に合わせて用意します。
ここで紹介したもの4つを揃えることができたら、クレジットカードの申込準備が整ったことになります。
次に、外国人がクレジットカードを取得するために意識したいポイントを3つ紹介します。
外国人がクレジットカードを取得するためのポイント3つ
外国人がクレジットカードを取得するために意識したいポイントは以下の通りです。
それぞれのポイントについて、詳しく説明します。
身分証明になる書類はできる限り多く用意
在留カード以外にも、身分証明になる書類があれば、できる限り多く用意しましょう。
パスポート、健康保険証、日本で取得した運転免許証など、複数の身分証明書があると、さらに信用を高めることができます。
カード会社は、クレジットカードの支払いが滞り、回収できなくなる事態を招くことのないよう、提出される書類が問題ないか慎重に審査します。
そのため、複数の身分証明書が本物と確認できれば、より信用を得ることが可能です。
収入を証明する書類もあると有利
日本でアルバイトや仕事を持っていて収入がある場合、収入を証明する書類もあると有利です。
収入があることを証明できれば、カード会社は、申込者に対して、クレジットカードの利用金額を毎月滞りなく支払える能力がある、と認めることができます。
仕事をずっと続けていて日本へ仕事をしに来ている場合は、日本に来てすぐにでも収入を証明できます。
初来日で、日本での収入を証明できない学生の場合は、学生専用のクレジットカードに申し込むなど、収入の証明をしなくても審査に通過しやすいクレジットカードを選びましょう。
日本語で受け答えができること
申込時にカード会社の担当と何度かやり取りするような場面では、日本語で受け答えできるかどうかも重要なポイントです。
利用規約は日本語で書かれているため、日本語が読めてその内容を理解できる、ということを伝えなければなりません。
日本語が理解でき、話すこともできることをカード会社の担当に伝えることができれば、審査は通過しやすくなります。
インターネットでの申込みでは、実際にカード会社の担当と会話をすることはありません。
しかし、利用規約を理解しなければならない、という意味ではやはり日本語は理解できるようにしておきましょう。
以上で、外国人がクレジットカードを取得するために意識したいポイントについて解説しました。
次に、外国人がクレジットカードを申し込む際に注意したいポイントについて説明します。
外国人がクレジットカードを申し込む際の注意点2つ
外国人がクレジットカードを申し込む際、少々注意したいポイントがあります。
注意点は以下の通りです。
これらの注意点について、もう少し詳しく説明します。
一度に複数のクレジットカードに申し込まない
クレジットカードの申し込みに慣れていない人は特に注意したい点ですが、一度に複数のクレジットカードに申し込まないようにしましょう。
審査に通過しそうなクレジットカードを1つ慎重に選んで申し込んでください。
一度に多くのクレジットカードに申し込むと、ローンなどの支払いやクレジットカードの利用履歴を記録している、個人信用情報機関にその履歴が6ヵ月間残ります。
カード会社側がその履歴を見ると、犯罪に使うつもりなのかなど不審に思うため、審査を通過しづらくなるのです。
キャッシング枠は0にする
クレジットカードのキャッシング枠は、ショッピング枠とはまた違う審査があるため、キャッシング枠を付けない場合に比べて審査は厳しくなります。
クレジットカードのキャッシング枠は、年収の3分の1を超える借金はできないと定められた総量規制に入るため、他社の状況なども審査しなければいけないためです。
また、キャッシング枠を付けていると、クレジットカードを紛失した場合などに不正使用された場合に、被害額が大きくなる危険性もあります。
クレジットカードの審査通過の可能性をより高めたい場合は、キャッシング枠をつけないようにしましょう。
外国人がクレジットカードを申し込む場合の注意点は以上です。
次に、実際にクレジットカードを作る手順について見ていきましょう。
外国人がクレジットカードを作る手順
外国人がクレジットカードを作るためには、下準備も必要です。
日本へ入国してから、実際にクレジットカードを手にするまでの手順を見ていきましょう。
STEP1 | 入国の手続きをして在留カードを受け取った後、住居地を決めて住民票を取得します |
---|---|
↓ | |
STEP2 | 在留カードと住民票を持ち、日本の銀行に口座開設を申し込みます |
↓ | |
STEP3 | 日本で使用する携帯電話の契約をします |
↓ | |
STEP4 | 自分に向いているクレジットカードを探し、申し込むカードを1つに絞ります |
↓ | |
STEP5 | 選択したクレジットカードの申し込みをしましょう。 |
クレジットカードの申し込みに必要なものをすべて揃えてから申し込むように注意してください。
銀行口座番号と携帯電話番号がないと、クレジットカードの申込自体ができません。
順番に進めていけば、順調にクレジットカードの申し込みまで済ませることができます。
以上で、外国人がクレジットカードを作る手順について説明しました。
次に、自分に向いているクレジットカードはどれか分からないという方に向けて、おすすめのクレジットカードを紹介します。
外国人留学生におすすめのクレジットカード3選
外国人留学生に向いている、学生向けのクレジットカードは以下の3枚です。
それぞれのカードが持つ特徴について詳しく説明します。
三井住友カード デビュープラス(学生)
18~25歳の学生限定のクレジットカード。ショッピング枠は10~80万円と少なめですが、日々のショッピングには十分です。
年会費は1,375円(税込)ですが、オンラインからの入会だと初年度無料に。
1年に1回以上カードで支払いをすれば、翌年以降も年会費は無料です。
また、学生でも、以下の場合は学生として申し込むことはできません。
- 聴講生
- 科目履修生
- 語学学校生
- 予備学校生
- 認可校以外の専門学校生
これらの条件に当てはまる場合は、学生以外の方が申し込めてほぼ同じ条件の「三井住友カード デビュープラス」に申込みましょう。
JCB CARD W
JCB CARD Wは、39歳以下の方が、Webでのみ申し込めるクレジットカードです。
本カードの大きな特徴は、年会費が無料であることと、JCB一般カードに比べて付与されるポイントが常に2倍となる点です。
通常のポイント還元率は1%ですが、本カードは常にポイント還元率2%となり、かなりの高還元率となります。
年齢制限も39歳以下と比較的緩いので、学生カードの年齢制限にかかる場合は、本カードも検討してみてください。
三井住友カード リボスタイル
年会費はずっと無料で高還元。さらには常に2倍でポイントが貯まるリボ払い専用のクレジットカードです。
リボスタイルには、年会費永年無料にも関わらず、ポイント高還元という最大のメリットがあります。
家族カードも年会費永年無料で、ETCカードも無料で発行できます。
リボ払い手数料を少しでも払えばポイントが2倍になるというメリットがあるので、ポイントを最大限に貯めたい人におすすめです。
また、月間の利用金額を細かく把握して計画的に利用できる人にも向いています。
計画的にカード利用ができる人であれば、一時的に大きな買い物が必要になった場合でも、設定金額を上げてリボ払い手数料を最小限に抑えるといった柔軟な対応ができるため、決して損をすることはありません。
学生でない外国人におすすめのクレジットカード2選
学生でない外国人におすすめのクレジットカードは以下の2枚です。
これら2枚の特徴について解説します。
ACマスターカード
ACマスターカードは、アコムが発行する年会費無料のクレジットカードです。
独自審査を行っており、WEB診断で簡易的に審査に通過できるかどうかを確認できます。
クレジットカードの発行スピードが早い点も特徴で、審査時間は最短30分、最短即日発行も可能。
アルバイトやパートでも、安定した収入があれば加入できますので、修理弄している方なら外国人でも審査に通過する可能性が高いカードです。
楽天カード
楽天カードは、楽天市場をよく利用する方には恩恵の大きい年会費無料のクレジットカードです。
通常でもポイント還元率は1%で、公共料金や携帯電話料金の支払いでもポイントが1%還元されます。
楽天市場では、楽天カードで買い物をするだけで、ポイント2倍になるだけでなく、定期的に開催されているポイントアップキャンペーンでは、ポイントが最大10倍・20倍になることもあり、ポイントがとても貯めやすい点が魅力です。
まとめ
外国人でも、必要なものをあらかじめ揃えておくことで、クレジットカードは作成できます。
自分の年齢や学生かどうか、働いている場合は安定した収入があるかどうかで、自分に向いているクレジットカードは変わります。
連続してクレジットカードに申し込むと、審査に通りにくくなるので要注意です。
自分に向いていて審査に通過できそうなカードを見つけてから、その1枚が入手できるよう、慎重に申し込み手続きを行ってください。
日本でも、クレジットカードを使って便利にキャッシュレス決済ができるよう、手続きを進めていってくださいね。