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クレジットカードの現金化は絶対NG!安全に正しく現金を手にする方法

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クレジットカードの現金化は絶対NG!安全に正しく現金を手にする方法
クレジットカードの基礎知識
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みなさんは、「クレジットカードの現金化」という言葉をご存知でしょうか?

簡単に言えば、現金化とは 「クレジットカードのショッピング枠を現金に換えること」です。

手元に現金がなかったり、キャッシングで借り入れをするのはどこか周りの目が気になったりする人にとって、現金化はとても魅力的な方法にうつるかもしれません。

現金化に興味のある人は、

「どうすれば現金化ができるだろう?」

「そもそも現金化とは、どういったもので、どんなメリットやデメリット、リスクがあるのだろう?」

ということが気になりますよね。また、中には「キャッシングやローンなどの借金は恥ずかしいから、周りにばれずに現金化がしたい」と思っている人もいるでしょう。

ただ、この記事を読んでもらえればわかりますが、 現金化は絶対に避けるべき方法です。

クレジットカードの現金化に関するポイントについてわかりやすくまとめてみたので、その リスクとデメリットの大きさを知り、 正しいやり方でお金を借りることの大切さとメリットを学んでいきましょう。

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クレジットカードの現金化は違法

逮捕イメージ

結論から言うと、クレジットカードの現金化は「違法」です。

契約するクレジットカード会社も認めていませんし、金融業界のルールを作っている金融庁も認めていません。そのため、現在クレジットカードを現金化しようと思っている人は、この記事を読んで思い止まってください。

カード会社も金融庁も認めていない理由について、もう少し詳しく解説していきます。

新井智美

新井智美 / トータルマネーコンサルタント

年間、100本以上の記事執筆や監修を行っていますが、同じタイトルの記事でも、その時の経済情勢や法改正などで、内容は日々変わっていきます。『かかりつけのお金と人生の相談者』いうスタンスを大切に、最新かつ正確な情報をお届けすると共に、読者にとって「わかりやすい」記事を提供することを心がけています。

【専門家の解説】

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金を入手する方法で、「買取式」と「キャッシュバック式」の2つの方法があります。

クレジットカードの現金化は、急にお金が必要になった際に、カードローンやキャッシングを利用すること無く、現金を用意することができ、利息も発生ないことから有効な方法と捉えがちですが、れっきとした違法行為です。

もし、クレジットカードの現金化を行ったことががクレジットカード会社に知られた場合は、強制退会や利用停止の処分を受けることになり、さらにクレジットカードの利用残高がある場合には、一括返済を求められます。

それだけではなく、金融事故として信用情報機関に登録されることになってしまうので、新たなローンの契約やクレジットカードの申込みが一定期間できなくなります。

クレジットカードの現金化において、一番覚えておいて欲しいのが、自己破産の免責不許可事由に該当するため、「自己破産ができなくなる可能性がある」ことです。

「少しだけなら見つからないだろう・・・」、という軽い気持ちが将来の人生において大きな影響を与えることになりかねません。

クレジットカードの現金化は絶対に行わないようにしてください。

カード会社も認めていない

カード会社は各会社の「クレジットカード会員規約」で現金化を禁止しています。もし、現金化をしたことがカード会社にわかった場合は、

  • 強制退会
  • 利用停止
  • 残高一括請求

といった非常に重い処置を取られることがあり、 クレヒスには大きな傷がついてしまいます。クレヒスに傷がつくと新しいカードが作れなかったり、ローンを組めなくなったりするというデメリットがあるので、現金化はとてもリスクの高い金策と言えるでしょう。

ではなぜ、カード会社が現金化に対して厳しいかというと、借りたお金を返してもらえない可能性が高くなるからです。

というのも、本来クレジットカードにはキャッシング枠というお金を借りることのできる枠が決まっています。カード会社は、契約している人の返済能力に応じてキャッシング枠の額を設定しており、 通常はそれ以上の借入はできません

しかし、現金化で使われるのはショッピング枠です。そのため、ショッピング枠で現金化をし、そのお金を使われてしまうと、キャッシング枠以上の借入が発生し、きちんと返済してもらえなくなる可能性が高くなります。

こうした理由から、カード会社は現金化を認めていないのです。

金融庁からも認められていない

クレジットカードの現金化は、 金融庁も認めていません

そもそも借入には上限金利(年20%)というものがあり、それ以上の金利を請求するのは 出資法違反で刑事罰の対象です。詳しくは次の項にある計算式を見てもらいたいのですが、現金化の手数料は異常に高いため、金利に換算すると完全に出資法違反となります。

クレジットカードの現金化は手数料も法外でトラブルにも巻き込まれる危険があるため、合法的なキャッシングやカードローンを活用しよう、というのが金融庁の方針です。

このように、カード会社や金融庁からも禁止されている現金化ですが、リスクはこれだけではありません。実は、 その手数料は法外な金額なのです。そのことについて、次の項から詳しく説明していきます。

現金化の手数料は計算すると、ものすごく高い!

驚く女性

「手っ取り早く現金が手に入る」と思いがちな現金化ですが、他の借入方法と比較すると、実はまったくお得ではありません。

合法的な通常のキャッシングやカードローンと比べてみると、その異常な手数料の高さが浮き彫りになります。次の項目からは、現金化の「割に合わなさ」を数字で解説してみました。現金化の手数料の高さを把握しておきましょう。

換金率90%が意味するもの

現金化では、「換金率」という言葉が使われます。これは、「現金化に使ったショッピング枠の1割が業者の取り分で、残りの9割が手元に入ってくる」という意味です。

例えば、30万円のショッピング枠を使って換金率90%で現金化した場合だと、手元に残るのは27万円となります。

ショッピング枠を使っているので、その分はクレジットカードの支払い期日である1~2ヶ月後に必ず支払わなければいけません。そのため、現金化で換金率が90%以上ということは、 「1ヶ月で10%の手数料がかかる」と言い換えることができるでしょう。

また、今回は換金率を90%で設定していますが、中には70~80%という換金率で現金化をしている業者もあります。例えば、換金率が70%だと、10万円の借金のうち3万円も手数料として必要なため、 まったく割に合いません

年利18%のキャッシング、12%のカードローンと比較

以下は、

  • 換金率90%の現金化
  • 年利18%のキャッシング
  • 年利12%のカードローン

の3つの方法で、それぞれに必要な費用や手数料を比較した図です。

キャッシング、カードローンともにかなり高めの年利を設定していますが、その中でも現金化が飛び抜けて高い手数料を取っていることがわかります。

<例>手元に「10万円」が必要な場合(1ヶ月は30日で計算)

※計算式(割り切れない分は小数点以下を四捨五入)

(1)10万円÷0.9=11万1,111円

→手元に「10万円」を残すには、「11万1,111円」が必要

(2)1万1,111円÷1,479円

→換金率90%の現金化は、年利18%のキャッシングの「7.5倍」の手数料が必要

(3)1万8,000円×7.51倍=135,180円

→換金率90%の現金化は、年利にすると「135%」で1年間の手数料は元金の10万円よりも大きい「13万5,180円」となる

現金化 (換金率90%)キャッシング (年利18%)カードローン (年利12%)
1ヶ月で必要な費用11万円1,111円10万円10万円
1ヶ月で返す際の手数料1万1,111円1,479円986円
年利で換算した手数料13万5,180万円1万8,000円1万2,000円
一言で言うと…法外な手数料!現金化より断然お得もっとも低金利

このように、現金化を年利に換算すると、その手数料は最初に借りたお金よりも大きくなり、現金化の手数料の法外さが浮き彫りになります。

このように、法律でも禁止されており、金銭的な負担も大きい現金化ですが、この方法はさらに別のリスクも抱えています。そのリスクについて、次の項目からみていきましょう。

現金化のリスクは手数料だけではない

困る女性

年利に換算すると元金を上回る金額となった現金化ですが、そういった手数料の高さ以外にも、

  • 悪徳業者によってトラブルに巻き込まれる危険性
  • 支払い遅延によるブラックリスト入り

といったリスクもあります。場合によっては金銭的な損失よりも危険なこのふたつのリスクについて、詳しくみていきましょう。

悪徳業者も多く、危険

クレジットカードの現金化を請け負っているだけでも相当悪質ですが、その中でもさらに悪質な業者が存在します。

通常の現金化は、キャッシングで購入した商品(ほぼゼロに近い値段)の何割かをキャッシュバックするという方法をとっています。

例えば、請負業者が販売している100円の価値しかない商品を、ネットショップを通して10万円で購入してもらい、手数料を差し引いた9万円をキャッシュバックする、といった具合です。

しかし、現金化請負業者の中でもさらに悪質な業者は、

  • 商品だけ購入させ、連絡がとれなくなる(=お金の持ち逃げ)
  • 現金化の中でも特に低い換金率(例:70%など)で換金する(=法外な手数料による搾取)

といったことを平然と行います。そのため、現金化する予定だったお金をすべて持ち逃げされたり、年利に換算すると何百%という手数料を取られたりする危険があるのです。

しかも、被害に遭った人はそのことをどこかを相談しようにも、現金化自体が違法なため、カード会社に相談できず泣き寝入りする人も少なくありません。

現金化をしている業者は堂々とネットで広告を出しており、あたかも適法かのように見せていますが、完全に違法なので気をつけてください。

カードの支払い日に払えない場合、ブラックリスト入りも

当たり前のことですが、クレジットカードの支払日にお金が用意できないと「クレヒス」と呼ばれる、クレジットカードのヒストリー(利用履歴)に傷がつきます。

そういったことが何度もあると、最悪の場合ブラックリストに入り、新しくクレジットカードが作れなくなったり、現在契約しているカード会社から、強制解約や未払金の一括請求をされたりすることもあるでしょう。

クレジットカードの現金化は、支払日を先伸ばしにしているだけでなく、 さらに借金を大きくする行為です。ブラックリストに入ったり、クレジットカードが作れなくなったりすると、ローンなども組んでもらえず、どんどん生活が不便になっていきます。

このように、 法律的にも、金銭的にも、そして安全的にも避けた方がよいのが「現金化」という方法です。繰り返しになりますが、お金に困っているからといって、 現金化という手段を選ぶことは絶対にしないでください

次の項からは、金融庁やカード会社も認めており、金銭的に負担が少なく、なおかつ安全な方法についてみていきましょう。

金融庁からも認められている方法が安全

Portrait of redhead women in red glasses with money on blue background

クレジットカードの現金化は、違法であるだけでなくリスクも高い金策です。もし、あなたが今お金を必要としているなら、金融庁からも認められている合法的な方法でお金を集めましょう。その方が、現金化に比べてリスクも少なく安全です。

ここでは、金融庁から認められている 「キャッシング」「カードローン」というふたつの方法について、ご紹介します。

キャッシングやカードローンの方法

キャッシングやカードローンは、クレジットカードを使って銀行や消費者金融からお金を借りる方法です。ATMやネットで手続きをすれば、すぐに審査が入り、早ければ即日融資を受けることができます。

キャッシングやカードローンの金利は10%を超えるものも多く、決して低金利とは呼べませんが、先ほど紹介した表を見てもらえればわかる通り、 現金化に比べると格段に金銭的負担が減らせるでしょう。

「消費者金融からお金を借りている」というと、何やら悪いイメージを持つ人もいますが、それは法外な金利を取り立てる「闇金」と勘違いしている人が多いからです。 一般的な消費者金融は、法定の金利しかかかりません

「次の給料日まで期間が空いているけど、急にお金が必要になった!」という人は、現金化ではなくキャッシングやカードローンを検討してみましょう。

カードローンとキャッシングの違い

カードローンとキャッシングの大きな違いは、

  • キャッシングで借入できるのは数十万円の小額がほとんどだが、カードローンは数百万単位の高額な借入にも対応している
  • 支払い方法は、キャッシングが翌月一括払いもしくはリボ払い、カードローンは分割払いもしくはリボ払い
  • キャッシングの方が金利が高い傾向にある

といった具合です。そのため、 緊急で短期間の間に小額のお金が必要な人はキャッシング継続的に長期間お金が必要な人はカードローンがおすすめと言えるでしょう。

また、返済においてはどちらの方法でも、「一括払い」や「前倒し返済」が、手数料が抑えられるため一番お得です。その一方、「リボ払い」がもっとも手数料が高くなります。

ただ、あまりに借金が大きくなりすぎると、自力での返済が困難になってしまう場合もあるでしょう。次の項からは、 借金を大きくしないための工夫や、債務整理をしている人へのアドバイスについて解説していきます。

債務整理も検討を

不安そうな夫婦

借入が自分では返済できない額に達してしまった人は、債務整理も検討する必要があるでしょう。

ここまでに紹介したキャッシングやカードローンといった合法的な借入の方法も、言い換えれば「借金の支払いを先伸ばしにしている」に過ぎません。

借金を大きくしないためには、普段から自分の借入額は正確に把握し、借金が膨れ上がる前に行動することが何より大切です。

ただ、もし自力では返しきれないと思うのであれば国の相談窓口に足を運ぶなりしてみましょう。

この章では借金が膨れ上がる前にするべきことと、膨れ上がった借金を自力で返済できない場合の対策について解説していきます。

借金は膨れ上がる前に行動を

借金の返済は、膨れ上がる前に行動することが何より大切です。具体的には、

  • まずは、自分の収入と支出をしっかりと把握する
  • その収支を元に、詳細な返済計画を立てる
  • 計画に基づき、浪費をせずに節約しながら生活をする

といったことが重要になってきます。クレジットカードによる借入は目の前で現金が動くことがないため、自分が借金をしている実感がわきにくいという特徴があります。

そのため、こういった「数字」としっかり向き合い、自分の現状を把握し、地道に借金を返済していく体制を整える必要があるのです。

国の相談窓口もある

借金返済には、金融庁などの国の相談窓口に足を運ぶという手段も有効です。

借金の多くは、収支管理ができていないだけでなく、お金や金融の仕組みに対する無理解からきています。自分がどれだけ高い金利を払っているか、自分の立てた返済計画に現実味があるのかどうかなどを、しっかりとプロの目で判断してもらいましょう。

また、複数の金融機関で借金をしてしまった多重債務者の場合、自力での返済は困難になってしまうケースも珍しくありません。そのまま一人で思いつめていても、借金が膨れ上がるだけで状況は前に進まないので、ありのままの状況を相談し、場合によっては 自己破産などの選択肢も検討する必要があるでしょう。

専門家の力を借り、「客観的に見て、今自分はどうするべきか」を知ることが大切です。

まとめ

クレジットカードの現金化は、違法であるだけでなく法外な手数料を取られます。また、バレるとカード会社から強制解約されたり、ブラックリストに入れられたりするだけでなく、悪徳業者とのトラブルにも巻き込まれる可能性もあるでしょう。

もし、急にお金が必要になった場合は、キャッシングやカードローンといった方法を活用してください。この方が、現金化よりも金銭的な負担が抑えられますし、何より安全です。

また、借金は膨れ上がる前に行動するのが鉄則です。借金をしたときは、収支管理をしっかりとし、具体的な返済計画を立てるようにしてください。

ただ、もし自分の返済計画に自信がないときや、ひとりでは返済しきれない額まで借金が膨れ上がってしまった場合は、国の相談窓口に足を運びアドバイスをもらいにいきましょう。

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