公共料金はクレジットカード払いがお得? 支払いにおすすめのカード3選
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
公共料金の支払方法を決めなければならないとき、できるだけお得で便利な方法がいいと誰もが思うものです。
クレジットカードでの支払いに設定しておけば、支払いを一括化できるうえにポイントもついてお得です。
公共料金の支払方法を決めなければならない人やクレジットカードを何に使えばいいのかよくわからない人なら、公共料金の支払いにクレジットカードを使うのがお得かどうか知りたいとお思いではありませんか。
本記事では、公共料金をクレジットカードで支払うメリット・デメリット・注意点を紹介していきます。
記事を読むことで、公共料金をクレジットカードで支払うメリット・デメリット・注意点を理解し、適切なカードで引き落とし設定できるようになります。
この記事の目次
- クレジットカードで支払可能な公共料金
- 電気代金
- 上下水道代金
- ガス代金
- NHK受信料
- 通信料金
- 公共料金をクレジットカードで支払う4つのメリット
- 支払額に応じてポイントがもらえる
- 支払日を1日に集約できる
- 支払口座をひとつにまとめられる
- 毎月の支払額の把握をしやすい
- 公共料金をクレジットカードで支払う際の3つのデメリット
- クレジットカード払いできない公共料金もある
- メインで使うクレジットカードを変えると都度変更手続きが必要
- 引越しの際公共料金の解約を忘れると請求されてしまう
- 公共料金をクレジットカードで支払う際の2つの注意点
- 利用限度額を超えていないか注意
- 有効期限になったら変更手続きが必要
- 公共料金の支払いにおすすめのクレジットカード3選
- JCB CARD W
- 楽天カード
- dカード
- まとめ
クレジットカードで支払可能な公共料金
公共料金のクレジットカード払いは各公共サービス提供団体で手続きをすることででき、毎月の支払いに利用する人は多いです。
この章では、クレジットカード払いができる公共料金を紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
電気代金
多くの電力会社において、電気料金の支払いはクレジットカード払いが可能です。
大手電力会社なら大抵のクレジットカードは支払いで使えますが、新しい電力会社の場合は少し事情が異なるので注意しましょう。
例えば、三井住友カード発行のクレジットカードなら、東京電力・関西電力・中部電力など、全国の大手電力会社において電気料金の支払いに利用可能です。
希望するクレジットカードが支払いで使えるかどうかは電力会社によって異なるので、対象の電力会社の公式サイトなどでチェックするといいでしょう。
上下水道代金
上下水道料金をクレジットカードで支払えるかどうかは、自治体によって異なります。
水道局は区市町村ごとに運営している場合が多く、電気料金に比べて規模が小さいことから、非対応の自治体も多いです。
例えば、首都圏でも神奈川県横浜市の水道料金はクレジットカード払いに対応していますが、千葉市は対応していません。
上下水道料金をクレジットカード払いできるかどうかは自治体ごとに異なるので、各自治体で確認の上手続きを行いましょう。
ガス代金
ガス料金は、規模が大きい都市ガスの場合クレジットカード払いに対応している会社が多いです。
しかし、LPガスや地方の小規模なガス会社などでは、クレジットカード払いに対応していなかったり、使えるクレジットカードの種類が限られていたりする場合も多いです。
例えば沖縄ガスの場合、クレジットカード払いには対応しているものの、使えるのはVISAまたはMastercardのみです。
ガス料金をクレジットカード払いができるかどうかはガス会社によるため、契約するガス会社に問い合わせ、手続きを行うといいでしょう。
NHK受信料
NHKの受信料も、クレジットカード払いが可能です。日本中で利用できるサービスなので規模が大きく、支払いに使える種類も多いです。
VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースの5大国際ブランドのクレジットカードはもちろん、ニコスやジャックスなど国内ブランドのクレジットカードでも支払いに使えます。
全国展開しているNHKは、誰でもが使いやすいよう、多くの種類のクレジットカードで受信料の支払いが可能です。
通信料金
通信料金は生活に欠かせない公共料金のひとつで、複数のサービスを利用している家庭も多いです。
電話代金や携帯電話代金、プロバイダー料金など通信料金と呼ばれるものは多く、ほとんどの場合クレジットカード払いに対応しています。
例えばNTT西日本の料金は、5大国際ブランドのクレジットカードに加え、NTTグループ発行のクレジットカードなら支払いに利用可能です。
クレジットカード払いできるかどうかや利用できるカードの種類は、利用する通信サービスによって異なるので、それぞれのサービス提供会社に確認するといいでしょう。
この章では、クレジットカード払いができる公共料金を紹介してきました。
次の章では、公共料金をクレジットカード払いにするメリットを紹介していきます。
公共料金をクレジットカードで支払う4つのメリット
毎月の公共料金をクレジットカードで支払うことで、いくつかのメリットがあるのでうまく使うと便利です。
この章では、公共料金をクレジットカード払いにするメリットを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
支払額に応じてポイントがもらえる
公共料金をクレジットカード払いすることで、月末の利用合計額に応じてポイントが貯まります。
貯まったポイントは支払いへの充当や他社ポイント・商品交換などに利用でき、間接的な値引きと考えてもいいでしょう。
ただしクレジットカードによっては、一部ポイント加算対象外になるサービスや、ポイント付与率が上下する場合もあります。
自分が使っている公共料金の支払いでお得に使えるクレジットカードなのかをチェックして、支払いに使うクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
支払日を1日に集約できる
公共料金の支払日は、事業者ごとに設定されています。
電気・水道・ガスなど、複数の公共料金の支払いがあると支払日がバラバラで、そのたびに窓口で手続きする必要があり面倒です。
公共料金をクレジットカード払いにしておくことで、支払日は毎月1回で済みます。
毎月の支払手続が一度で済むので、日常生活での手間が少なく済み、快適です。
支払口座をひとつにまとめられる
公共料金を窓口で支払わなくていいよう口座振替にしていても、うっかり支払口座がバラバラになってしまうと、毎月の入金が面倒です。
公共料金をクレジットカード払いにしておくと、必然的に支払口座はひとつにまとめられます。
支払口座が分散することがないので、支払いに十分な金額が入金されているかどうかのチェックは一度で大丈夫です。
公共料金をクレジットカード払いにすることで、面倒な毎月の残高確認の回数を減らし、楽になります。
毎月の支払額の把握をしやすい
公共料金の支払いでクレジットカード払い以外の支払方法を選ぶと、請求がバラバラに届きます。
それぞれの金額の把握はできるものの、毎月合計いくら使っているかを実感しにくいです。
クレジットカード払いにすることで、公共料金の合計額を把握しやすくなるうえ、月ごとの比較もしやすくなります。
請求書払いより管理がしやすく、節約にも役立ちます。
この章では、公共料金をクレジットカード払いにするメリットを紹介してきました。
次の章では、押さえておきたいデメリットを紹介していきます。
公共料金をクレジットカードで支払う際の3つのデメリット
公共料金をクレジットカードで支払うことで管理がしやすくなるなどのメリットも多いですが、デメリットもあるので注意しておきましょう。
この章では、公共料金をクレジットカードで支払う際のデメリットを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
クレジットカード払いできない公共料金もある
公共料金の中にはクレジットカード払いに対応していない料金も多く存在します。
水道料金やLPガス料金など、小規模な事業者が運営しているサービスの場合、クレジットカード払いに対応していない場合が多いです。
首都圏では千葉県の水道局はクレジットカード払いに対応しておらず、口座振替か払込用紙で支払わなければなりません。
契約する自治体がクレジットカード払いに対応しているかどうかを確認して、手続きを行うようにしましょう。
メインで使うクレジットカードを変えると都度変更手続きが必要
クレジットカードをよく使う人ほど、クレジットカードが自分にとってメリットが大きいかどうか見直す機会が多いです。
メインで使うクレジットカードを変更するなら、当然公共料金の支払いで使うクレジットカードも変更したいと考えるでしょう。
支払で使うカードを変更したいなら、その都度各事業者において支払いで使うクレジットカードの変更手続きが必要となります。
メインで使うクレジットカードは銀行口座に比べて頻繁に変更する人も多いですが、クレジットカードを変更するたび都度変更せねばならず、面倒です。
引越しの際公共料金の解約を忘れると請求されてしまう
遠いエリアに引越しする場合、携帯電話以外の公共料金は解約し、新たに契約しなおすのが一般的です。
もし解約をし忘れてしまうとそのまま毎月の料金が発生し、支払い続ける状態となってしまうので、必ず解約しておきましょう。
とくに転勤族など引越しが多い人は、引越しのたびに必要な手続きとして覚えておくことが大切です。
無駄な料金を支払うことにならないよう、引越しする際は公共料金の解約を必ず行ってください。
この章では、公共料金をクレジットカードで支払う際のデメリットを紹介してきました。
次の章では、公共料金をクレジットカード払いする際の注意点を紹介していきます。
公共料金をクレジットカードで支払う際の2つの注意点
毎月の公共料金をクレジットカード払いにすると便利な面は多いですが、気をつけておくべきポイントもあるので注意しておきましょう。
この章では、公共料金をクレジットカード払いする際の注意点を紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
利用限度額を超えていないか注意
クレジットカードには利用限度額があり、設定された金額の範囲内で支払いに利用できます。
利用限度額はクレジットカードの種類や個人ごとの信用などから審査され、個人ごとに異なるのが一般的です。
支払いでの利用額が限度額を超えてしまうとカードの利用は止められてしまい、公共料金の支払いにも使えない状態になってしまいます。
限度額は高額に設定されている場合が多いので、ほとんどの人は心配する必要はありませんが、限度額10万円程度の人や高額な支払いをした月には限度額を超えていないか注意を払うのが大切です。
有効期限になったら変更手続きが必要
公共料金をクレジットカード払いできるよう手続きしておくことで、毎月の料金が自動的にクレジットカードで支払いされます。
クレジットカードには有効期限があり、有効期限の少し前に新しいカードが届きますが、支払いの際に登録が必要な有効期限やセキュリティコードが変更になっています。
基本的に有効期限は自動更新されないので、各公共料金ごとに変更手続きが必要です。
事業者やクレジットカードの種類によっては自動的に新しいカード情報へ更新される場合もありますが、基本的には自分で変更手続きが必要なので、忘れないようにしましょう。
この章では、公共料金をクレジットカード払いする際の注意点を紹介してきました。
次の章では、公共料金の支払いにおすすめのクレジットカードを紹介していきます。
公共料金の支払いにおすすめのクレジットカード3選
公共料金の支払いは、クレジットカード払いにまとめておくと便利でお得です。
この章では、公共料金の支払いにおすすめのクレジットカードを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
JCB CARD W
JCB CARD Wは、JCBが発行するポイントがお得につきやすいクレジットカードです。
申し込み対象は39歳以下に限られていますが、一度持つと40歳以上になっても持ち続けられます。
JCB CARD Wの概要は下記の通りです。
年会費 | 無料 |
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家族カード年会費 | 無料 |
- ポイント常に2倍以上
- 海外旅行傷害保険最高2,000万円利用付帯
- ショッピングガード保険年間最高100万円
- おサイフケータイ対応
審査に比較的通過しやすく、学生や専業主婦でも申し込み可能です。
公共料金の支払い含めてポイント重視でクレジットカードを選びたい人におすすめです。
楽天カード
楽天カードは楽天市場系列のクレジットカードで、最も人気があるクレジットカードのひとつです。
通常100円単位でポイントがつく、1,000円単位でポイントがつくことが多い他のカードに比べて端数にもポイントがつくのが最大のメリットと言えます。
楽天カードの概要は下記の通りです。
年会費 | 永年無料 |
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家族カード年会費 | 永年無料 |
- 楽天市場の利用でポイント3倍、楽天トラベルでの利用でポイント2倍
- 海外旅行傷害保険利用付帯
- ネット不正あんしん制度
- 商品未着あんしん制度
- カード盗難保険
ほとんどの公共料金の支払いにポイントがつくのはもちろん、日常生活に欠かせないネットでの買物に便利な補償が充実しています。
ネットでの買物に使う機会が多い人におすすめです。
dカード
dカードは、NTTドコモが発行しているクレジットカードです。
ドコモのサービスや特約店での利用時にポイント加算や割引などがあり、お得に利用できます。
dカードの概要は下記の通りです。
年会費 | 永年無料 |
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家族会員 年会費 | 永年無料 |
- ショッピングのポイント100円利用ごとに1ポイント(公共料金の支払いにもポイントがつく)
- 携帯電話の紛失・盗難・修理不能(水濡れ・全損)を補償
- お買物あんしん保険
- 不正使用損害補償
- 海外旅行先の日本語サポート
日常生活に欠かせない携帯電話の補償がついていて、持っていると安心です。とくにポイントがお得につくドコモユーザーなら、必ず入っておきたいカードです。
この章では、公共料金の支払いにおすすめのクレジットカードを紹介してきました。
クレジットカード選びの参考にしてください。
まとめ
この記事では、公共料金をクレジットカードで支払うメリット・デメリット・注意点を紹介してきました。
公共料金をクレジットカード払いにしておくことで、ポイントがついたり支払いをまとめられたりなど、便利な面はとても多いです。
しかし、入金忘れに気をつける、クレジットカード払いできない公共料金もあるなどの注意点も覚えておくことが大切です。
また、公共料金の支払いにはポイントがつきにくいクレジットカードもあるので、カード選びの際には気をつけておきましょう。
公共料金のクレジットカード払いについてご理解いただけましたか。
本記事を参考に、公共料金をクレジットカード払いに設定して、日常生活の手間を少しでも減らして快適に過ごせるように工夫していきましょう。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。