旅行好きなら貯めなきゃ損?クレジットカードを賢く使ってマイルを貯めよう
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
クレジットカードを使うと「マイルが貯まる」というのは有名な話ですが、「マイルとポイントの違いがわからない」「貯め方も使い方もわからない」という人も多いです。
まさにマイルは、航空会社からの特別招待チケット。自分の持っているマイルに気がつかず、もらえるはずの無料の航空券を交換し損ねていませんか?
特に旅行が好きな人にとって、無料で北海道や沖縄、ハワイやヨーロッパに行けるチャンスがあれば、活用したいもの。
今回は賢いマイルの貯め方と使い方、ポイントとの違いについて解説します。
この記事の目次
- どっちがお得?マイルとポイントの違いとは
- ポイントは1ポイント1円が基本
- マイルは特典航空券をゲットするためのポイント
- 1マイルは1.5円~2円以上に
- マイルを貯めるのに必要なこと
- マイレージプログラムに入会するのは誰でもできる
- クレジットカードならば、飛行機に乗らなくても貯められる
- 各社マイレージプログラムの違いを解説
- マイルで航空券に交換しやすいのはJAL
- 「JALはWAON、ANAは楽天Edy」電子マネーとの相性 がある
- 「ファミマはJAL、セブンはANA」提携しているお店との相性がある
- マイルを貯めるときに注意したい点
- マイルには取得から3年間の有効期限がある
- マイルは10,000マイル以上貯めないと往復航空券にできない
- 効率良く貯めたいならば、ゴールドカードも検討するのがおすすめ
- まとめ
どっちがお得?マイルとポイントの違いとは
ポイントとマイルの違いを知るために、それぞれの特徴を整理してみましょう。
ポイントは1ポイント1円が基本
クレジットカードを使うと、金額に応じてさまざまな特典が受けられます。そのひとつがポイントの還元です。
一般的なクレジットカードでは、利用金額の約0.5%がポイントとして還元されます。例えば、200円使ったら1ポイント、2万円使ったら100ポイントといった具合です。
中にはやオリコカード、楽天カードなど、還元率が1%を超える高還元カードもあり、その分ポイントが貯まりやすいものがあります。
貯まったポイントは、1ポイント1円として、提携しているお店で使うことができます。
ほかに、ポイントごとにプレゼントと交換できるプログラムが用意されているクレジットカードもあります。
マイルは特典航空券をゲットするためのポイント
クレジットカードの中には、利用金額によって「マイル」が貯まるものもあります。
マイルとは、JAL(日本航空)やANA(全日本空輸)が実施しているポイントプログラム「マイレージ」のポイントの単位です。
マイルは飛行機に乗ったり、提携クレジットカードを利用したりすることによって貯められます。日々のお買い物でクレジットカードを使ってマイルを貯めると、航空券をゲットすることができます。
「飛行機に乗る機会が多い」「無料の航空券をゲットして旅行に行きたい」というならば、マイルが貯まるクレジットカードがおすすめです。
JALやANAのそれぞれのマイルについては、下記の記事を参考にしてください。
1マイルは1.5円~2円以上に
また、マイルは現金に換算したときの価値が、1マイル=1.5〜2円と高くなります。
これは、マイルの還元率が1%(100円につき1マイル貯まる)の場合、現金に換算すると1.5〜2%の還元率になることを意味します。
例えばJALの場合オフシーズンを選べば、
・12,000マイルで東京⇔那覇や札幌の往復航空券に交換が可能
・40,000マイルで日本⇔ヨーロッパの往復航空券に交換が可能
このように1マイルあたりの価値はシーズンや場所によって、さらに効率良く使うことができます。
注意したい点としては国際線の場合、石油価格の高騰によって燃油サーチャージが請求されることがあります。
また、空港使用料などは通常の航空券購入と同じように、別途払う必要があります。
マイルを貯めるのに必要なこと
それではどうすればマイルを貯めることができるのかを、解説してきます。
マイレージプログラムに入会するのは誰でもできる
日本で人気のマイレージプログラムには、「JALマイレージバンク」、「ANAマイレージクラブ」、「スカイマイル(デルタ航空)」「マイレージプラス(ユナイテッド航空)」があります。
その中でも特に支持されているのが、「JALマイレージバンク」と「ANAマイレージクラブ」です。
基本的にどのマイレージプログラムも、無料で会員になれます。ドラッグストアでポイントカードを作るように簡単に発行できます。
飛行機に搭乗するときには、提携しているクレジットカードがなくても、まずはそこのマイレージプログラムに入会しておくのをおすすめします。
クレジットカードならば、飛行機に乗らなくても貯められる
マイルは、飛行機に乗るほか、日々クレジットカードを使うことによっても貯めることができます。
飛行機には乗らず、ショッピングをメインにマイルを貯める人のことを「陸マイラー」(おかまいらー)と呼ぶことがあります。
JALカードやANAカードといった、航空会社が発行しているカードでももちろん貯められますし、楽天カードやオリコカードのポイントも、マイルへ移行できます。
しかし、「1ポイント→1マイル」では移行できません。
例えばオリコポイントだと、1,000ポイントで600マイル(ANA)など換算レートが悪くなってしまうため、マイルを貯めたいのであれば航空会社の発行するクレジットカードを持つのがおすすめです。
各社マイレージプログラムの違いを解説
JALやANAのマイレージプログラムは、どちらも同じではありません。その違いを解説します。
マイルで航空券に交換しやすいのはJAL
JALカード(JALマイレージバンク)とANAカード(ANAマイレージクラブ)の場合、航空券に交換しやすいのはJALカードです。
JALカードは飛行機の利用やクレジットカードの利用によってマイルが貯まります。
一方、ANAカードは、飛行機の利用によってマイルが貯まりますが、クレジットカードの利用はクレジットカードポイントが貯まります。
そして、貯まったクレジットカードポイントをマイルに交換する必要があります。ANAのほうが少しだけ手続きは複雑です。
「JALはWAON、ANAは楽天Edy」電子マネーとの相性 がある
JALとANA、どちらも電子マネーを利用することでもマイルが貯まります。
JALの場合はWAON、ANAの場合は楽天Edyで、200円で1マイル貯まります。
どちらかのマイルを早く貯めたい場合、電子マネーを使うことで早く貯めることができますよ。
「ファミマはJAL、セブンはANA」提携しているお店との相性がある
「JALマイレージバンク」や「ANAマイレージクラブ」には、それぞれ提携しているお店があります。
例えば、ファミリーマートではJALカードで支払うとマイルが貯まります。一方、セブンイレブンではANAカードで支払うとマイルが貯まります。
JALとANAのマイルでは提携しているお店が異なります。そのため、自分がよく行くお店や、自分がよく乗る航空会社のマイルを貯めるのがおすすめです。
マイルを貯めるときに注意したい点
飛行機に乗ったり、ショッピングで便利に貯められたりするマイルですが、注意したい点もあります。
マイルには取得から3年間の有効期限がある
マイルの一番の弱点ともいえるのが、有効期限です。「JALマイレージバンク」も「ANAマイレージクラブ」も、マイル取得日から36ヶ月後の月末が有効期限になります。
例:2016年9月10日が取得日→2019年9月30日が有効期限
有効期限日を過ぎたマイルは無効となってしまいます。
中には、ミリオンマイラーのステータス獲得や、上級会員のステータスを獲得することでマイルの失効を防ぐ事ができます。
マイルは10,000マイル以上貯めないと往復航空券にできない
また、10,000マイル以上ないと往復航空券がもらえないため(片道航空券との交換は可能)、ある程度マイルを貯めないとお得感がないという点もあげられます。
JALの場合、JALカード特典として往復航空券に交換するときに1,000マイル少なくても交換できるなどのメリットがあります。
しかしそれでも9,000マイルは必要なので、「ポイントは少しずつ特典交換したい」と考えている人には、マイレージプログラムは少し敷居が高いといえます。
効率良く貯めたいならば、ゴールドカードも検討するのがおすすめ
各クレジットカードにはゴールドカードが用意されています。ゴールドカードは通常のカードと比べると、マイルの還元率が高くなる、空港のラウンジが利用できるなどのメリットがあります。
しかし、ゴールドカードの種類によって、15,000〜30,000円の年会費がかかります。
支払う年会費の金額よりも、マイル還元率のメリット(マイルを現金に換算したときの金額)が高くなる場合は、ゴールドカードを検討してみましょう。
まとめ
マイルが貯まるクレジットカードを持つメリット、注意点について見てきました。
マイルを貯めたい人にとって、JALとANAのどちらが良いかは悩むところといえます。
効率良くマイルを貯めるには、自分がよく利用するお店が提携しているマイレージを選ぶというのがおすすめです。
マイルの貯まりやすいカードを選びたい方には、こちらの記事がおすすめです。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。