クレジットカードは何枚持つと最強?自分にぴったりの枚数を把握しよう
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
クレジットカードはひとりで何枚でも作ることができるので、用途によって使い分けることができます。
カードによって受けられる特典やメリットが異なるので、使い分けをすることは賢いマネー術です。
しかし、たくさん作りすぎてしまうと、
「ポイントが分散されて貯まりにくくなるのでは・・・?」
「管理が大変そう」
「いったい何枚持つのがいいの?」
といった疑問が出てきますよね。
クレジットカードは、使う場所や方法によってお得な物が異なってくるため、
- メインカードを1枚
- サブカードを2・3枚
持つのがおすすめです。
今回は、クレジットカードを何枚持てばいいのかという疑問にお答えすべく、
などについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
- クレジットカードは何枚も持てる!おすすめはメインカード1枚とサブカードを2、3枚
- 一番使うメインカードの決め方
- 場面によってサブカードを使い分ける
- 持ち歩くカードを決める
- 年収別!持っている平均カード枚数
- 主婦が持っているカード枚数
- 20代で持つべきカード枚数
- 3枚持ちのメリット・デメリット
- サブカードの判断基準
- 海外に年に1度以上行くかどうか
- よく使う交通手段は何か
- よく行く飲食店などで優待があるかどうか
- 食料品などを買うスーパーがあるか
- クレジットカードを何枚も持つ場合の注意点
- 一度に複数申し込まない
- 年会費が有料のものはコストに見合っているか考慮する
- サブカードにおすすめのクレジットカード
- ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
- Suicaが付いて年会費実質無料! ビックカメラSuicaカード
- ガソリンスタンド利用時の還元率が大きいENEOSカード P
- スタバやドトールではdカードがお得
- 西友でお得!セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
- まとめ
クレジットカードは何枚も持てる!おすすめはメインカード1枚とサブカードを2、3枚
クレジットカードを持つ枚数として、一番おすすめなのはメインカード1枚とサブカードを2、3枚持つことです。
クレジットカードは審査に通ると何枚でも持つことができます。
1枚だけ作ってもいいですし、10枚以上作ってもかまいません。
しかし10枚も作るとなると、審査に通らない可能性がありますし、審査に通ったとしても10枚を使い分けるのは難しく、またなかなかポイントが貯まらないので「非効率的」でしょう。
大切なのは、
- まずはポイントを集約させるメインカードを1枚持つ
- ほかのサービスや特典を受けるためのサブカードを2、3枚厳選して持つ
ことです。
ここでは、メインカードの選び方やサブカードを持つことのメリットについてご紹介していきます。
一番使うメインカードの決め方
ナビクレにて行ったアンケートでは、複数枚クレジットカードをもっている人の半分以上が「メインカード」を決めていることが分かっています。

- よく買い物をする店舗で使用できるカード
- 還元率の高いカード
この2点を満たしているクレジットカードを選ぶと良いです。
ポイントを効率的に貯めるには、普段から自分が買い物をしているお店で使えることが重要です。
自分の支出を整理して、もっともよく使う場所でポイントがしっかり貯まるよう、カードを厳選しましょう。
そして、還元率の高さも重要です。
いくら使用頻度が高くても、還元率の低いクレジットカードでは、なかなかポイントが貯まらないからです。
300円で1ポイント貯まるカードと、100円で1ポイント貯まるカードでは、同じ買い物をしても最終的に後者のほうが圧倒的に早くポイントが貯まってお得ですよね。
そのため、
- よく買い物をする店舗で使用できるカード
- 還元率の高いカード
この2点に絞って、最も自分に合ったクレジットカードをメインとして持つようにしてください。
ポイントを貯めるときは、メインカードが使える場所では、すべてメインカードを使って買い物をし、1枚のカードにポイントを集中させましょう。
特定のよく利用する店舗がない方には標準還元率が高いカードがおすすめ
お買い物をする店舗やサービスが特に決まっていない!という方には、標準の還元率が高い以下のようなカードをメインカードに選ぶと良いでしょう。
メインカードにおすすめ!
場面によってサブカードを使い分ける
使う場所によってはサブカードを使用したほうが有利になるケースがあるので、メインカードに加えてサブカードを2、3枚持つことをおすすめします。
- 持っているだけで割引や特典が受けられる
- カードブランドを使い分けることができる
- メインカードが使えないシーンなど、いざというときに助かる
という点にあります。
持っているだけで割引や特典が受けられる
クレジットカードの中には、使用頻度が少なくても持っているだけで店舗で割引してもらえたり、特典が受けられる場合があります。
そのため、メインカードにはない、魅力的なサービスがついているカードをサブカードとして作るようにしましょう。
海外旅行保険が付帯したクレジットカードもあるので、メインカードに保険や保証がついていないときは助かります。
カードブランドを使い分けることができる
また、クレジットカードには、JCB、VISA、マスターカードなどのカードブランドがあります。
買い物をする店によっては、特定のカードブランドしか使えないところもあるので、異なるカードブランドのクレジットカードを作っておけば、支払いがスムーズです。
メインカードが使えない、いざというときに助かる
もし、メインカードを使っていて、うっかり上限金額ぎりぎりまで使ってしまうと、支払いが完了するまで、メインカードが使えなくなってしまうという事態も発生します。そんなときにサブカードがあると便利です。
このようにサブカードは万一の時に非常に使い勝手がいいので、ぜひ気に入った特典が受けられるクレジットカードを2、3枚作っておくことをおすすめします。
持ち歩くカードを決める
複数枚のクレジットカードを持っている場合は、普段お財布の中に入れて持ち歩くカードを決めておくといいでしょう。必要以上の枚数のカードを持ち歩いてしまうと、万が一紛失してしまったり盗難に遭ってしまったりした場合にリスクが大きくなってしまうからです。
- メインで使うカード
- 普段利用するスーパーやコンビニでポイント還元率が高いカード
- ガソリンが割引になるカード
- 交通系ICカードと一体化しているカード
上記のカードを、複数の国際ブランドで持っておくと万が一メインのカードが使えない場合でも安心です。
反対に、下記のようなクレジットカードは持ち歩かなくてもいいと考えられます。
- 旅行でしか使わないカード
- インターネットでの買い物にしか使わないカード
- 料金の引き落としにしか使っていないカード
- 入会特典が欲しくて作成したあまり使わないクレジットカード
一人ひとりのライフスタイルによって、持ち歩くべきクレジットカード・持ち歩く必要がないクレジットカード・何枚持つべきかが少しずつ異なります。自分の所有しているクレジットカードの中から厳選して持ち歩くようにしておきましょう。
年収別!持っている平均カード枚数
イプソス社の「クレジットカード利用実態調査」によると、クレジットカードの1人あたり平均利用枚数は、年収が高くなるほど多い傾向にあります。調査結果を一部抜粋すると、下記のようになっています。
年収 | 平均保有枚数 |
---|---|
200万~300万円未満 | 1.93枚 |
500万~600万円未満 | 2.22枚 |
1,000万~1,200万円未満 | 2.67枚 |
2,000万円以上 | 2.85枚 |
平均 | 1.99枚 |
また、所有枚数の分布を比較すると下記のようになっています。
年収 | 1枚 | 2枚 | 3枚 | 4枚 | 5枚以上 |
---|---|---|---|---|---|
200万~300万円未満 | 44% | 33% | 16% | 4% | 4% |
500万~600万円未満 | 33% | 35% | 19% | 6% | 7% |
1,000万~1,200万円未満 | 21% | 31% | 28% | 9% | 11% |
2,000万円以上 | 27% | 25% | 22% | 9% | 17% |
平均 | 42% | 32% | 16% | 5% | 4% |
このように、平均年収が上がるほど、保有枚数が多くなります。クレジットカードの支払い能力は、年収が上がるほど高くなると考えられていて、作れる枚数も増えることが要因でしょう。
ゴールドカード以上の保有率も年収に比例する
同じ「クレジットカード利用実態調査」によると、ステータスの高いゴールドカード以上の保有率も年収が上がるにつれて増加傾向にあります。
年収 | ゴールド | プラチナ以上 |
---|---|---|
200万~300万円未満 | 8% | 0% |
500万~600万円未満 | 13% | 1% |
1,000万~1,200万円未満 | 22% | 3% |
2,000万円以上 | 25% | 18% |
年収2,000万円を超えると、半数以上の約43%の人がゴールドカード以上を所持していることになります。
ゴールドカードに求めることはステータス、サービスなど人それぞれですが、年収が上がることで、保有しているクレジットカードの枚数も、ゴールドカード以上の保有率も高くなることがわかります。
主婦が持っているカード枚数
「一般的な主婦が持ってるクレジットカードは何枚だろうか」「他の主婦の人が何枚クレジットカードを持ってるかわからないので知りたい」とお考えではありませんか?
イプソス社の「クレジットカード利用実態調査」において、年収200万円未満の人の平均保有枚数は1.84枚でした。また、所有枚数の分布は下記のとおりです。
- 1枚 47%
- 2枚 32%
- 3枚 14%
- 4枚 4%
- 5枚 3%
「年収200万円未満」なので、厳密には主婦だけでなく学生やパート・アルバイトも含みます。年収が主婦と同程度の人は1~2枚程度を保有している場合が多いといえるでしょう。
クレジットカードは返済能力が高い人ほど高い利用限度額かつ多い枚数を持つことができるため、主婦や学生が複数枚作りたい場合、少し不利になってしまいます。
特に、2010年6月18日に施行された貸金業法による総量規制で、年収の3分の1を超える借り入れがある場合、新たな借り入れはできなくなりました。
ただし、総量規制の影響を受けるのはキャッシング枠のみで、ショッピング枠に関しては総量規制の対象外です。
また、住宅ローンなど一部影響を受けないローンもあります。
さらに主婦の場合、夫婦である配偶者の年収がどの程度あるのかに左右される側面もあり、個人差があります。
そうはいっても年収が高い方が有利であることには変わりありません。
まずは今持っているカードや比較的審査が緩いクレジットカードを使い、いいクレジットヒストリーを重ねることで次のカードを作る準備をしましょう。
主婦でも持ちやすいクレジットカード
主婦や学生のように年収がない、または少ない人であっても作りやすいクレジットカードがあります。申し込みの際に保証人は必要なく、現在の年収を正しく申告して申し込みし、問題なければクレジットカードが発行されます。
- スーパーなど流通系企業が発行しているカード(イオンカード、セゾンカード、セブンカードプラスなど)
- 主婦OKを大々的にうたっているカード(楽天カード、エポスカード、JCB CARD W plus Lなど)
下記のページも参考にしてみてください。
特に専業主婦の場合は、配偶者に年収があれば問題なくクレジットカードを発行できる場合が多いです。女性限定の特典が利用できるカードも多いので、自分にとってメリットが大きいカードを探すといいでしょう。
20代で持つべきカード枚数
20代の場合、将来に向けてクレジットヒストリーを積み重ねるためにも、複数枚のクレジットカードを持つことをおすすめします。
イプソス社の「クレジットカード利用実態調査」において、20代以下と30代のクレジットカード保有枚数は下記の結果となっています。
0枚 | 1枚 | 2枚 | 3枚 | 4枚 | 5枚 | |
---|---|---|---|---|---|---|
18~29歳 | 36% | 36% | 19% | 6% | 1% | 1% |
30~39歳 | 20% | 38% | 27% | 11% | 2% | 2% |
クレジットカードを持っていない人の割合は年齢が上がるとともに下がります。また、年齢が上がるとともに複数枚持っている人の割合も上がります。
平均枚数が適正というわけではありませんが、複数の国際ブランドのクレジットカードを持っていると特に海外旅行で便利なので、持っておくのはありでしょう。
また、初めてクレジットカードを作る時、20代であればクレジットヒストリーがなくても作りやすい場合が多く、クレジットカード会社やカードの種類によっては年会費も優遇されます。
できれば20代のうちに、複数枚クレジットカードを作り、クレジットヒストリーを積み上げていくことがおすすめです。
20代が作りやすいクレジットカード
20代が優遇されているカードもいくつかあります。背景にあるのは、クレジットカード会社としてはクレジットカードを長く使ってもらいことから、20代を中心に若年層の取り込みを積極的に行っている点です。20代が優遇されているクレジットカードを簡単にご紹介します。
20代におすすめのクレジットカードについては、下記のページにも詳しく説明しています。参考にしてください。
- 初年度年会費無料、前年1回以上のご利用で翌年度も無料
- 18歳~25歳専用
- ポイントが通常カードの2倍、入会後3ヶ月間は5倍
- 26歳以降の最初の更新時にプライムゴールドカードへ自動ランクアップ
将来的にVISAのゴールドカードやさらに上のランクのカードを目指したい人におすすめです。
- 18歳以上39歳以下が申し込み可能
- 年会費無料
- ポイントは常に通常のJCBカードの2倍以上
- 海外旅行傷害保険最高2,000万円補償(利用付帯)
ポイントをたくさん貯めたい人に特におすすめです。
- 学生を除く18歳以上29歳以下が5年間限定で持てる
- 年会費無料
- ANA搭乗ボーナスマイルあり
旅行傷害保険は付随していませんが、帰省や国内旅行などでANAの飛行機に年に数回程度乗る人におすすめです。
- 通常のJALカード年会費2,000円~(税別)+JAL CLUB EST年会費5,000円(税別)
- JAL搭乗ボーナスマイルあり
- ビジネスクラスチェックイン
- JALサクララウンジ年5回使用可能
- マイル有効期限の延長
- ショッピングマイル2倍
- 海外旅行傷害保険自動付帯
他のカードとの違いは、通常のJALカードの機能に20代限定の会員サービスであるJAL CLUB ESTが追加になる点です。
JALカードの付帯サービスをそのまま制限なく使え、利用枠も変わりありませんので、頻繁にJALの飛行機に乗る人、サクララウンジを使ってみたい人におすすめです。
20代が作りやすいゴールドカード
クレジットカード会社としては、早くから自社のゴールドカードを持ってもらい長年愛用してほしいとの考え方から、20代限定のゴールドカードを発行しています。「ゴールドカードに興味はあっても20代で作れるゴールドカードがあるかわからない」という人のために、20代が作りやすいゴールドカードを簡単にご紹介します。
- 初年度年会費無料、 2年目以降5,000円(税別)だが1,500円(税別)まで割引可能
- 20代限定
- 旅行傷害保険1,000万円自動付帯、利用すると5,000万円に
- ドクターコール24
国内はもちろん海外に行っても使える地域が多いので、海外旅行をする機会がある人にもおすすめです。将来的に三井住友プラチナカードを目指したい20代にもピッタリのカードといえるでしょう。
- 年会費3,000円(税別)
- 最大3,000万円までの海外・国内旅行傷害保険
- 年間200万円までのショッピング補償保険
- 30歳未満で勤めている人対象
- 永久不滅ポイント
- レストランなどの優待あり
無期限でポイントを貯められるので、長く使うカードとしておすすめです。
3枚持ちのメリット・デメリット
クレジットカードを3枚以上持つことは、便利でメリットもある反面デメリットもあります。カードを3枚以上持つメリットには下記のような点があります。
- 1枚のカードが使えなくても他のカードで対応できる
- 割引や優待などカードごとに異なる付帯サービスを受けられる
- 海外旅行傷害保険で最大補償額を合算できる項目がある
- 使う店ごとにメリットの大きいカードを使い分けするとお得
ただし、下記のようなデメリットもあります。
- カード利用が分散すると1ヶ月ごとにいくら決済で使ったのか管理が難しくなる/li>
- 紛失してしまった場合や盗難に遭った場合のリスクが増える
- 年会費の負担がかさむ
- ポイントが分散してしまい貯まりにくくなる
クレジットカードを3枚以上持つことで、受けられるサービスが増えるなどのメリットはありますが、ポイントが分散してしまったり盗難・紛失のリスクが増えたりするなど注意すべき点もあります。メインで使うカードを決めておき、管理をしっかりするのがおすすめです。
この章では、一番使うメインカードの決め方について解説してきました。まずは還元率が高く普段よく買い物をする店で使えるカードをメインにするのがお得です。
次の章では、サブカードを選ぶときの判断基準についてご紹介していきます。
サブカードの判断基準
ここでは、サブカードを選ぶときに基準にしたい項目についてご紹介します。
サブカードを作るときには、魅力的なサービスや特典が受けられるクレジットカードを選ぶのが鉄則ですが、そのサービスや特典が自分のライフスタイルに合っていることが大前提です。
自分の普段の生活や収支の内訳をよく見直し、以下でこれからご紹介する項目をひとつひとつチェックしてみてください。そうすれば、あなたにぴったりなサブカードを選ぶことができるでしょう。
海外に年に1度以上行くかどうか
海外旅行に年1回以上行くかどうかで、自分に合ったカードを見分けることができます。
海外旅行によく行く人は
- 海外旅行保険が付帯されたカード
- マイルが貯まるカード
を持つとお得だからです。
海外旅行保険は自動付帯のものがおすすめ
まず、海外旅行保険が付帯されたカードでは、クレジットカードの種類によって「自動付帯」のものと、旅行代金をカードで支払った場合のみ適用となる「利用付帯」のものがあります。できるだけ自動付帯のカードか、格安で付帯できるクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
日本にいると、病気やケガをしても健康保険が適用されるので、医療費が高額になることはあまりありません。しかし、海外で予想していた金額以上の医療費が請求されることがあります。
国によっては医療費が高い場合もあり、特にアメリカなどは高額と言われています。旅行保険は合算できるので、アメリカなど医療費の高い国にいく機会が多い人は、3枚以上持っていると安心でしょう。
飛行機に頻繁に乗る人はマイルが貯まるカードがおすすめ
次に、JALやANAなど年間に4、5回飛行機に乗るという人は、クレジット機能付きのマイレージカードにすれば搭乗でボーナスマイルが貯まるのでお得です。
買い物のたびにマイルが貯まるカードや、貯まったポイントをマイルに交換できるカードもおすすめです。
海外に年1回以上行く人は、ぜひ
- 海外旅行保険が付帯されたカード
- マイルが貯まるカード
を探しましょう。
マイルについては「JALのクレジットカードを徹底解剖!無料で飛行機に乗るための全知識」または「ANAのクレジットカードを徹底解剖!マイルをどんどん貯める方法」の記事も参考にしてくださいね。
よく使う交通手段は何か
よく使う交通手段に合わせてクレジットカードを選べば、最大限メリットが受けられるようになります。
特に、
- 電車通勤なら交通系電子マネーのついたクレジットカード
- ガソリンをよく使うならガソリンで有利なクレジットカード
が一押しです。
電車通勤の人は、お金を交通系電子マネーにチャージできる機能がついたクレジットカードを持つと、買い物や電車に乗るたびにどんどんポイントが貯まっていきます。
クレジットカードからですので、券売機でわざわざチャージする手間も省けて一石二鳥です。カード利用金額に応じて貯まったポイントを交通系電子マネーに交換できれば、毎日の生活の中で頻繁にポイントを使うことができるので、有効期限も気にならないでしょう。
マイカーを持っていて、ガソリンをよく使うという人は、ガソリンスタンドで割引やサービスが受けられるクレジットカードを「ガソリン代がお得なクレジットカードは?節約になるカードを選ぼう」の記事で自分に合ったカードを見つけてみてください。持っているだけで、毎回ガソリンが安くなるのなら、家計も大いに助かるはずです。
このように、自分がいつも使っている交通手段に合わせて、その分野に特化したクレジットカードを作成しましょう。
よく行く飲食店などで優待があるかどうか
よく利用している飲食店がある人は、飲食店で優待を受けられるカードを選びましょう。
割引や特典が受けられるクレジットカードがあれば、普段の外食にかかる費用を安く抑えることができます。
クレジットカードを利用するだけで飲食費が〇%オフになったり、サービス品が無料でついてくるといった特典を受けられるかもしれません。また、割引や特典がない場合でもポイントが貯まるクレジットカードなら、飲食店を利用するたびにポイントが貯まるので、メリットは大きいです。
飲食店が大手チェーン店なら、どこの店舗を利用しても対象となる場合が多く、サービスが充実しているクレジットカードも比較的簡単に見つかるはずです。
食料品などを買うスーパーがあるか
毎日決まったスーパーで日用品を買う習慣のある人は、スーパーが発行するクレジットカードを調べてみましょう。日によってはクレジットカードを持っているだけで〇%オフなどの割引や、ポイント2倍などの特典を受けられることがあります。
例えば、イオンが発行しているイオンカードセレクトは、イオングループの対象店なら、いつでもポイントが2倍になり、毎月20、30日の「お客さま感謝デー」では買い物代金が5%オフになります。
よく利用するスーパーが発行しているカードを持てば、毎日の買い物のなかでメリットを得られるようになるでしょう。
クレジットカードを何枚も持つ場合の注意点
クレジットカードを複数持ち、場所によって使い分けるのは賢い方法ですが、複数枚持つときの注意しておきたい事柄があります。
- 一度に複数申し込まないこと
- 年会費が有料のものはコストに見合っているか考慮すること
この2点です。
便利さにばかり目が行ってしまうと、何枚でも作ったほうがいいように思えたりしてしまいますが、かえって損をしてしまうことがあります。
この章では、クレジットカードを複数持つときに注意しておきたいことをご紹介します。
一度に複数申し込まない
クレジットカードを新しく発行してもらうときは、一度に複数の申し込みをしないようにしましょう。
クレジットカードを何枚も作ることは、結果としては可能ですが、同時に申し込んでしまうと、審査に通りづらくなってしまうからです。カード会社側からしてみると、一度に何枚も作っていると、お金に困っている人ではないだろうかと疑ってしまうのです。
入会ポイントや特典のみを目当てに加入していると思われた場合も、カードを作った後で利用しないのではないかと思われて不利になってしまいます。
そのため、クレジットカードを複数作るときは、半年ほど間隔をあけるようにするといいでしょう。1枚カードを作ったら、積極的に使用して利用実績を積んでください。滞りなく支払いを済ませることで、信用を構築することができます。
以上のことから、クレジットカードの申し込みを一度に行うのは避けたほうがベターです。早くサービスや特典を受けたいと思っても、クレジットカードの作成や利用実績は信頼に直結するので、慎重に行いましょう。
年会費が有料のものはコストに見合っているか考慮する
クレジットカードの中には、年会費が無料のものと有料のものがあります。有料のカードを作った場合は、受けられるメリットがその価格に見合っているか、費用対効果を考えるようにしてください。
年会費が有料でも、受けられるサービスが年会費以上のものであればお得と言えますが、そうでない場合は、損をしている可能性があります。年会費が数千円という少額でも、シビアに判断しましょう。
また、初年度だけ年会費が無料で、2年目以降は有料になるカードや、年間で一定額以上利用しなければ年会費が有料になるというカードもあります。申し込む際に年会費の規定について、よく確認するようにしてください。
一定額以上の利用で年会費が無料になる場合は、カードの年間利用額を常に意識しておく必要があります。複数枚カードを持っていると、どれが年会費有料なのかが把握しづらくなってしまうので、サブカードは2、3枚に限定しておくのが好ましいです。
年会費が無料であれば、コストに見合っているかどうかを考える必要はありませんが、有料の場合は、費用対効果に着目してみてください。
この章では、クレジットカードを何枚も持つ場合の注意点について解説してきました。年会費無料のカードだけでなく有料のカードも多いです。コストに見合っているか検討し、見合わないものは解約して必要なカードを持つのがいいでしょう。
次の章では、サブカードにおすすめのクレジットカードをご紹介していきます。
サブカードにおすすめのクレジットカード
この章でご紹介するのは、サブのカードとしておすすめのクレジットカードです。前の章でご紹介したように、下記の点を考慮したうえで、おすすめのカードをピックアップしていきます。
- 海外旅行保険が付帯されたカード
- マイルが貯まるカード
- 交通系電子マネーの付いたクレジットカード
- ガソリン購入時に有利なクレジットカード
- よく行く飲食店などで優待があるかどうか
- スーパーでお得なクレジットカード
それぞれの項目ごとに、詳しく見ていきましょう。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
ソラチカカードはANAマイレージカード機能とPASMO機能が搭載されているクレジットカードです。ショッピングで利用すると月末の請求1,000円ごとにポイントが貯まり、貯まったポイントはANAマイルにも交換可能です(移行手数料 5マイルコース無料、10マイルコース5,000円/年)。
- 年会費 初年度無料、2年目以降2,000円(税別)
- 国際ブランド:JCB
- オートチャージや東京メトロ定期券の購入でもポイントが貯まる
- PASMO定期券搭載可能
- ANAグループの利用時優待あり
- 海外旅行傷害保険最高1,000万円自動付帯
このように、ソラチカカードはANAマイルが貯まり旅行傷害保険も付帯しているうえに、東京メトロでもお得に利用できます。
ANAのマイルが貯まる
ソラチカカードにはANAマイレージカード機能が付いています。カードの利用でクレジットカードのポイントが貯まりますが、マイルへの自動・または手動での移行が可能です。
また、クレジットカードでの利用分とは別に下記のマイルが貯まります。
- ANAカードマイルプラス加盟店で使うことで、クレジットカード会社のポイントとは別に100円または200円利用ごとに1マイル
- 通常入会時・継続ボーナスマイル 各1,000マイル
- 搭乗のたびに区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%
ANAマイルが貯まりやすいので、ANAによく乗る人やANAマイルを貯めている人におすすめです。
メトロポイントPlusも貯まる
ソラチカカードには東京メトロのTo Me Cardとしての機能もあります。メトロポイントPlusへ会員登録のうえ、東京メトロへの乗車や店舗の利用などをすることでメトロポイントPlusが貯まります
貯まったメトロポイントはPASMOへチャージしたり、ANAマイルへ移行したりできます。つまり、東京メトロの利用でもマイルが貯まるカードです。
ポイントサイトで貯めたポイントをメトロポイント経由でANAマイルへ移行可能
メトロポイントPlusは、LINEポイントなどの外部サイトを通じてポイント移行可能です。そのため、ポイントサイト等で貯めたポイントをLINEポイントへ移行したうえでメトロポイントへ移行し、さらにANAマイルへ移行することで、ポイントサイトのポイントを最終的にANAマイルへ移行もできます。(2018年9月現在)
通常はマイルは1,000円利用ごとに5マイルなので高いとはいえませんが、持っていることで旅行傷害保険が自動付帯したり買い物やサービス利用だけでなくポイントサイトからもマイルを貯められたりするため、サブのカードとして持っておくのにおすすめのクレジットカードといえるでしょう。
Suicaが付いて年会費実質無料! ビックカメラSuicaカード
交通系電子マネーの付いたクレジットカードの中でソラチカカードの他におすすめなのがビックカメラSuicaカードです。交通系電子マネーを搭載したカードには年会費無料のカードは少ないですが、ビックカメラSuicaカード年に1度でも使えば翌年度の年会費477円(税別)も無料になります。
- 1,000円(税込)利用につき10円相当のポイント(JRE POINT 5ポイント、ビックポイント 5ポイント)が貯まる
- ビックカメラ・コジマ・ソフマップでのビックポイント優待
- JR東日本での定期券の購入・オートチャージの利用はJRE POINTが3倍
- JRE POINT加盟店での提示でポイントが貯まる
- 海外旅行傷害保険最高500万円自動付帯、国内旅行傷害保険最高1,000万円利用付帯
- 国際ブランドVISAまたはJCB
無料でSuica搭載のクレジットカードが欲しい人だけでなく、JR東日本やビックカメラでお得に利用できるカードが欲しい人にもおすすめです。
ガソリンスタンド利用時の還元率が大きいENEOSカード P
ENEOSカード Pはトヨタ系列のTS CUBICがガソリンスタンド最大手のENEOSと提携して発行しているクレジットカードです。持つことでENEOSがお得に利用できます。
- 年会費 初年度無料、2年目以降1,250円(税別)、家族カード無料
- 通常1,000円利用で6ポイント、ENEOSなら1,000円利用で30ポイント
- 貯まったポイントは1,000ポイント=1,000円でキャッシュバック
- ポイントは商品や他社ポイントへの交換も可能
- ロードサービス付帯
- 車のメンテナンス料金割引
- ETCカード無料
- レンタカーの割引
基本のポイント還元率は0.6%と低いものの、全国どこにでもあるENEOSでお得に利用できる点や困ったときのロードサービスが付いているなど車に関する付帯サービスが充実していることから、車によく乗る人におすすめのクレジットカードといえるでしょう。
スタバやドトールではdカードがお得
スターバックスやドトールコーヒーなどの利用がお得になるのが、ドコモが発行しているdカードです。他にもマツモトキヨシなど大手チェーン店を中心としたdカード特約店をお得に利用できます。
- 年会費永年無料
- 100円利用ごとに1ポイント(1円相当)もらえる
- 貯まったポイントはJALのマイル、商品券、iDキャッシュバックなどに使える
- スターバックスカードへのチャージ、ドトールバリューカードへのチャージの場合、100円ごとに追加3ポイント
- dカード特約店にはマツモトキヨシやENEOS、タワーレコードなど大手チェーン店が多い
dカードは特約店が多く身近な店で使いやすいのが特徴です。ただし、特約店に毎日の買い物ができるスーパーマーケットは含まれていないので、サブのカードとしておすすめといえるでしょう。
西友でお得!セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード、通称「セゾンアメックス」はスーパーマーケットの西友・LIVINでお得なクレジットカードです。
毎月の特定日に割引で買い物できます。
- 年会費 初年度無料、2年目以降3,000円(税別)(ただし26歳になるまで無料)
- 月末の請求1,000円ごとにポイントが付き、ポイント還元率は0.5%
- セゾンカード感謝デーで西友・LIVINが5%OFF
- 月末の金土日ロフトが10%OFF
- AMEXの優待である「アメリカン・エキスプレス・コネクト」「アメリカン・エキスプレス・インバイツ」「LIVE THE WORLD」などを利用できる
- 国際空港から自宅までの手荷物無料宅配サービスや旅行傷害保険最高3,000万円利用付帯など旅行サービスが充実
ただし、セゾンカード感謝デーは毎月異なります。利用の際は西友店舗およびホームページを確認してください。
また、2021年3月より、セゾンカード感謝デーの利用は永久不滅ポイント付与対象外となります。
このように、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、ポイント還元率が少し物足りないものの、サービスが大変充実しています。
付帯サービス利用時に使いたい、サブカードとしておすすめの1枚です。
この章では、サブカードにおすすめのクレジットカードをご紹介してきました。
サブカードに求める付帯サービスは何なのかをはっきりさせることで選びやすくなります。
自分がサブカードとしてどのカードを持てばいいのか選ぶ際の参考にしてください。
まとめ
今回はクレジットカードを何枚持てばいいのかについてご紹介しました。再度、ポイントをまとめます。
5つのポイント
- クレジットカードはメインカード1枚とサブカードを2、3枚持つのがおすすめ
- メインカードは「よく買い物をする店舗で使用できる」「還元率が高い」という2点を満たしているクレジットカードを選ぶ
- サブカードを持つメリットは「持っているだけで割引や特典が受けられる」「カードブランドを使い分けることができる」「メインカードが使えないシーンなど、いざというときに助かる」という点
- サブカードを選ぶときは「年に1回以上海外旅行に行くか」「よく使う交通手段は何か」「よく利用する飲食店やスーパーはどこか」で検討する
- クレジットカードを複数持つときは「一度に複数申し込まない」「年会費が有料のものはコストに見合っているか考慮する」ということに注意する
クレジットカードは便利ですが、複数枚所有するときは、メリットがあるカードを厳選するようにしてください。
メインカード1枚とサブカードを2、3枚を作ったら、積極的に利用し、効率よくポイントを貯めていきましょう。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。