クレジットカードのプラチナカード、年会費やサービス内容をわかりやすく解説

プラチナカードは、ゴールドカードよりも上のランクに位置します。高い年会費がかかる一方で手厚いサービスがあり、使い方次第では逆にお得にになる可能性も秘めたカードです。
この記事では、プラチナカードの概要と特典、そして各カード会社のプラチナカードの特徴や活用法などを、他のカードとの比較もふまえて解説していきます。
自分に合ったプラチナカードを見つけたり、入会を検討したりするときの参考にしてみてください。
この記事の目次
- プラチナカードの基本的なスペック
- 普通カードやレギュラーカードとのランクの違い
- 年会費は2~15万円程度
- 審査の難易度は高い
- 各社プラチナカードに共通しているサービス
- 年間利用額の目安
- 国内主要プラチナカードリスト
- アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- オリコカード・ザ・プラチナ
- JCBプラチナ
- TRUST CLUB プラチナマスターカード
- 三井住友プラチナカード
- エポスプラチナカード
- ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
- JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナ
- MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- プラチナカードの活用方法
- メインカードとして使ってポイントを貯める
- プラチナカードならではの活用方法
- ブラックカードとの違い
- ブラックカードの難易度
- ブラックカードの年会費
- ブラックカードのサービス内容
- まとめ
プラチナカードの基本的なスペック
プラチナカードを他のカードを比較するときには、「年会費」「審査の難易度」「特典・サービス」の3つの視点から捉えてみるとよいでしょう。
プラチナカードの年会費は他のカードよりも高額で、普通のカードであれば年会費無料~1,500円ほどの場合がほとんどですが、プラチナカードでは数万円単位の年会費がかかります。
また、プラチナカードはカード会社ごとに設けられた審査基準があり、誰でも作れるわけではありません。
そのような他のカードの違いや特徴を、次の項から詳しくみていきましょう。
普通カードやレギュラーカードとのランクの違い
クレジットカードは、カード会社によって分類の仕方が若干異なりますが、基本的には「普通」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」の4つのタイプに分類されます。
それぞれの特徴と違いをみていきましょう。ただ、以下の特徴はあくまで「目安」なので、詳細は各カード会社によって異なる点に注意してください。
普通のカード(レギュラーカード、クラシックカード)
- 年会費:無料~1,500円程度
- 審査基準:特になし。 カード会社によって多少差があるものの、無職でなければ、フリーターや年金生活者でも作成できる
- 特典:年会費が無料、ポイントが貯まる、カード会社ごとの特典 (例:期間限定のキャッシュバックや、カード会社が提供しているサービスが割引になるなど)
ゴールドカード
- 年会費:1~3万円程度(中には会費数千円の格安ゴールドカードなどもあり)
- 審査基準:
-年齢制限(20歳以上や30歳以上など、カード会社によって異なる)
-安定的な収入があること(300~500万円程度)
-ローンの有無やクレジットカードの履歴に傷(遅延、延滞など)がないか
-カード会社によっては、招待された場合しか作れない「招待制」を採用している 特典:各種保険(旅行、航空機遅延など)、レストランやホテルの優待利用、主要空港ラウンジの無料利用、ポイント還元率が普通のカードに比べて高い、カード会社ごとの特典
ゴールドカードについて詳しく知りたい方は、「ゴールドカードを選ぶポイントがわかる!年会費や審査基準を解説」の記事も参考にしてくださいね。
プラチナカード
- 年会費:2~15万円程度
- 審査基準:
-多くの場合は招待制
-年齢制限(20歳以上や30歳以上など、カード会社によって異なる)
-安定的な収入があること(400~700万円程度)
-ローンの有無やクレジットカードの履歴に傷(遅延、延滞など)がないか - 特典:コンシェルジュサービス(各種チケットの手配、旅行ガイドの手配、予約、ショップ情報の提供など)
各種保険、レストラン優待利用、ホテルの優待利用やアップグレード、ラウンジの無料利用や搭乗飛行機のアップグレード、ポイント還元率がゴールドカードに比べて高いなど、かなりたくさんの特典があります。
今回のこの記事では、この『プラチナカード』の優待内容をご紹介しています。
ブラックカード
- 年会費:5~35万円程度
- 審査基準:
-すでにプラチナ(ゴールド)カードを使用している人に、カード会社から招待が届く招待制
-カード会社によって大きく異なるものの、年収は1,000万円以上
-それまでに高額な買い物をクレジットカードで頻繁に行っていること - 特典:24時間対応のコンシェルジュサービス、各種保険、会員制レストランの利用、搭乗機がファーストクラスへアップグレード、ホテルのアップグレード
このようにブラックカードは、クレジットカードランクの最高位ともいえるカードですね。
これらの4つの種類の中で、プラチナカードは「ゴールドカードとブラックカードの間に位置するカード」といえます。
年会費は2~15万円程度
プラチナカードの年会費は、カード会社によって大きく異なります。
たとえば、MUFGが発行しているプラチナカードの年会費は2万円(税別)ですが、アメックスとダイナーズクラブのプラチナカードは年会費13万円(税別)となっています。
このように、プラチナカードと一口に言っても、場合によっては年会費に5倍以上の差が出てくるのです。
一応の目安として「プラチナカードの年会費は、だいたい2~13万円の幅におさまる」と考えるとよいでしょう。
審査の難易度は高い
プラチナカードの中には招待制(インビテーション)だけでしか作れないものもあり、自分が欲しいからといって誰でも作れるわけではありません。
新規申し込みを受け付けている会社もありますが、基本的にはゴールドカードの会員の方が、カード会社から招待を受けることによって作ることができるようになります。
クレジットカードの履歴(クレヒス)に遅延などの傷がないことはもちろん、400~700万円程度の安定した収入も求められたり、年齢制限を設けている場合もあったりと、審査の基準は厳しめと言えるでしょう。
各社プラチナカードに共通しているサービス
プラチナカードを持つことによって受けられるサービスは、各カード会社によって違いがあるものの、
- コンシェルジュサービス
- 海外旅行保険
- ラウンジサービス
- 飲食店の招待サービス
上記の4つは、各社共通といってよいでしょう。
海外旅行保険やラウンジサービスは、ゴールドカードでも受けることができますが、プラチナカードになると、より一層手厚いサービスが受けられるようになります。
それでは、各サービスの概要について説明していきます。
コンシェルジュサービス
コンシェルジュサービスとは、簡単に言うと「秘書がついてくれるサービス」のことです。
具体的には、自分の代わりに飛行機のチケットを手配したり、ホテルやガイドの予約をしたり、自分が知りたいと思っている情報(観光、グルメなど)を教えてくれたりといったサービスが受けられます。
たとえば、「来月の◯◯日から旅行で沖縄に行くので、ホテルの予約をとって、現地のおすすめグルメを教えてください」と言えば、ホテルを予約し、グルメ情報を提供してくれる、といった具合です。
海外旅行保険
プラチナカードを持っていると、旅先での怪我やその他のトラブルに対して保険が適用されるようになっています。
ゴールドカードでも同様のサービスがありますが、補償してくれる金額に差があり、ゴールドカードでは補償限度額が数千万円であっても、プラチナカードでは1億円まで補償してくれることもあるのです。
よく海外旅行に行く方や、出張の多いビジネスパーソンにとっては、プラチナカードを持つ大きなメリットのひとつと言えるでしょう。
ラウンジサービス
主要空港の特別ラウンジが無料で利用できるサービスです。ゴールドカードでも同様のサービスはありますが、カードによっては対応外の場合もあります。
一方、プラチナカードであれば、ほぼどのカード会社でもラウンジサービスを受けることができます。
また、プラチナカードの中には、入会特典の中に「プライオリティ・パス」といって、世界950以上のVIPラウンジが使用できるようになるサービス(最大で年会費約4万円)が無料でついているものもあり、それも魅力のひとつです。
飲食店の招待サービス
プラチナカードには、カード会社と提携している飲食店に行くと、食事代が割引や無料になったり、そのような飲食店に招待してくれるサービスがあります。
一般の方が注文すると1~2万円もするような食事が無料で食べられる場合もあり、カードによってはそれだけで十分に元をとることができるでしょう。
また、中には”一見さんお断り”の「完全会員制」のお店でも、プラチナカードを所有していれば入店が許可される場合もあり、グルメ好きにはとても魅力的なサービスです。
グルメ好きの方は、カード会社がどこの飲食店と提携しているかを事前に調べ、活用してみるとよいでしょう。
年間利用額の目安
プラチナカードの作成に招待されるためには、それだけカード会社からみて「お得意様」になっている必要があります。
プラチナカードに招待されるひとつの基準に、クレジットカードでどれだけお金を使ったかという「年間利用額」がありますが、この金額が100万円を超えていると、招待があると言われています。
ただし、カード会社によって審査基準は異なりますし、年間利用額が高くても、収入が低かったり、遅延の記録があったりすると、招待は受けられないでしょう。
プラチナカード保有の目安となる年収
プラチナカードを保有できる目安となる年収は、一般的に400~700万円程度とされています。高所得者でなくとも、中堅サラリーマンほどの年収があれば、招待される可能性はあるのです。
ただ、これもカード会社によって基準が異なるため、審査の厳しい会社では1,000万円以上の年収がないと招待が届かない場合もあるそうです。
また、カード会社は年収の目安を公式に発表はしていませんので、これらの数字あくまでも目安として把握しておきましょう。
国内主要プラチナカードリスト
以下は、国内の主要なプラチナカードの一覧とその概要です。
アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カード
- 年会費:130,000円(税別)
- 作成方法:直接申し込み・インビテーション(招待)・ゴールドカードからの切り替え
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス
- その他:メタル製のクレジットカード
他のプラチナカードに比べて年会費が高いですが、ステータス性や特典がずば抜けており、特別な体験ができるクレジットカードと言えます。
元々は招待制で直接申し込むことすらできなかったクレジットカードですが、2019年4月8日より直接申込みができるようになりました。
特別なサービスを体験したい方におすすめのプラチナカードです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費22,000円(税込)が初年度無料!キャンペーン期間:2021年5月6日(木)まで
- 各種税金・国民年金保険料をカードで支払うと最大20,000円相当還元中!キャンペーン期間:2021年3月31日(水)まで
- 新規入会&カード利用で最大9,000円相当プレゼント!
- 年会費:20,000円(税別)
- 作成方法:新規申し込み
- 海外旅行保険:5,000万円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス(同伴者は2,000円で利用可能)
- その他:年間の利用額が200万円を超えると、翌年の年会費が半額になる
クレディセゾンがアメリカン・エキスプレス社と提携して発行しているプラチナカードです。
このカードは、会社員の方でも普通に使用できますが、法人のカードとしても使用できるという特徴があります。
年間利用額が200万円以上の人や法人カードとして使いたい人におすすめ!
このカードには、主に以下のような特典があります。
- プライオリティパスの発行(同伴者は2,000円で利用可能)
- 海外ホテルやレストランなどの優待サービス「オントレ」
- 最高級ホテル紹介サービス「スモール・ラクシャリー・ホテル・オブ・ザ・ワールド」
- 年間利用額が200万円を超えると、年会費が50%オフの1万円になる
年会費の半額特典があるため、クレジットカードの年間利用額が200万円を超える方にはおすすめです。
また、個人だけでなく、法人カードとしても使用可能なため、法人カードをどこにしようか迷っている人にもおすすめです。
オリコカード・ザ・プラチナ
- 年会費:18,519円(税別)
- 作成方法:新規申し込み
- 海外旅行保険:1億円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:ラウンジキー (年6回まで無料 7回目より27米ドル)
オリコカードが発行しているプラチナカードです。特典である世界各国の空港にあるラウンジを使用できる「ラウンジ・キー」は、他社の「プライオリティ・パス」に該当するサービスです。
年会費は18,519円と安いことや、各種の決済でポイント還元ができるのも特徴となっています。また家族カードも3名まで無料で発行することが可能です。
アマゾンでよく買い物をする方におすすめ!
このカードには、主に以下のような特典があります。
- ラウンジ・キーの発行(年6回まで無料 7回目より27米ドル)
- 高級レストランでの優待「Mastercard Taste of Premium」
- 通常還元率1.0%、電子マネー還元率1.5%、アマゾンまたはオリコモール経由だと還元率2.5%の高い還元率
オリコカード・ザ・プラチナは、アマゾンをよく利用する方との相性が非常に良いため、普段からアマゾンでクレジットカード決済をしている方におすすめです。
インタビュー記事も合わせて参考にしてみてください。
JCBプラチナ
- 年会費:25,000円(税別)
- 作成方法:申し込み制
- 海外旅行保険:1億円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス
2017年10月24日に登場した、日本で唯一の国際的クレジットカード会社「JCB」グループのプラチナカードです。
手厚いサービスが多く、使い方次第ではすぐに元が取れるでしょう。JCBのプラチナコンシェルジュデスクのは定評があります。
TRUST CLUB プラチナマスターカード
- 入会後3ヶ月以内に20万円以上利用で16,000ボーナスポイントプレゼント!
- 期間中にショッピングリボの支払いタイプを「なんでもリボ」に設定&合計50,000円以上利用で5,000円キャッシュバック!
- さらにショッピングリボの毎月支払元金を10,000円に設定で+1,000円キャッシュバック!
【対象期間】:2020年12月1日~2021年3月31日の申し込み分まで
- 年会費:3,000円(税別)
- 作成方法:新規申し込み
- 海外・国内旅行保険:最大3,000万円
- コンシェルジュ:なし
- ラウンジ:国内空港ラウンジの利用が無料
- その他:全国の有名レストランを優待価格で利用できる「ダイニング by 招待日和」や国際線手荷物宅配優待サービスなどが付帯
TRUST CLUB プラチナマスターカードは、三井住友トラスト・グループが発行するプラチナカードです。
このカードの特徴は何よりも年会費の安さで、ステータスカードの年会費がほぼ数万円かかる中、TRUST CLUB プラチナマスターカードを選ぶとたったの3,000円で憧れのプラチナカードを持つことが可能です。
また、このカードは申し込んで作ることが可能で、入会の目安としては「22歳以上、年収200万円以上」とされています。
コストをかけずステータスカードを持ちたい方・家族のいる方におすすめ
TRUST CLUB プラチナマスターカードには、
- 国内の高級ホテルや旅館の予約サービス
- 空港のクローク優待サービス
- 国内ゴルフ予約サービス
といった特典がついています。年会費たったの3,000円で、これだけの特典の付いたカードはなかなかないので、とにかくコストをかけずにステータスカードを持ちたい方は迷わず作るべきです。
また、家族カードの発行・年会費が全て無料なのにもかかわらず、家族カードでも本カードと同じだけのサービスを受けられるため、ご家族のいらっしゃる方にもおすすめのカードです。
三井住友プラチナカード
- 年会費:50,000円(税別)
- 作成方法:招待制、もしくは新規申し込み
- 海外旅行保険:1億円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス(同伴者1名まで無料)
- その他:USJを待ち時間なしで楽しめるパスポートの発行、2名以上の予約で1名無料のグルメサポート
三井住友プラチナカードは、三井住友グループが発行しているプラチナカードです。
JCBザ・クラスと同じく年会費は5万円と同じく高額ですが、JCBザ・クラスと違って自分で申し込むことができるタイプのプラチナカードです。
「ゴールドカードは持ってないけど、新しくプラチナカードを作りたい」といった人は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
ファミリーにおすすめ!
三井住友プラチナカードには、
- プライオリティパスの発行(同伴者1名まで無料)
- 高級レストランに2名で行くと、1名が無料になる「プラチナ プレミアム グルメ クーポン」サービス
- USJで待ち時間短縮などの優遇サービスが受けられる「ユニバーサル・エキスプレス・パス」の発行
- 海外旅行傷害保険の家族特約
といった特典があります。家族カードは年会費が無料であるうえに、海外旅行の際には家族特約もついており、USJの優遇サービスもあるため、ファミリーにおすすめのプラチナカードと言えるでしょう。
エポスプラチナカード
- 年会費:18,519円(税別)
- 作成方法:招待制
- 海外旅行保険:1億円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス(本人のみ)
- その他:年間利用金額が100万円を超えると、還元率は2.6%にもなる
エポスカードが発行しているプラチナカードで、年会費は18,519円(税別)と、他のプラチナカードに比べて手頃になっています。
ただ、「他のプラチナカードに比べてサービスが劣るのか?」と言われると、そのようなことはありません。また、このカードはポイント還元率が高いのが特徴で、場合によっては還元率が2.6%まで上がることもあります。
還元率を重視する方におすすめ!
エポスプラチナカードには、主に以下のような特典があります。
- プライオリティパスの発行(本人のみ)
- 高級レストランに2 名で行くと、1名が無料になる「エポスプラチナカードグルメクーポン」
- 年間100万円以上使用すると、還元率は2.6%にもなる、高還元率
年間100万円以上をクレジットカードで使用するのであれば、ポイントが貯まりやすく、すぐに元が取れるエポスプラチナカードがおすすめです。
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
- 年会費:150,000円(税別)
- 作成方法:新規申し込み
- 海外旅行保険:1億円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス(同伴者1名まで無料)
- その他:入会と毎年継続するだけで、1万マイルずつもらえる
ANAがアメリカン・エキスプレス社と提携して発行しているプラチナカードです。年会費は15万円(税別)と、プラチナカードの中でもトップクラスの高さを誇ります。
ただ、その分フライトに関するサービスは他社よりもかなり手厚くなっており、空港の専用ラウンジが本人だけでなく同伴者1名も利用できたり、入会や継続といったイベントごとにマイルが付与されたりします。
ANA利用者におすすめ!
ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードには、
- プライオリティパスの発行(同伴者1名まで無料)
- 入会マイル、継続マイル、フライトマイル(フライトごとにプラス50%)など、豊富なマイル付与サービス
- 高級レストランに2 名で行くと、1名が無料になる「グルメベネフィット」
年会費は15万円と高額ですが、単体で契約すると4万円する最高ランクのプライオリティパスが付与されたり、入会マイルや継続マイルといったマイル付与サービスが豊富だったりするので、ANAを使ってよく旅行や出張に行く方にはおすすめです。
JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナ
- 年会費:31,000円(税別)
- 作成方法:新規申し込み
- 海外旅行保険:1億円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス(同伴者1名まで無料)
- その他:入会後 初めての搭乗で5000マイルのボーナス、さらに搭乗ごとにプラス25%など、マイルの貯まるスポードが早い
JALがアメリカン・エキスプレス社と提携して発行している、プラチナカードです。
同じ航空会社系であるANAのプラチナカードと比べると年会費は3万1000円とかなり安いものの、ポイントの付与率はJALのプラチナカードが上回ります。
ただ、それでも他のプラチナカードに比べるとマイル付与率は高く、よくJALを利用される方はそれだけで元が取れるでしょう。
JAL利用者におすすめ!
JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナには、
- プライオリティパスの発行(同伴者1名まで無料)
- フライトマイル(フライトごとにプラス25%)
- 高級レストランに2名で行くと、1名が無料になる「プラチナグルメセレクション」
といった特典があります。年会費はANAのプラチナカードに比べて低いものの、その分フライトマイルはプラス25%と、ANAの方が高い付与率になっています。
とはいえ、同伴者1名を含んだプライオリティパスが発行されるなど、JALを利用する方にとってはとてもおすすめのカードです。
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費:20,000円(税別)
- 作成方法:新規申し込み
- 海外旅行保険:5,000万円
- コンシェルジュ:あり
- ラウンジ:プライオリティパス(家族も含む)
- その他:海外ホテルやレストランを優遇料金で使えるスーペリア・エキスペリエンス
MUFGグループがアメリカン・エキスプレス社と提携して発行しているプラチナカードです。
年会費は2万円と、プラチナカードの中ではもっとも安価な部類に属します。さらにプライオリティパスは家族分も無料で発行されるなど、特典に関しては申し分ありません。
コスパを重視する方におすすめ!
このカードには、主に以下のような特典があります。
- プライオリティパスの発行(家族分も無料発行できる)
- 高級レストランに2名で行くと、1名が無料になる「プラチナグルメセレクション」
- 海外のホテルやレストランで優遇サービスが受けられる「スーペリア・エキスペリエンス」
年会費は2万円と、プラチナカードの中では比較的安価な部類に入りますが、受けられるサービスは見劣りしません。
大変コスパのよいプラチナカードと言えるでしょう。
「プラチナカードのサービスを最低限のコストで体験したい」といった人にはおすすめです。
プラチナカードの活用方法
プラチナカードのメリットを最大限に活用するためには、どのような使い方があるのでしょうか。
もっとも効率的なのは、「メインカードとしてポイントを貯める方法」と、「プラチナカードの特典を利用する方法」です。
プラチナカードはゴールドカードよりもポイントが付与率が高いため、メインカードとして使うとどんどんポイントが貯まっていきます。
また、プラチナカード特有のコンシェルジュサービスがある飲食店サービスを使えば、年会費の元はすぐに取れるでしょう。
メインカードとして使ってポイントを貯める
ポイントを貯めるには、クレジットカードの利用金額を多くしなければなりません。ただ、それは「無理をして高額な買い物をする」ということではないのです。
通信費、旅費、食費、交際費、光熱費といった普段の生活で使用しているお金をすべてクレジットカード決済に切り替えるだけで、わりと簡単に毎月8万円以上、年間利用額が100万円以上を超えてしまうでしょう。
プラチナカードならではの活用方法
プラチナカードのコンシェルジュサービスや飲食店利用サービス、そしてホテルの割引サービスなどは、使わないとその意味がありません。
プラチナカードはそのような付加価値を売りにしているため、出張や旅行に関する雑務はすべてコンシェルジュサービスに頼み、宿泊や飲食も、カード会社が提携している施設を利用してみてはいかがでしょうか。
普通に利用するよりもコストを抑えることができるので、すぐに年会費の元は取れますし、事務的な手続きから解放されるので「時間を買うことができる」というメリットもあります。
ブラックカードとの違い
カードのランクには、プラチナよりもさらに上に位置する「ブラックカード」というものが存在します。
ブラックカードはプラチナカードに比べてさらに特典が充実している一方、審査基準も厳しく、年会費は高いものだと30万円以上するなど、かなり高額です。
すでにプラチナカードを所有している方や、これからプラチナカードを作ってゆくゆくはブラックカードを作りたいと思っている方は、ブラックカードについての基礎的な知識を押さえておきましょう。
ブラックカードの難易度
ブラックカードの審査基準はカード会社によって異なりますし、正式には公開されていませんが、以下のような基準が設定されていることが予想されます。
- すでにプラチナカード(場合によってはゴールドカード)を所有している
- ひとつの目安として、年収が1,000万円を超えている
- 年間の利用金額が300万円を超えている
ただし、ブラックカードの中には「年収5,000万円を4~5年間」「資産は1億以上」といった話もあるので、本当に「一部の限られた方が持てる特別なカード」と言えるでしょう。
ブラックカードの年会費
年会費はカード会社によって大きく異なり、5~35万円ほどです。もっとも高額なものはアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードで35万円。
他にも、ダイナーズクラブ プレミアムカードは13万円、JCBザ・クラスは5万円といった風になっています。
ただ、年会費5万円のカードと年会費35万円のカードのサービスに7倍もの差があるかというと、そういうわけではありません。
各社でサービス内容に違いはあるものの、ブラックカードになると、相当に質の良いサービスが受けられるようになっています。
ブラックカードのサービス内容
ブラックカードは、基本的にごく限られた一部の人にしか招待が来ないため、そのサービス内容も謎に包まれた部分が多いのが実際のところです。
ただ、ブラックカードの所有者が公開している情報によると、
- コンシェルジュは専任のスタッフがつく
- 一応個別に設定されるものの、利用限度額は実質無制限
- エコノミークラスで予約しても、空席があれば自動的にファーストクラスになる
- 提携ホテルであれば、無料でランクの高い部屋にグレードアップ
などといった、破格の対応を受けられるようです。
ブラックカードについては、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
まとめ
この記事を読めば、プラチナカードの概要や受けられるサービス、審査基準や各社の特徴がある程度おわかりいただけたのではないでしょうか。
支払い遅延をしないことはもちろん、まずはゴールドカードを作り、安定した収入を得て、クレジットカードで大きな買い物を継続的にしていると、そのうちプラチナカードに招待されるはずです。
プラチナカードを作りたいと思っている方は、各社の特徴を把握し、自分に合ったカード会社のプラチナカードに狙いをつけてみましょう。
- 監修者紹介/クレジットカード専門家 菊地崇仁
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三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。 57枚のクレジットカードを保有し、約120万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。