ETCカードの申し込み方法を徹底解説!おすすめ7種類も厳選紹介

ETCカードに興味がある方の中には「申し込み方法がわからない」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ETCカードの申し込み手順について、クレジット機能有り・無しに分けて解説していきます。ひと通り読んでいただければ、ETCカードをスムーズに入手できるようになるはずです。
おすすめのETCカードも7種類ご紹介しますので、申し込み方法とともに自分向きのETCカードを見つけたい方は最後までチェックしてください。
この記事の目次
ETC付きクレジットカードの申込みの流れ
ETC機能が付いたクレジットカードの申し込みから発行までの基本的な流れについて、順を追って解説していきます。手続き自体は簡単ですが、申込みの条件やETCマイレージサービスなど大切なポイントもご紹介するので、ひと通り確認しておきましょう。
ETC付きカードを申込みできる人
ETC付きカードは、基本的にクレジットカードの入会条件を満たしている方であれば申込みが可能です。
クレジットカードにはさまざまなタイプがあり、カードごとに年齢や収入などの入会条件が設定されています。そして、ほとんどのクレジットカードはETCカードを追加カードとして付帯できるようになっていて、ETCカードに申込むためだけの特別な条件や制限は設けられていません。
ETCカードは、クレジットカードの新規入会時に同時に申込めますが、あとから申込むこともできます。あとから申込む場合、支払いの延滞などクレジットカードの利用履歴に問題があると断られることもあるようなので注意しましょう。
申込書の送付
ETC付きカードを入手するには、まず申込書に必要事項を記入してクレジットカード会社に送付します。
ほとんどのカードでは、インターネット上で申込みを済ませることができるので、パソコンやスマホをお持ちの方は公式サイトから手続きしましょう。ETCカードを付けたい場合は、オプションや追加サービスを登録する項目で「ETCカード」を選択すれば申込みが完了します。
ネット環境がない方は、カード会社のコールセンターに電話をして申込書を送付してもらい、記入・返送してください。まれではありますが、カードによってはETCカードが付帯できない場合もあるので、「ETCカードを付帯できるカードであること」は申込み前に必ずチェックしましょう。
ETCカードをあとから追加する場合は、カード会社の公式サイト内にあるETCカードの申込みページから手続きをするか、コールセンターに申し出てください。
審査
申込書の記入・送付が完了すると、カード会社によって審査が行われます。クレジットカードの新規入会審査について、詳しい審査は公表されていませんが、申込書に記載されている情報にもとづいて返済能力や信用力がチェックされるようです。
なお、ETCカードはクレジットカードの入会審査に通過すれば追加審査なしで同時に入手できますが、あとから申込む場合は審査が必要となります。親カードであるクレジットカードの利用状況に問題がなければスムーズに発行してもらえるでしょう。
利用代金・申込み発行手数料の支払い
利用分の代金や発行手数料は、必要に応じて支払いましょう。最近のETCカードは発行手数料や年会費が無料のものが多いので、気軽に作ることができます。
ただし、年会費無料については以下のようなパターンがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
- 年会費が永年無料
- 初年度のみ年会費無料
- 条件付きで翌年度の年会費無料
「条件付き」というのは、例えば「ETCカードを前年度に1回以上利用すれば翌年度の年会費が無料になる」といったものです。この場合、有料道路をよく利用する人であれば、実質的に永年無料にすることも可能です。
カードが郵送されてくる
審査に通過したら、カードが郵送されてきます。審査期間はカード会社によって異なるため、カードが届くまでの期間もまちまちです。早ければ3日〜1週間程度で手元に届きますが、数週間かかることもあるので気長に待ちましょう。
クレジットカードとETCカードが1枚になっている一体型カードもありますが、主流なのは別々になっているタイプです。2枚同時に送られてくるとは限らず、それぞれ別便で郵送されることもあるので注意しましょう。
なお、セゾンカードのように、カードによっては店頭で申込みができ、即日発行に対応しているものもあります。ETCカードも即日で受け取ることが可能なので、すぐに作りたい方におすすめです。
ETCマイレージサービスにも申込みしよう
ETCカードを入手したら、ETCマイレージサービスに申込みましょう。ETCマイレージサービスとは、ETCの利用料金に応じてポイントが貯まるサービスです。貯まったポイントは通行料金に還元することができるので、有料道路の利用機会が多い方は特におすすめです。
利用するには、インターネットまたは郵送での登録が必要です。インターネットで登録する場合は下記サイトから手続きできます。郵送する場合は、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)に置いてある申込書を利用してください。
なお、ETCマイレージサービスの登録に必要なものは以下のとおりです。
- ETCカード
- 車両ナンバー
- ETC車載器の管理番号
車載器が取り付けられていないと申込みができないので、まだの方はすみやかに取り付けましょう。
ETC付きクレジットカードの支払い方法
ETC付きカードの利用料金は、申込み時に登録した金融機関の口座から引き落とされます。ETCカードの利用分は、クレジットカードのショッピング利用と合わせて請求されるので、基本的にクレジットカードの締め日や支払い日に準じます。
この章では、ETC付きクレジットカードの申込みの基本的な流れを確認しました。次章では、クレジット機能が付いていないタイプのETCカードについて解説します。
クレジット無しのETCカードの場合
ETCカードには「ETCパーソナルカード」のようにクレジット機能が無いタイプもあり、ETC付きクレジットカードとは申込み時のポイントが少し異なります。ETCカードは欲しいけれど、クレジット機能は不要という方はチェックしておきましょう。
クレジットカードと同様
クレジット機能が付いていないETCカードの申込み方法は、基本的にETC付きクレジットカードの場合と同じです。所定の申込書に記入をして事務局に郵送しましょう。
代表格であるETCパーソナルカードの場合、高速道路のSAなどの案内所で申込書を入手し、必要事項を記入してETCパーソナルカード事務局に郵送します。そうすると、事務局からデポジット(保証金)振込依頼の書類が送られてくるので、案内に従って郵便局やコンビニで振込みます。
事務局側で入金が確認できたら、2週間程度でETCパーソナルカードが郵送され、届いたその日から利用することができます。デポジットを含めた支払い方法については後述しますが、クレジットカードのような入会審査が無く、どなたでも利用しやすいところが利点です。
クレジット無しのETCカードを発行している会社を探す
ETCカードはクレジットカードに付帯しているタイプが多いので、クレジット機能なしのETCカードが欲しい場合は、まず発行会社を見つける必要があります。ここでは代表的な発行会社をご紹介しましょう。
先ほどから例に挙げているETCパーソナルカードは、以下の高速道路会社6社が共同発行しているETCカードです。
- NEXCO東日本高速道路株式会社
- NEXCO中日本高速道路株式会社
- NEXCO西日本高速道路株式会社
- 首都高速道路株式会社
- 阪神高速道路株式会社
- 本州四国連絡高速道路株式会社
主要な高速道路会社が発行しているので認知度もそれなりにあります。
また、クレジット機能なしのETCカードには以下のようなものもあります。
- 高速情報協同組合の法人ETCカード
- 首都・阪神高速道路ETCコーポレートカード
- ETC協同組合のETCカード
これらは法人や個人事業主が作れる事業者向けのETCカードなので、仕事で有料道路を使うことが多い場合におすすめです。
支払い方法が異なる
クレジット無しのETCカードの利用料金を支払うにあたって、あらかじめデポジット(保証金)を入金する必要があるところがクレジットカードとは異なります。
デポジットは、通行料金の支払いとは別に担保として事務局に納めておくお金で、前払金ではありません。金額は有料道路の平均利用月額の4倍で、1ヶ月の平均利用額が5千円であれば2万円をデポジットとして預けることになります。
申込時にデポジットを入金しないとカードが発行されないので注意しましょう。また、デポジットの額は自己申告なので、利用料金がいつもより増えそうな場合は増額しておく必要があります。
なお、ETCカードの利用料金については登録した金融機関の口座から直接引き落とされます。
ここまで、ETCカードの作り方について、クレジット機能有り・無しに分けて確認しました。次の章では、おすすめのETCカードを厳選してご紹介していきます。
おすすめのETC付きクレジットカード
数あるETC付きクレジットカードの中でも、特におすすめなのは下記3枚です。簡単に特徴をご紹介するので、ひと通りチェックしておきましょう。
楽天カード
楽天カードに付帯する楽天ETCカードは、ENEOSのガソリンスタンドで給油すればポイントが2倍貯まるお得な1枚です。年会費は通常550円(税込)かかりますが、以下の場合は無料となります。
- 会員ランクがダイヤモンド会員またはプラチナ会員
- ゴールドカード以上の上位カード
ETCマイレージポイントとは別に、通行料金分も楽天ポイントに加算されるので、有料道路をたくさん使う人ほど効率的に貯められるでしょう。
イオンカード・セレクト
イオンカードのETCカードは年会費無料で利用できるので、維持費をかけずに持ち続けることができます。通行料金分のときめきポイントも貯まるので、コスパの良い1枚といえるでしょう。
また、車両がETCゲートの開閉バーに衝突・損傷してしまったときに利用できる「ETCゲート車両損傷お見舞い金制度」もうれしいサービスです。この制度では、スピード違反やETCカード未挿入などの過失がなければ、年1回まで一律5万円のお見舞い金が支給されます。
セゾンカード
セゾンカードに付帯するセゾンETCカードは、年会費無料なだけではなく、最短で即日発行が可能なところが大きな魅力です。
ETCカードは発行までに数日〜数週間かかることが多いので、旅行などですぐにETCカードを使いたい場合に不便です。その点、セゾンカードなら全国のパルコなどにあるセゾンカウンターでその日のうちに受け取ることができます。
セゾンカードを持っている場合は、セゾンカードと運転免許証などの本人確認書類を持参しましょう。セゾンカードを持っていない場合でも、事前に「オンライン申し込み」で手続きしておけば、セゾンカードとETCカードを同時に即日発行してもらえます。
これからセゾンカードを申し込む方は、従来のカードに加えて、SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)の2点から選ぶことができます。
SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)であれば、申し込みがスマホで完結し、ETCカードの同時申し込みも可能です。ただしETCカードの即日発行は不可です。
最短5分でアプリ内にデジタルカードが発行され、その後最短3営業日(※1)にセキュリティ面に優れた完全ナンバーレスのプラスチックカード(※2)が手元に届きます。
※1:ETCカードは追加で1~2日程度かかることもあります。
※2:カード番号に必要な情報はアプリ内で管理できます。カード番号確認画面については、セキュリティ強化のため初回遷移時に二要素認証になります。
ここまで、お得で便利なETCカードを3枚ご紹介しました。最後の章では、銀行系のETCカードを見ていきましょう。
銀行系のETCカード
ETCカードには、下記のようなメガバンクや地方銀行など銀行を母体としているものもあります。
みずほ
みずほ銀行系のETCカードは、以下のようなみずほ銀行が発行している「みずほマイレージクラブカード」に付帯されます。
- みずほマイレージクラブカードセゾンSuica
- みずほマイレージクラブカード セゾンアメリカン・エキスプレス・カード・ベーシック
- UC MasterCard/セゾンVisa/セゾンJCB
- みずほマイレージクラブカード/THE POINT
みずほマイレージクラブカードのETCカードは年会費無料で利用できます。クレジットカードの種類によって国際ブランドや特典が異なるため、ご自身のライフスタイル合うものを選びましょう。
西日本シティ銀行
西日本シティ銀行の「オールインワンカード」にETCカードを付帯させることができます。オールインワンカードは、キャッシュカード機能以外にクレジットカードやローンカードとしても使える便利な1枚です。
ETCカードの年会費は通常550円(税込)ですが、初年度は年会費無料です。2年目以降も、ETCを年1回以上利用すれば無料になります。
三菱UFJ(旧三菱東京UFJ)
三菱UFJ銀行が発行する「三菱UFJ-VISAカード」にETCカードを追加できます。年会費無料で利用できる上、ETCカードの利用分は三菱UFJポイントとETCマイレージサービスのポイントの両方に加算されるのでお得です。世界中で使えるVISAブランドなので、旅行やショッピングなど使い勝手も良いでしょう。
ニコス
三菱UFJニコスは以下のようなクレジットカードを発行していて、ETCカードを付帯させることができます。
- ニコスカード
- VIASOカード
- DCカード
- MUFGカード
上記ニコス系のETCカードは「ETC PLUS」という名称で、年会費無料で利用可能です。新規発行手数料は基本的に1,100円(税込)かかりますが、ゴールドやプレミオなどグレード・種類によっては無料で作れます。
自分に合ったETCカードに申込もう
この記事ではETCカードの申込み方法について解説してきました。ポイントをおさらいしましょう。
- ETC付きクレジットカードはインターネットまたは郵送で申込みができ、審査を通過すれば数日〜数週間で入手できる
- ETCマイレージサービスに登録すれば利用料金分のポイントが貯められる
- クレジット機能が付いていないETCパーソナルカードは審査なしで入手できるが、あらかじめデポジットを納める必要がある
ETCカードはクレジットカードに付帯しているものが多いので、基本的にクレジットカードと同時に申込みが可能です。クレジット機能が不要な方はETCパーソナルカードを検討しましょう。
ETC付きカードにはご紹介したおすすめカード以外にもたくさんあります。母体となるクレジットカードやETCカードの特徴を踏まえ、ライフスタイルに合った1枚を選んでください。