「家族カードの審査で落ちた!」と焦らないために読んでおきたい家族カードの秘密

昨今、クレジットカード各社では「家族カードの入会キャンペーン」を実施するなど、家族カード関連のサービスに力を入れています。
ですが、いざ家族カードを持ちたい!と思っても、
「家族カードには審査があるの?」
「本カード会員の家族であれば誰でも発行できるの?」
など、家族カードの審査に対する不安や疑問にぶつかってしまう方はまだまだ多いようです。
また、実際に家族カードを申し込んでみたものの、審査落ちした理由もわからず、家族カードの発行を諦めた方も少なくないでしょう。
この記事の目次
- 家族カードに関する基礎知識
- 家族カードは本会員の家族が所持できるカード
- 家族カードの審査基準は公開されていない
- 家族カードにも審査はある
- 審査方法はカード会社で異なるという説もある
- 家族カードで審査落ちする理由
- 本会員がクレジットカード発行後に問題を起こしている
- 家族カードに申し込んだ人が過去に問題を起こしている
- 家族カードの対象と見なされていない
- 申込内容に不備がある
- 家族カードで審査落ちした場合はまずクレヒスの確認を!
- 家族カード申込者のクレヒスに問題が見つかった場合
- クレヒスに問題が見つからなかった場合
- 家族カードの審査が不安な方におすすめしたいクレジットカード3枚
- VIASOカード
- 楽天カード
- アメリカン・エキスプレス®・カード
- まとめ
家族カードに関する基礎知識
家族カードは話題として取り上げられることが少ないため、必要以上に不安や疑問を持っている方は多いはずです
まずは、家族カードに関する基礎知識から深めましょう。
家族カードは本会員の家族が所持できるカード
家族カードは、
クレジットカードを保有する本会員の家族に対して発行されるカード
です。
大半のクレジットカードにおいて、本会員の申し込み時に同時に申し込むことができ、カード所持後での申し込みも可能です。
ただし、全てのクレジットカードに家族カードが用意されているわけではありません。
例えば、以下のようなカードでは、カードの特性上、家族カード自体が存在しません。
- 申し込み対象者が配偶者、女性、学生などに制限されるカード
どこまでが家族扱いになるのか
家族カードという名称はクレジットカード各社が揃って使用していますが、家族の定義に関しては、クレジットカード各社によって異なります。
ここで4社を例に定義を見てみましょう。
カード会社 | |
---|---|
JCBカード |
|
三井住友カード |
|
MUFG/VIASOカード |
|
アメリカン・エキスプレス |
|
※表現を一部修正
いずれも条件は類似していますが、
- 生計が同一である必要があるか
- 本会員が学生や未成年である場合は発行対象となるか
- 枚数制限があるか
の面で違いがあることがわかります。
そのため、家族カードを検討する際は、家族の条件に当てはまるかを確認する必要があるでしょう。
詳しくは後述しますが、この「確認漏れ」も家族カードで審査落ちする代表的な原因の一つです。
家族カードの審査基準は公開されていない
先程も家族カードにおける審査落ちについて少し触れましたが、ここから本題に入りましょう。
家族カードにも審査はある
「家族カードには審査がない」という説は存在しますが、クレジットカード各社は対外的には審査の存在を明かしています。
一例として、JCBの会員規約第一条二項の一文を取り上げます。
JCBクレジットカード取引システムにJCB所定の入会申込書等において、本規約を承認のうえ、家族会員として入会を申し込まれた本会員の家族で、JCBが審査のうえ入会を承認した方を家族会員といいます。
そのため、「審査があるか?」という問いに対して、「ある」と答えるのが適切です。
審査方法はカード会社で異なるという説もある
家族カードの具体的な審査基準はいずれのクレジットカード会社も公開していないこともあり、「カード会社によって審査方法が異なる」という説も実しやかに囁かれていますが、こちらは噂の域を越えていません。
家族カードで審査落ちする理由
家族カードで審査が通らなった事例は数々聞かれますが、そこには必ず審査落ちした理由があるはずです。
では、考えられる主な理由はなんでしょうか。
本会員がクレジットカード発行後に問題を起こしている
家族カードの利用分の金額を支払うのは本会員ですので、本会員側に問題が発生している場合でも、当然、審査落ちリスクは発生します。
- 「キャッシングを頻繁に利用している」
- 「支払いの遅延を起こしている」
などで本会員の信用(以下、クレヒス)が落ちていると、家族カードが審査に落ちる可能性は考えられます。
家族カードに申し込んだ人が過去に問題を起こしている
本会員はもちろんのこと、家族カードの申込者のクレヒスが低下している場合も審査落ちの可能性が高まります。
また、家族カードの申し込みを考えているカード会社のクレジットカードを以前に所有し、その際に上記で挙げた問題を起こしている場合も審査落ちに繋がるはずです。
そのため、過去5年以内に思い当たる節がある場合は、そのクレジットカード会社での家族カード発行は諦めるのが無難です。
家族カードの対象と見なされていない
クレジットカード会社各社で家族カードの発行対象者が異なる点は説明しましたが、申し込み前に自分が家族カードの対象者であるかの確認は怠りがちです。
法的、一般的には家族と称される対象者でも、クレジットカード会社の定義では対象外となるケースは考えられます。
申し込みの前に自分が対象者であるかは欠かさずにチェックしましょう。
例えチェックミスであったとしても審査落ちした場合は、本会員の情報にその履歴が残ってしまい、クレヒスに少なからず傷をつけることになります。
申込内容に不備がある
とても単純な話ですが、おそらくクレジットカードの審査落ちで最も発生しやすいのが申込内容の不備でしょう。
例えば、生計を共にしていることが家族の条件である場合、
「住所や家の電話番号は本会員と同一である」
と見なされることは間違いありません。
ここで、万が一記載内容を誤るとは本会員との関係性を疑われてしまうこともあるでしょう。
クレジットカード会社によっては、「何かの間違いだろう」と判断した箇所について、電話などで再確認してくれるところもありますが、そのまま審査落ちという結論にまで流れてしまうところがほとんどです。
紙で申し込む場合は郵送する前に記入用紙を、Webで申し込む場合は最終申し込み画面を、必ず見直すクセをつけましょう。
家族カードで審査落ちした場合はまずクレヒスの確認を!
万が一家族カードの審査に落ちた場合は、冷静に対処する必要があります。
審査落ちしても、クレジットカード会社はその理由を説明してくれませんし、問い合わせ窓口に相談しても結果は同じです。
審査落ちの理由が何も思いつかない場合はこの機会に、
「信用情報機関」に問い合わせてご自身やご家族のクレヒスを確認すること
をおすすめします。
クレヒスについては下記の記事で取り上げていますので、そちらも参考にしてください。
家族カード申込者のクレヒスに問題が見つかった場合
この場合は、クレヒスの回復に努めることも良いですが、家族カード申込者がブラックリストに載っていても本会員のクレヒスが評価されて、家族カードの審査を通過する場合があります。
ただし、これは本会員のクレヒスに問題がないことが前提条件になるため、本会員側のクレヒスも調査は必要です。
家族カード申込者のクレヒスに問題があったことが判明しただけでは、原因究明には至らないためです。
本会員側の調査が完了し、「家族カードの申込者だけがクレヒスに問題があった」との結論に辿り着いたら、家族カードを申し込むクレジットカードを再検討しましょう。
対象のクレジットカードを変更するだけでクリアできる可能性は十分あります。
クレヒスに問題が見つからなかった場合
家族カード申込者のクレヒスに問題がないにも関わらず、審査落ちした場合は、本会員側に問題がある可能性を考えるべきでしょう。
そして、この場合も本会員に対して調査を行うことで手っ取り早く済みます。
では、本カード所有者と家族カード申込者が共にクレヒスには問題がないにも関わらず、審査に落ちた場合、その理由はどこにあるのでしょうか。
おそらくその状態であれば、下記二点を怪しむのが妥当でしょう。
- 申し込み条件を満たしていない
- 申込内容にミスがあった
前者であれば手立てはありませんが、後者であれば、改めて申し込みをするだけで、審査も通過するはずです。
一つ一つ審査落ちの理由を潰していき、最良の選択を取るようにしましょう。
家族カードの審査が不安な方におすすめしたいクレジットカード3枚
最後に家族カードの発行に最適なクレジットカードをいくつか紹介します。
家族カードは本会員の申し込みが必須であるため、家族カードを視野に入れたクレジットカードの発行をこれから検討する方へ向けた内容にはなりますが、参考にしてみてください。
VIASOカード
子供が海外に留学していてクレジットカードを持たせたいと考えている方に打ってつけなのが、VIASOカードです。
VIASOカードは、家族カードの特例として以下の条件を設けています。
- 本人会員さまの配偶者・親・子供(高校生を除く18才以上)の方でしたら家族カードを発行させていただきます。
なお、本人会員さまが学生・未成年の場合は家族カードの発行はできません。
ただし、15才以上の高校生またはそれに相当する専門学校生のお子さまが海外に留学される際に限り、家族カードのお申し込みを承っております。
海外留学生も家族カードに対象としているクレジットカードは数少ないため、特定の条件下の方にとっては、ありがたいクレジットカードとなるでしょう。
ただし、この手の特例については、対象カードや条件の変更が起こりうるため、申し込み前には必ず直接カード会社に問い合わせすることが賢明です。
楽天カード
楽天カードも「18歳以上」という条件付きではありますが、VIASOカードと同様に海外留学者にも家族カードの発行が可能です。
ただ、楽天カードの家族カードにおいて最も興味深いのは、「同性パートナーも家族カードの対象者である」と公言している点です。
世界をターゲットにしている楽天グループならではとも言えますが、まだまだ日本ではこのようなクレジットカードは少ないため、一際目を引きます。
アメリカン・エキスプレス®・カード
世界標準の代表格と呼べる、アメリカン・エキスプレス®ですが、こちらが発行しているカードも家族カードの対象を幅広くしていることで有名です。
生計を同一していることは条件に入れず、海外留学生についても要相談としています。
また、公式ホームページ上では明確には書かれていませんが、過去には婚約者や内縁の妻でも家族カードの対象となったというエピソードがインターネット上で騒がれたこともあります。
「原則…」で冒頭が始まる家族カードの対象者に関する説明文は、その柔軟性を感じさせるためなのかもしれません。
まとめ
一見単純でも奥が深いのが家族カードです。
発行条件もクレジットカード会社によって様々で、申し込み前にしっかりと確認すべき箇所が多々あります。
また、「どこまでを家族と見なすか」についても、多様性が進む昨今ですので、公式ホームページ上では表現しきれない部分もあるはずです。
その場合は、面倒くさがらないことが重要です。

事前にクレジットカード会社に問い合わせをした上で、スムーズな申し込みを行い、家族カードデビューを実現させましょう。
本記事は、
をメインターゲットとして、様々な悩みを解消する内容でお届けします。