固定資産税をクレジットカードで支払いたい!メリットとデメリットを解説

土地や建物を所有していると、納税しなければならない固定資産税。
1回の納付金額がそれほど大きくなくても年間にするとかなりの金額になるため、「クレジットカードでお得に支払えたら嬉しい」と感じる方が、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
ところで、そもそも固定資産税はクレジットカードで支払えるかどうかを知りたいと思いませんか? また、
- 固定資産税をクレジットカードで支払っても手数料で損をしないか?
- 家族名義のクレジットカードで固定資産税を納付できるか?
- 固定資産税をクレジットカードで支払うメリットとデメリットは?
- 固定資産税はクレジットカードでどのように支払うのか?
といったことも知りたいと思いませんか?
この記事ではそんなあなたのために、固定資産税をクレジットカードでお得に納税するための疑問を、具体的な説明とともに解決していきます。また、あなたの自治体がクレジットカードでの納付に対応しているかどうかを確認する方法もお伝えしていきます。
固定資産税をクレジットカードで支払う方法やメリットとデメリットを知れば、あなたにとって最適な支払い方法がわかるようになります。
それでは固定資産税をクレジットカードで払うお得なメリットからみていきましょう。
この記事の目次
- 固定資産税をクレジットカードで払うメリット
- 簡単に自宅でできる
- ポイントやマイルが貯まる
- 支払猶予を伸ばせる
- 固定資産税をクレジットカードで払う手数料
- 自治体にもよるが、10,000円で80円前後(税別)
- 還元率が1.0%以上のクレジットカードならプラスになる
- 自治体別!固定資産税の手数料一覧目安
- 固定資産税をクレジットカードで支払う流れ
- 1.必要書類の準備
- 2.サイトにアクセス
- 3.各種注意事項への同意
- 4.納付情報の読み取り
- 5.クレジットカード情報の入力
- 6.納税完了
- 固定資産税をクレジットカードで支払うデメリット
- 手数料がかる
- 納税証明書がすぐにもらえない
- 電子マネーnanacoで支払うと間接的にポイントが貯まる
- クレカからチャージしたnanacoで支払う
- 手数料がかからない
- まとめ
固定資産税をクレジットカードで払うメリット
固定資産税をクレジットカードで払うメリットは3つあります。
- いつでも簡単に自宅から納税できる
- ポイントやマイルが貯まる
- 支払猶予を伸ばせる
これらのメリットを詳しくみていくことにしましょう。
簡単に自宅でできる
固定資産税をクレジットカードで払えば、 自宅から簡単に固定資産税の納税が完了します。自治体にもよりますが、原則として 24時間いつでも納税することができるため、忙しい人でも固定資産税を忘れずに納めることができます。
また、現金を下ろす手間を省くことができます。クレジットカード1枚あれば固定資産税の納税が完了するため、現金を用意する必要がないからです。
さらに、固定資産税を払いに出かける必要はありません。ネットワーク環境があれば、自宅のパソコンやスマートフォンから簡単に納税することができるからです。
ポイントやマイルが貯まる
固定資産税をクレジットカードで払えば、カード利用による還元ポイントをお得に貯めることができます。
貯めたポイントやマイルはさまざまな優待で利用したり現金に還元したりできるため、あなたの毎日がもっと楽しくなります。
支払猶予を伸ばせる
クレジットカードを使って固定資産税を納税すれば、無利息で支払日を延長することができます。なぜならクレジットカードで固定資産税を払うと、実際に口座から引き落とされる 決済日は翌月になるのが一般的だからです。
そのため、クレジットカードの引き落とし日までに資金を用意すれば、固定資産税の納付期限日に「手持ちの資金が足りなくても滞納せずに済む」というメリットがあるのです。
クレジットカードで固定資産税を払うと、これらのようなメリットを受けることができます。しかしお得なメリットを受けるためには、クレジットカードの手数料を支払う必要があります。
固定資産税をクレジットカードで払うためにはいくらくらいの手数料がかかるのか、実際の目安を次の章で確認しておきましょう。
固定資産税をクレジットカードで払う手数料
固定資産税をクレジットカードで払うときに発生する、手数料はいくらかかるのでしょうか?また、支払わなければならない手数料を安くする方法はないのでしょうか?それぞれにお答えしていきます。
自治体にもよるが、10,000円で80円前後(税別)
固定資産税をクレジットカードで払うときに発生する手数料は、自治体によって異なりますが、 おおむね10,000円の納付金額に対して80円前後(税別)がかかります。
1回の納付に対して一律の金額ではなく、納付金額が10,000円増えるたびに手数料がプラスされるという仕組みが一般的です。
たとえば東京都23区の場合、1円から10,000円までの手数料が73円で、10,000円増えるごとに73円が増えていきます。1期分の固定資産税が45,000円の場合は365円となり、消費税を含めると394円となります。
1期分~4期分の固定資産税がそれぞれ45,000円だった場合、合計納付金額180,000円をクレジットカードで納付する場合の手数料は、なんと税込1,576円(=税込394円×4)となります。
ポイントやマイルをお得に貯められるメリットがあるとはいえ、これだけの手数料がとられてしまうと損をしているような気になってしまいます。
クレジットカード払いの手数料を少しでも安くする方法があれば、絶対に知りたいと思いませんか?それでは、手数料を安くする方法をお教えします。
還元率が1.0%以上のクレジットカードならプラスになる
還元率が1.0%以上のクレジットカードなら、手数料をなかったことにすることができます。というのも、クレジットカードを利用したときに還元されるポイントやマイルは、1ポイント(1マイル)=1円として還元されます。
もしクレジットカードで10,000円支払えば1.0%である100円が還元されることになるため、80円前後の手数料が補てんされるだけでなくプラスになる効果も期待することができるのです。
クレジットカードで固定資産税を払って手数料を相殺するためには、通常還元率が1.0%以上のクレジットカードがおすすめです。通常還元率が1.0%以上のクレジットカードには、どのようなものがあるのかをご紹介します。
いつでも1.0%以上還元のおすすめクレジットカード
通常還元率が1.0%以上のクレジットカードには、下記のようなものがあります。
これらのクレジットカードは通常利用時の還元率が1.0%以上となっているため、固定資産税の支払いでかかる手数料を確実にカバーしてくれます。
クレジットカードで固定資産税を支払うと、手数料が発生してしまうのは仕方ありません。しかし、クレジットカードの還元率が1.0%以上であれば、絶対に損をすることはないことはないのです。
いつでも1.0%以上還元のカード
それでは、固定資産税をクレジットカードで払うときにかかる手数料を、自治体ごとに比較してみましょう。
自治体別!固定資産税の手数料一覧目安
固定資産税は県ではなく市区町村に納めることになっています。今回は、東京都23区と20の主要指定都市の固定資産税の手数料を一覧にしてまとめました。
自治体名 | 手数料 | 納付サイト |
東京都23区 | 納付金額10,000円ごとに73円 | 都税 クレジットカードお支払サイト |
札幌市 | 納付金額が5,000円までは37円、以降は納税額が5,000円増えるごとに37円または38円ずつ加算 | Yahoo!公金払い |
仙台市 | 未対応 | - |
さいたま市 | 未対応 | - |
千葉市 | 納付金額10,000円ごとに70円 | 千葉市税 納付サイト |
横浜市 | 未対応 | - |
川崎市 | 未対応 | - |
相模原市 | 納付金額10,000円までは0円、10,001円から100円で以降10,000円ごとに100円ずつ加算 | Yahoo!公金払い |
新潟市 | 未対応 | - |
浜松市 | 未対応 | - |
名古屋市 | 未対応 | - |
京都市 | 納付金額5,000円までは0円、5,001円から10,000円は25円で以降10,000円ごとに70円ずつ加算 | 京都市税 納付サイト |
大阪市 | 納付金額5,000円までは0円、5,001円から10,000円は税込33円で以降10,000円ごとに税込67円ずつ加算 | 大阪市税 納付サイト |
堺市 | 未対応 | - |
神戸市 | 納付金額3,000円までは0円、3,001円から10,000円は税込50円で以降10,000円ごとに税込108円ずつ加算 | - |
岡山市 | 未対応 | - |
広島市 | 未対応 | - |
北九州市 | 未対応 | - |
福岡市 | 納付金額10,000円まで73円で以降10,000円ごとに73円ずつ加算 | 福岡市税 クレジットカードお支払サイト |
熊本市 | 未対応 | - |
自治体によって、「決済手数料」や「システム手数料」という名称になっていますが、いずれも手数料として違いはありません。
この記事で例示した指定都市以外でも、固定資産税のクレジットカード払いに対応している市町村は多数あります。 「〇〇市(お住まいの市町村名) 固定資産税 クレジットカード」というキーワードで検索してみてください。
クレジットカード支払いサイトが存在すれば、固定資産税をクレジットカードで払うことができます。
自治体ごとの手数料の目安が分かったところで、次にクレジットカードで固定資産税を支払う具体的な流れを、手順を追いながら解説していきます。
固定資産税をクレジットカードで支払う流れ
固定資産税をクレジットカードで払う一連の流れを確認しましょう。手順を確認しておけば、固定資産税をクレジットカードでスムーズに支払うことができるようになります。
今回は大阪市の固定資産税を納める場合で、流れを確認していきます。
1.必要書類の準備
まず始めに、固定資産税をクレジットカードで払うために、下記の書類を準備しましょう。
- 固定資産税納税通知書
- クレジットカード
準備するクレジットカードは、家族名義のものでも問題ありません。ただし、名義人である家族に固定資産税を支払ったことをきちんと伝えるようにしましょう。
万が一決済日に引き落としできないようなことがあれば、固定資産税を滞納することになってしまうからです。
2.サイトにアクセス
固定資産納税通知書とクレジットカードが準備できたら、固定資産税をクレジットカード払いするためのサイトにアクセスします。
コンビニや金融機関などで固定資産税をクレジットカードで支払うことはできません。今回は大阪市の固定資産税を支払うので、大阪市税 納付サイトにアクセスします。
3.各種注意事項への同意
サイトにアクセスしたら、手数料などに関する注意事項を確認し同意する必要があります。「上記注意事項を全て確認しました。」にチェックを入れたら、「同意して次に進む」ボタンをクリックします。
すべてのチェックボックスにチェックが入っていないと、次に進むことができません。
4.納付情報の読み取り
次に、納付するために必要な情報をバーコードで読み取ります。スマートフォンや携帯電話のバーコードを読み取るアプリを起動し、納付書のバーコードを読み取ります。
バーコードを読み取るアプリが入っていない場合は、端末にインストールしましょう。
5.クレジットカード情報の入力
固定資産税に関する納付情報の読み取りが完了したら、あなたのクレジットカードの情報を入力します。
- クレジットカード番号
- 有効期限
- セキュリティ番号
有効期限が切れているクレジットカードでは固定資産税を納税することができません。有効期限が残っているクレジットカードで支払うようにしましょう。
6.納税完了
最後に入力した内容が表示されるので、確認して間違いがなければ納税を完了させます。 このように固定資産税は、自宅にいながらいつでも好きな時間に納税することができます。
しかし、デメリットがあることも事実です。固定資産税をクレジットカードで支払うデメリットには、どのようなものがあるのでしょうかを確認しましょう。
固定資産税をクレジットカードで支払うデメリット
固定資産税をクレジットカードで支払うデメリットとして、下記の2つがあります。
- 手数料がかかる
- 納税証明書がすぐにもらえない
この2つのデメリットはあなたにどのような影響を与えるのでしょうか?
手数料がかる
固定資産税をクレジットカードで払うことによって、手数料を払わなければならないというデメリットがあります。しかも、納付金額が高額になるほど手数料も高くなる仕組みになっています。
そして分割払いやリボ払いを選択して納付金額を細分化しても、1期分の納付金額に応じた手数料を初回に全額負担することになっているだけでなく、リボ払いや分割払いの手数料も別にかかってきます。
そのため、固定資産税の納付金額が多い人にとっては、クレジットカード払いのメリットよりもデメリットのほうが大きくなる可能性があります。
納税証明書がすぐにもらえない
クレジットカードで固定資産税を払うと、納税証明書をもらうのに時間がかかるというデメリットがあります。
クレジットカードで固定資産税を支払う場合、現金や口座振替などとは異なりすぐに決済することができません。決済が完了してからでないと固定資産税の納税証明書を発行することができないため、納税証明書をすぐにもらうことができないのです。
しかし納税証明書をすぐに使用しない場合は、特にデメリットとはならないでしょう。
クレジットカードで固定資産税を払うと、これだけのデメリットが発生することも忘れてはいけません。しかし手数料を払わないお得な納税方法があれば、あなたも是非知りたいと思いませんか?
どのような方法があるのかを次の章で解説していきます。
電子マネーnanacoで支払うと間接的にポイントが貯まる
電子マネーnanacoで固定資産税を支払うと、クレジットカードのデメリットが解消されます。一体どのような仕組みになっているのでしょうか?
具体的な内容を解説していきます。
クレカからチャージしたnanacoで支払う
固定資産税をクレジットカードで支払うデメリットを解消するためには、クレジットカードからチャージしたnanacoで支払えばよいのです!
クレジットカードからチャージしたnanacoで支払えば、nanacoチャージにより、クレジットカード利用分のポイントを貯めることができます。
ただし、セブンイレブン限定となる点で注意が必要です。
手数料がかからない
電子マネーnanacoはクレジットカードではないため、手数料がかかることはありません。納付金額が高額だからといって、手数料がかかることは一切関係ありません。
電子マネーnanacoで固定資産税を払えば、クレジットカードのデメリットをすべて解消することができるのです。
まとめ
固定資産税をクレジットカードで払うメリットとデメリットはいかがでしたか?固定資産税の納付金額が大きくなるほどポイントやマイルをお得に貯めることができますが、手数料が高くなるデメリットもあります。
固定資産税をクレジットカードで支払いたい場合は、手数料をどれくらい負担することになるのかを、正しくシミュレーションすることが大切なポイントとなります。
そのうえであなたが持っているクレジットカードの還元率と比較すれば、あなたにとってお得なのか損をするのかを見極めることができるようになります。
この記事を参考にして、あなたに合った支払い方法で固定資産税をお得に納税してみてください!