GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットを導入する流れとメリット・デメリットを解説

「後払い方式のクレジットカードは使い過ぎの心配がある」
「信用面に自信がなくても発行可能な法人カードはないのか」
などと考える法人代表者・個人事業主の方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが即時決済方式のデビットカードです。
その中でもあおぞら銀行と大手IT企業GMOインターネットが共同設立したネット銀行「GMOあおぞらネット銀行」の発行するGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットは注目すべき1枚でしょう。
そこで今回はGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットについて以下の流れでまとめています。
テキストのポイント
記事をチェックすることでGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットに関する知識が高まり、申し込み手続き~利用までの流れがスムーズになります。
この記事の目次
- GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの概要
- GMOあおぞらネット銀行が発行するデビット機能付きキャッシュカード
- 法人以外に個人事業主も発行対象
- 世界中のVisa加盟店で利用可能
- 申し込み手続きはオンラインから行える
- GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの7つのメリット
- 1.年会費不要で維持コストがかからない
- 2.与信審査は不要
- 3.利用金額の1%がキャッシュバック
- 4.口座に残高があれば高額決済に対応できる
- 5.利用限度額はカードごとに設定可能
- 6.Visaビジネスオファーを利用できる
- 7.振込手数料の価格が他と比べてお得
- GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの2つのデメリット
- 1.支払い回数は1回払いのみ
- 2.一部の店舗で決済に対応していない
- GMOあおぞらネット銀行の口座開設が必須
- 口座開設の流れ
- GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの導入がおすすめな方
- 申込者の信用情報に自信がない方
- 経費の使い過ぎを避けたい方
- まとめ
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの概要
最初にGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの概要について解説します。
上記の4点について以下でまとめてみました。
GMOあおぞらネット銀行が発行するデビット機能付きキャッシュカード
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットは、GMOあおぞらネット銀行の発行するVisaデビット付きキャッシュカードです。
GMOあおぞらネット銀行の口座を開設した法人、個人事業主の方が発行対象となります。
GMOあおぞらネット銀行のキャッシュカードを受け取ったら利用可能で、発行手数料、年会費などもかかりません。
利用する際にカードを提示して「1回払い」で支払うことを伝えれば、利用代金は即時決済されます。
法人以外に個人事業主も発行対象
GMOあおぞらネット銀行の発行対象は法人のみでなく、個人事業主も含まれます。
審査不要で発行可能なので、導入すればプライベートの支出と事業用資金の支出のそれぞれの管理が楽になるでしょう。
世界中のVisa加盟店で利用可能
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットには国際ブランドのVisaが付帯するので、世界中のVisa加盟店で利用できます。
そのほかにも「Visa」または「Plus」マークが付いた海外ATMから現地通貨の引き出しも可能です。
申し込み手続きはオンラインから行える
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの開設はオンラインから申し込みが可能です。
公式ホームページにアクセスして案内のとおりに手続きを進めてください。
なお、法人でも個人事業主でも申し込みの可能なGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットですが、個人事業主は先に事業用の個人口座を開設する必要があります。
口座開設時の必要書類
■法人の場合
法人口座開設 申込書 |
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法人としての 確認書類 |
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事業内容等が 確認できる書類 |
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法人番号の 確認書類 |
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取引担当者の 本人確認書類 |
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■個人事業主
個人事業主の確認書類 |
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事業内容等が確認できる書類 |
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詳しくは公式ホームページに記載された情報もチェックしてください。
【参考】GMOあおぞらネット銀行:法人口座開設
次にGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットのメリットを7つ解説します。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの
7つのメリット
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットのメリットは以下の7点です。
詳しい内容を見ていきましょう。
1.年会費不要で維持コストがかからない
多くの法人向けクレジットカードでは年会費が発生しますが、GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットは年会費無料で発行できます。
また、カード発行手数料もかからないので維持コストをかけずに保有可能です。
追加カードを発行した場合のみ、1枚1,000円(税別)の発行手数料がかかりますが、年会費はかかりません。
2.与信審査は不要
何らかの理由で法人向けクレジットカードの審査通過が難しい方でも、GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットであれば与信審査が不要なので発行が可能です。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットは決済時に利用金額が引き落とされます。
そのため、口座残高以上の支払いができないので信用力や支払い能力がなくても問題ありません。
銀行口座残高=利用可能金額でお金を返してもらえないリスクがないことから、審査不要でカード発行をしているのです。
3.利用金額の1%がキャッシュバック
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットは利用金額の1%がキャッシュバックされるので、一般的な法人向けクレジットカードと比較するとお得です。
キャッシュバックの流れは、まず売上確定情報から対象取引を集計。
そして、前月分の利用金額に対するキャッシュバックが毎月21日におこなわれます。
ただし、手数料の支払い、海外ATM利用時はキャッシュバック対象外なので注意してください。
4.口座に残高があれば高額決済に対応できる
即時決済方式のGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットでは、貸し倒れのリスクがないことから利用限度額が高額です。
口座に残高さえあれば良いので大きな経費支払いがあっても対応しやすいでしょう。
なお、利用限度額は1日あたり500万円までの範囲内で設定・変更ができます。
5.利用限度額はカードごとに設定可能
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットで社員用の追加カードを発行した場合、カードごとに利用限度額の設定ができます。
そうすることで無駄に経費が増えたり、社員による不正利用を防いだりすることができるでしょう。
たとえば、代表取締役の本会員カードは1日あたり100万円、役員用の追加カードは1日あたり50万円、社員用の追加カードは1日あたり5万円などというように、毎月の利用に応じた設定が可能です。
6.Visaビジネスオファーを利用できる
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットは国際ブランドにVisaが付帯するため、Visaビジネスオファーの優待を利用できます。
そして、これらの優待サービスを利用すれば経費削減にもつながりやすいでしょう。
一例ですが、ワシントンホテル・ホテルグレイスリーが宿泊料金から10%割引をはじめ、オフィス用品の購入、ハイヤーや通信サービスなどといったビジネスに不可欠なサービスが利用できます。
より詳しい内容や利用方法はVisaビジネスオファーの公式ホームページにログインすることで確認可能です。
7.振込手数料の価格が他と比べてお得
振込手数料が他の銀行と比べてお得な点もGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットを持つメリットです。
- GMOあおぞらネット銀行宛:無料
- 他行宛3万円未満:150円(税別)
- 他行宛3万円以上:240円(税別)
上記のようになっています。
なお、同じくネット銀行のジャパンネット銀行の振込手数料は以下のようになっています。
- GMOあおぞらネット銀行宛:50円(税別)
- 他行宛3万円未満:160円(税別)
- 他行宛3万円以上:250円(税別)
振込みの件数が多ければ多いほどにお得になることがわかるのではないでしょうか。
次にGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットのデメリットを2つ解説します。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの
2つのデメリット
年会費が無料だったり、与信審査が不要だったりするなどメリットの多いGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットですが、デメリットもあります。
こちらでは以下の2点について解説します。
ただし、最初にデメリットを把握しておけば回避策は取り入れられるでしょう。
詳しく解説するのでチェックしておいてください。
1.支払い回数は1回払いのみ
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットで経費の支払いをおこなうときは1回払いしか選べません。
法人向けクレジットカードで見られる分割払い、リボ払いなどは利用できないのです。
経営状況しだいでは、複数回にわけて経費の支払いをしたいこともあるかと思います。
しかし、即時決済方式のデビットカードは後払い方式を選べないということです。
もし高額な経費を分割払いしたい場合は金融機関でビジネスローンの契約をするなど、臨機応変に対応する必要があるでしょう。
2.一部の店舗で決済に対応していない
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットはクレジットカードと異なることもあり、一部の店舗の決済に対応していません。
公式ホームページによると、決済できないケースは以下のようになります。
- Visaに加盟するガソリンスタンド
- 航空機の機内販売
- 高速道路、有料道路の通行料金
- インターネット回線の通信プロバイダ
ただし、この他にもGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの支払いに対応していない店舗は存在します。
その際は現金で支払うか他のカードで支払うしかないので注意してください。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットを利用するにはGMOあおぞらネット銀行の口座開設が必須です。
次にGMOあおぞらネット銀行の口座開設について解説します。
GMOあおぞらネット銀行の口座開設が必須
GMOあおぞらネット銀行に口座開設をする場合、インターネットから申し込みをおこないます。
その際は、以下のような手順で手続きを進めていきましょう。
口座開設の流れ
GMOあおぞらネット銀行の口座開設をするには、3つのステップを踏む必要があります。
STEP1 |
【口座開設申込フォーム入力】 会社に関する情報に連絡先、代表者と取引責任者の情報、申込口座などについて入力し、各種同意事項にチェックしていきます。 |
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↓ | |
STEP2 |
【必要書類のご提出】 すでに解説した必要書類を用意して提出します。 |
↓ | |
STEP3 |
【郵送物を受け取ったら初期設定】 最短2営業日後を目安に転送不要の簡易書留郵便にて、ログインID、ログインパスワードが記載された書面とキャッシュカードが送られてきます。 そして、初回ログイン時の設定画面より取引パスワードとログインパスワードを設定すれば取引開始となります。 |
最後にGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの導入がおすすめなのは、どのような方なのかをまとめたのでチェックしていきましょう。
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットの導入がおすすめな方
基本的に下記のタイプが絶対ということはありませんが、当てはまる方であれば有効活用しやすいのではないでしょうか。
申込者の信用情報に自信がない方
法人向けクレジットカードでは審査通過が大前提ですが、GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットは審査不要なので個人信用情報に自信のない方も持つことができます。
法人向けクレジットカードの審査で参考にするのは申込者となる法人代表者・個人事業主の個人信用情報です。
しかし、申込者自身が過去に長期延滞をした、自己破産・任意整理・特定調停・個人再生などの債務整理、強制解約に代位弁済をおこなっていると個人信用情報に事故履歴がある(ブラックリストに載っている)状態になってしまいます。
その場合、法人向けクレジットカードに申し込んでも審査通過の可能性はかぎりなく低いでしょう。
ただ、法人向けクレジットカードは持てないけれど経費管理や処理をスムーズにおこないたいと考える方も多くいると思います。
そんな方はまずGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットを導入してみて様子を見てみると良いかもしれません。
経費の使い過ぎを避けたい方
後払い方式のクレジットカードとは異なり、即時決済方式のGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットで使えるのはそのとき口座に残っているお金のみです。
今現在使えるお金がどのくらいなのかを把握しやすいので、経費の使い過ぎを避けることができるでしょう。
また、すでに解説したようにGMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットはカードごとに利用できる金額の設定が可能です。
あらかじめ設定しておけば無駄な経費の支払いや無計画な利用も避けることができます。
まとめ
GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットについて解説しました。
口座開設さえできればVisa付きデビットカードの発行ができるので、経費の支払いに役立てたりそのほかのビジネスシーンの中で活かしたりすることもできるでしょう。
支払い回数は1回のみのこと、利用できる店舗が限定的なこともありますが、あらかじめ対策を立てておけばスムーズな利用も叶うはずです。
公式ホームページから簡単に申し込みができるので、ぜひこの機会に手続きを進めてみてはいかがでしょうか。