ゴールドカード取得に必要な年収の目安【2021年版】正しい審査基準を知ろう
監修者:Mog合同会社 岩崎 雄三
これからゴールドカードを作りたい人が気になるのは、今ゴールドカードを作るためには「年収はいくら必要なのか?」ということではないでしょうか。
「今の自分の年収でゴールドカードを作ることができるのか不安」
「一般のカードとは違うものを持ちたいがどのカードが良いかわからない」
と思っていませんか?
この記事では、ゴールドカードを作るために必要な年収の目安などの審査基準と、ゴールドカードを持つことのメリットを解説します。
この記事を読むことで、ゴールドカードの正しい審査基準を知り、今の自分の年収でゴールドカードは作れるか、判断できるようになるでしょう。
また、ステータスの高いゴールドカードを知ることができるでしょう。
この記事の目次
ゴールドカード取得に必要な年収の目安
まず最初に、ゴールドカード取得に必要な年収の目安についてお伝えします。現在の基準傾向も踏まえて、どれくらいの年収が必要か理解することができるでしょう。
基準の変化と2021年現在の基準傾向
ゴールドカードの基準は1990年代と比べると、2021年現在の基準は大きく下がっています。
1990年代前半はゴールドカードの価値は非常に高かったのですが、ゴールドカードより上位の「プラチナカード」や「ブラックカード」が出現してからゴールドカードの基準は低くなってきています。
また、年会費の安いゴールドカードの出現によって、ゴールドカードが一般の人でも作りやすいクレジットカードになりました。
2000年代前半までは、「年収500万円程度」が基準でしたが、2021年現在のゴールドカードの基準は、「年収300万円」程度が目安とも言われています。
この基準も、年齢や取得するゴールドカードによって上下します。
ゴールドカードの種類も、ハイグレードなものであれば400万円程度、低いグレードであれば、200万円程度のゴールドカードもあります。
年収が高くなければ作れないわけではない
ゴールドカードは年収が高くなくても作ることができます。
20代であれば200万円程度、30代以上であれば、300万円程度でも作成可能です。
年収は重要ですが、申し込み者のクレジットヒストリーや職業・勤続年数も重要な要素です。
クレジットヒストリーとは、クレジットカードの利用履歴情報です。毎月定期的に利用して、支払いの遅延がなければ良い履歴になります。
逆に、遅延が多いと悪い履歴となり、マイナス評価になります。
この章では、ゴールドカードを作るために必要な年収について述べました。次の章では、ゴールドカードと他のクレジットカードの違いをお伝えします。
ゴールドカードと他のクレジットカードの違い
ゴールドカードは他のクレジットカードと違い、様々なメリットがあります。
ここでは、主な違いである
- 得られるステータス感
- 一般カードより大きい限度額
- 空港ラウンジが利用可能
などについて詳しく述べていきます。ゴールドカードのメリットを整理した上で、作るべきかどうかの参考にできると良いでしょう。
得られるステータス感
ゴールドカードと他のクレジットカードの一つ目の違いは、得られるステータス感です。
ゴールドカードを作る理由として、ポイント還元率や、付帯のサービスなどもありますが、「ゴールドカードを持っている」というステータスを魅力に感じている方が多いです。
社会人になるとショッピングや旅行に限らず、接待や後輩におごるなどのビジネスシーンでクレジットカードを利用する機会は多くなります。
ステータスの高いゴールドカードで支払いを済ませることで得られる満足感や、同席者からの視線は通常のクレジットカードでは得られないものです。
三井住友カードの調査によると「ポイント・特典」以外で、カード会社を重視する点は、「友人と居る際」「恋人と居る際」「同僚と居る際」「部下と居る際」にステータスを重視するという結果がでています。
引用:見られても恥ずかしくないクレジットカードとは?やっぱり気になるステータスより
一般カードより大きい限度額
2つ目の違いは、一般カードより限度額が大きいことです。
カード会社によって限度額は異なりますが、一般カードであれば20万~100万円程度、ゴールドカードであれば50万~200万円程度が相場です。
ゴールドカードを持つ方であれば大きな買い物も増えるので、限度額をあまり気にせず購入できるのは大きなメリットです。
またビジネスシーンでも、「カードで支払おうとしたものの、限度額を超えてしまい支払いできない」ということは避けたいものです。
3つのカード会社について、一般カードとゴールドカードの限度額の比較を整理します。
一般カード | ゴールドカード | |
---|---|---|
三井住友カード | 10~80万円 | 50~200万円 |
JALカード | 10~100万円 | 50~200万円 |
MUFGカード | 10~100万円 | 10~200万円 |
空港ラウンジを利用できる
3つ目の違いは、空港ラウンジを無料で利用できることです。
通常1回のラウンジ使用料金は1,000円~2,000円程度なので、それが無料で使用できるのは大きなメリットです。
空港ラウンジを使用することで、搭乗までの待ち時間を有効的に使えます。
空港ラウンジでは、ソフトドリンクが無料で提供されたり、電源やWi-Fiが無料で使用可能であったり、雑誌や新聞などを読むこともできます。
旅行や出張などで飛行機に乗る機会が多い方には、嬉しいサービスでしょう。
また人数に制限があることが多いですが、カードによっては同伴者も無料もしくは割引価格で使用できます。
どの空港のラウンジが使用できるかはゴールドカードによって違うので、確認してから利用しましょう。
この章では、ゴールドカードと他のクレジットカードの違いをお伝えしました。
ゴールドカードのメリットはわかったと思いますが、どのゴールドカードにするか迷いますよね。次の章では、ステータスの高いゴールドカードを紹介します。
ステータスの高いゴールドカード
この章では、ステータスの高いゴールドカードを紹介します。せっかく持つのであれば、ステータスが高いものを持ちたいですよね。
ステータスの高さを発揮できるポイントは
- 知名度がある
- カード会社の歴史がある
- 審査基準が厳しい
ことです。それぞれ、代表的なゴールドカードを紹介します。
ステータスが高いのに作りやすいアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
最初に紹介するのは、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードです。
このカードは、知名度が非常に高くステータスも高いのに、比較的作りやすいカードです。
ゴールドカードといえば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを思い浮かべる方も多いでしょう。
その理由は、日本初のゴールドカードがアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードだからでしょう。世界でも富裕層向け、ハイクラスのビジネスパーソンのステータスとして高いブランド力があります。
その高いブランド力があるにもかかわらず作りやすいです。申込対象は意外にも、
- 20歳以上
- 定職がある方
となっています。
公表された審査基準はありませんが、年収は300~400万円程度でクレジットヒストリーに問題がなければ、十分に作れる可能性はあるでしょう。
ステータスを高く見せたい方にとっては、魅力的なカードと言えるでしょう。
日本で最初に発行!ダイナースクラブカード
続いて紹介するのは、日本で最初にクレジットカードを発行した、ダイナースクラブカードです。日本のダイナースクラブは1960年に設立され、50年以上の歴史があります。
ダイナースクラブカードの入会は年収だけを基準にしているのではなく、医師や弁護士、大手企業の役員などの本人の社会的地位も加味されているため、会員制クラブという色が他のカードに比べると強いです。
具体的な例をあげると、フレンチ・ハロウィーンパーティや、日本一美味しい日本酒が決まるきき酒イベント「SAKE COMPETITION」で見事一位を獲得した貴重な日本酒を味わう会など、会員限定のイベントを開催しています。
また、ダイナースの創業者はレストランで財布を忘れたことをきっかけに、クレジットカードを思い浮かんだことから、グルメの特典も大きな魅力です。
高級料亭や選りすぐりのレストランに「2名分のコース料理を頼むと1名分が無料になる」という、招待日和と同じサービス「ダイナースクラブ エグゼクティブダイニング」もあります。
所持するステータスに加え、ダイナースクラブならではの、エグゼクティブな体験ができるのもダイナースクラブカードの魅力でしょう。
年収500万円以上で持てるとされる三井住友ゴールドカード
最後に紹介するのは、年収500万円以上で持てるとされる三井住友ゴールドカードです。
日本で三井住友カードを知らない人はいないでしょう。公表された審査基準ではありませんが、年収は500万円以上で、勤続年数は7~8年以上、年齢は30歳以上だと持てる可能性は非常に高いです。
また、三井住友ゴールドカードは自社の利用実績を重視する傾向があります。
三井住友カードを使用せずに、いきなり三井住友ゴールドカードを持つことはハードルが上がります。三井住友カードを作成し、利用実績を積んでから、三井住友ゴールドカードを申込むのがおすすめです。
審査基準が厳しいので、三井住友ゴールドカードを持っていることは、高いステータスを感じられるのはもちろんのこと、他の人からの信用を上げることができるカードと言えるでしょう。
この章では、ステータスが高いゴールドカードを3つ紹介しました。次の章では、もしも年収が下がった場合に必要なことをお伝えします。
年収が下がることを心配している方は、次の章を読むことで、年収が下がった場合の対応に備え、安心してゴールドカードを作ることができるでしょう。
年収が下がった場合に必要なこと
最後に、もしも年収が下がってしまった場合に、必要なことをお伝えします。この章の内容を知っておくことで、もしもの場合でも安心して対応行動が取れるでしょう。
現在の収入・転職先などの情報はカード会社に伝える
年収が下がってしまった場合には、現在の収入や転職先などの情報はカード会社に必ず伝えましょう。クレジットカードの利用規約には、「勤務先が変更になったら連絡してください」と書かれているものがほとんどです。
オンラインで会員情報変更をするのが一番早くて簡単ですが、電話でも受け付けています。カード裏面の問い合わせ先に電話してください。
年収が下がったからといって、すぐに利用などに影響がでることは少ないです。
しかし、利用限度額の上限引き上げができなくなったり限度額が引き下げられてしまうこともありますので、必ずカード会社に情報は伝えましょう。
場合によっては没収されることもあるので注意
年収や勤務先の変更連絡を怠ったことで、ゴールドカードが没収されてしまうことも稀にあるので、注意が必要です。
例えば、利用者への連絡が取れないときに、連絡先にカード会社から連絡をする場合があります。その時に、会社に籍がないことが発覚すれば、規約違反も発覚することになります。
それが原因となり、最悪の場合、利用停止になることもあります。
クレジットカードの利用は信用が一番大事です。情報が変わった場合は、怠ったり、隠し事をすることなく、正直にカード会社に連絡を入れましょう。
まとめ
今回はゴールドカードを作るために必要な年収についてお伝えしました。
要点をまとめると…
- 年収300万円程度でもゴールドカードを作ることが可能
-
一般カードと比較して、ゴールドカードで得られる3つの大きなメリットは
1. 高いステータス感を得られる
2. 利用限度額が高い
3. 空港ラウンジが無料で使用できる -
ステータスが高いゴールドカードを3つ紹介
1. 意外にも作りやすい、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
2. エグゼクティブ感が味わえる、歴史あるダイナースクラブカード
3. 審査基準が厳しいが知名度抜群の三井住友ゴールドカード - 年収が下がったり、転職などで勤務先が変わった場合には必ずカード会社に連絡すること
この記事を参考に、ゴールドカードを持てる年収なのかがわかり、ステータスの高いゴールドカードが選択できると良いでしょう。
- 監修者:Mog合同会社 岩崎 雄三
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徐々にキャッシュレス化も進んできており、クレジットカードは必須のアイテムとなりつつあります。 私自身もクレジットカードは6~7枚持っており、色々使ってきた経験がありますので、そういった経験から得た知識やノウハウをご提供できればと考えております。