ゴールドカードの審査基準を解説!自分に適正のゴールドカードを知ろう
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
ゴールドカードを持ちたいと思っても、自分が審査に通過できるかどうか不安ではありませんか?
ゴールドカードを申し込む前に自分に適したゴールドカードを知っておくことができれば、ゴールドカードの取得がスムーズになるので、審査に関する情報はぜひとも知っておきたいところです。
- ゴールドカードの審査基準(年収、会社、年齢など)
- 審査に通過しやすいゴールドカード
- 審査に通過しにくいゴールドカード
に興味がある方も多いでしょう。
そこで、本記事では最近のゴールドカードの審査基準についてご紹介します。
これでゴールドカードの審査に不安を感じる人がゴールドカードの審査基準を知り、自分がゴールドカードを取得するべきかどうかを判断できるようになります。
この記事の目次
- 2020年現在のゴールドカードの審査基準
- 申込者の年収・職業・勤続年数など仕事関連
- 申込者の年齢・住居など仕事以外の情報
- 個人信用情報機関の登録情報
- ゴールドカードの審査期間
- ゴールドカードの審査期間は長め
- 最短でゴールドカードが欲しいならJCBゴールドがおすすめ
- 招待されて持てるゴールドカードもある
- カード会社からの招待が必要な場合もある
- 招待されても審査は必要
- 審査に通過しやすいゴールドカードと通過しにくいゴールドカード
- 審査に通過しやすいゴールドカードの特徴
- 審査に通過しにくいゴールドカードの特徴
- ゴールドカードの審査に落ちる原因
- 自分の状況が審査基準を満たしていない
- 信用情報に傷がついている
- まとめ
2020年現在のゴールドカードの審査基準
2020年現在のゴールドカードの審査基準にはどのようなものがあるのでしょうか?最新の情報をお伝えしていきます。
申込者の年収・職業・勤続年数など仕事関連
ゴールドカードを申し込む人の、「継続して安定した収入があるかどうか」を判断する仕事関連の要素は以下の3つです。
- 年収
- 職業
- 勤続年数
それぞれ詳しく説明していきます。
年収は自己申告
年収については基本的に「自己申告」ですが、キャッシング利用枠や他社からの借り入れが一定額を超える場合は、所得を証明する書類の提出が必要になることがあります。
職業は大まかな属性を問われるのが一般的
職業は、正社員や派遣社員、アルバイトやパートといった具体的な就業形態を問われることは少なく、
- 会社員や公務員、自営業(申込者本人に収入があるか)
- 専業主婦や専業主夫(申込者の配偶者に収入があるか)
- 学生(申込者の世帯主に収入があるか)
- 年金や不動産といった収入があるか(国からの扶助や家賃収入があるか)
といった属性を問われるのが一般的です。
ただし、審査基準が厳しいゴールドカードの場合はカード会社から「在籍確認」の連絡がくることもあります。
勤続年数は長いほうが有利
勤続年数は、短いよりも長いほうが返済能力が高いと判断されやすくなります。
しかし、他の年収や職業などの属性が高ければ勤続年数が短くてもゴールドカードが発行されることもあるため、絶対に一定年数以上の勤続年数が必要というわけではありません。
言い換えれば、年収がそれほど高くなくても倒産リスクの少ない会社(電力会社や鉄道会社)等で長く勤務していれば、返済能力が高いと判断されることもあるのです。
最近の傾向としては、副業が高じて起業する方や本業とは別に不動産所得などの不労所得を得ている方が多くなってきているため、すべての要素を総合的に判断してゴールドカードを発行するかを決定する傾向が強くなっているようです。
申込者の年齢・住居など仕事以外の情報
ゴールドカード申込者の仕事以外の情報も、審査における重要なポイントとなっています。仕事以外の情報として、
- 年齢
- 住居(持ち家か賃貸か)
- 申込者本人が世帯主か
- 固定回線の電話番号保有の有無
- 配偶者や扶養親族の有無
- ローンの有無
などがあります。申請者にどれくらいの支払能力があるかを審査する要素になっています。
個人信用情報機関の登録情報
ゴールドカードの審査基準で最も重要視されるのが、個人信用情報機関の登録情報です。
いわゆる「クレジットヒストリー(クレヒス)」と呼ばれているもので、
- 過去に返済遅滞をしていないか
- 金融事故を起こしていないか
といった履歴を元に、ゴールドカードを発行するかを決定することになります。
そのため、申込者の返済能力が高いと判断されても、過去に消費者金融やカードローンで金融事故を起こしたことや自己破産したことがある場合は、ゴールドカードの審査に落ちてしまう可能性が高くなるでしょう。
最新のゴールドカードの審査基準は、時代の流れに応じた柔軟な対応が見受けられます。
その一方で、個人信用情報機関による履歴といった古典的な審査要素を除外することはなく、むしろ信用情報が今まで以上に重視されている傾向があると考えられます。
ゴールドカードの審査期間
ゴールドカードの審査期間についても解説します。
ゴールドカードの審査期間は長め
ゴールドカードは一般カードに比べて限度額が高かったり、旅行保険やラウンジなどの付帯サービスが充実していることもあり、より慎重に審査が行われるとされています。
一般カードであれば最短で即日発行や1週間ほどで到着することもありますが、ゴールドカードにおいては2週間はかかると考えておくといいでしょう。
最短でゴールドカードが欲しいならJCBゴールドがおすすめ
急ぎでゴールドカードが欲しい方は、JCBゴールドならば最短で即日(申し込み当日)にカードが発行され「翌日お届け」が可能です。
上記JCBの公式サイトで「翌日お届けをご希望の方はこちら」から入会すればスピーディな発行に対応してくれます。
ただし、平日11:00AMまでに申し込みが完了し、12:00PMまでに「カードオンライン入会判定結果のお知らせ」メールが届いた場合に限ります。
また北海道、長崎、沖縄、その他一部地域は配送の関係で翌々日の届けになるので注意が必要です。
それでは次に、ゴールドカードの入会資格について確認していきましょう。
招待されて持てるゴールドカードもある
ゴールドカードの申込みは、カード会社からの招待が入会資格として設定されていることがあります。
この「カード会社からの招待」について、詳しく解説していきます。
カード会社からの招待が必要な場合もある
ゴールドカードを申込むためには、カード会社からの招待が必要な場合と、新規で入会できる場合があります。
イオンゴールドカードなど招待制のゴールドカードの場合は新規入会をすることができないため、一般カードから利用実績を積み上げなければなりません。
一般カードの利用実績が一定水準に達しカード会社からの招待状が届いてようやく、ゴールドカードの入会資格を得ることができるのです。
招待されても審査は必要
カード会社からゴールドカードの招待状が届いたといっても、カード発行には所定の審査が必要となる点で注意が必要です。
カード会社から送られてくるゴールドカードへの招待状は、あくまでも「入会資格」を得たことによる通知にすぎません。ゴールドカードの入会申込みをしてからカード会社の審査を経て、ゴールドカードが発行されることになります。
以上、ゴールドカードには、招待制のゴールドカードと新規入会ができるゴールドカードの2種類があることが分かりました。
それでは次に、審査に通過しやすいゴールドカードと通過しにくいゴールドカードを具体的に解説していきます。
審査に通過しやすいゴールドカードと通過しにくいゴールドカード
ここでは、
- 審査に通過しやすいゴールドカードの特徴
- 審査に通過しにくいゴールドカードの特徴
上記のそれぞれについてお伝えし、具体的なゴールドカードを挙げていきます。
審査に通過しやすいゴールドカードの特徴
- 初年度年会費無料
- 20代限定
といったものがあります。これらの特徴に着目して、
この2つをご紹介します。
初めてゴールドカードを持つ方におすすめ!MUFGカード ゴールド
MUFGカード ゴールドは、初めてゴールドカードを持つ方におすすめの1枚です。
申し込み資格は「18歳以上で安定した収入があること」となっており、未成年でも親権者の同意があれば申込むことのできるゴールドカードです。
そこまで大きくは勤続年数や年収が、審査に影響することはないと考えることができます。
年会費は1,905円(税別)ですが初年度年会費無料で、海外旅行傷害保険(最高2,000万円)が自動付帯されています。
また、国内主要6つの国際線空港ラウンジを利用することができるので、海外旅行の待ち時間を快適に過ごすことができます。
審査期間も短く、最短で翌日にカード発行されます。
新社会人でも通過可能!三井住友カード プライムゴールド
三井住友カード プライムゴールドは20代専用のゴールドカードとなっているため、勤続年数の短い新社会人でも審査に通りやすいおすすめの1枚です。
通常の三井住友カード ゴールドとほぼ同等機能を兼ね備えているため、
- 通常よりもポイントが2倍になる
- 継続サンクスポイントがもらえる
- 会員1名分の食事代が無料になるプレミアムグルメクーポンがもらえる
といった、ゴールドカード特典を受けることができます。
旅行傷害保険は、海外と国内どちらも最高1,000万円分が自動付帯されていますが、利用付帯4,000万円と併用すれば合計5,000万円の補償を付けることができます。
他にも年会費無料のゴールドカードについては、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
審査に通過しにくいゴールドカードの特徴
- 初年度年会費無料の特典がない
- 国際ブランドのプロパーカード
- 銀行系のクレジットカード
などがあります。今回は、
- ダイナースクラブカード
- 三井住友カード ゴールド
この2つを、審査に通過しにくいゴールドカードとしてご紹介します。
格式高く審査も厳しいダイナースクラブカード
ダイナースクラブカードは格式が高いカードであるため、ゴールドカードの審査に自信のある方でも落ちてしまうことがあるほど審査が厳しいカードです。
- 利用可能額が一律設定なし
- 海外旅行傷害保険の補償額が最高1億円(自動付帯5,000万円と利用付帯5,000万円)
- 国内旅行傷害保険の補償額が最高1億円(利用付帯)
- ショッピング保険(利用付帯分年間最高500万円まで)
といった充実したカード特典があるためです。
特に利用可能額に制限を設けていないという特長があるため、確実に返済できる能力があるかどうかを問われることになり、審査内容が厳しくなっていると考えることができます。
審査の基準は明らかにされていませんが、27歳以上で一定の年収があり、直近3ヶ月に他のクレジットカード利用があり、過去1年以内に支払遅延を起こしていないことなどが想定されます。
銀行系で審査は厳格!三井住友カード ゴールド
三井住友カード ゴールドは「満30歳以上」から申込むことのできるゴールドカードで、銀行系のゴールドカードの中では審査が厳しくなっています。
というのも、三井住友カードは国際ブランドVISAのプロパーカードとしてのブランド力があるため、ステータス性が高くなっているからです。ステータス性が高いものの、年会費は初年度無料です。
原則として30歳以上の安定継続収入がある人を申し込み対象にしています。
30代で安定した収入があるだけではなく、勤続年数や年収、自動車ローンの残債額などを総合的に考慮されることが考えられ、厳格な審査を通過する必要があると考えられます。
審査に通過しやすいゴールドカードと通過しにくいゴールドカードの特徴を理解することができたら、最後にゴールドカードの審査に落ちる原因について確認しておきましょう。
ゴールドカードの審査に落ちる原因
いくらあらかじめ審査基準を知っておいたとしても、やはり審査に落ちてしまうことはあります。
なぜ審査に落ちてしまうのか、その原因が分かればゴールドカードの審査に対する不安を払拭することができます。
自分の状況が審査基準を満たしていない
ゴールドカードの審査に落ちる原因の1つに、自分の状況が審査基準を満たしていないということがあります。
例えば、満30歳以上でなければ入会することができないゴールドカードに20代の方が申込んだ場合は、間違いなく審査に落ちてしまうでしょう。
年齢基準の見落としという単純なミス以外にも、
- 勤続年数がカード会社の審査基準に満たしていない
- 他社で複数のカードローンを借り入れている
といった状況があることが考えられます。
審査基準を満たしていないという原因を解消するためには、
- 自分の状況が審査基準を満たすようにする(例:満30歳になるまで待つ、転職せずに勤続年数を長くする、他社からの借り入れをすべて返済する)
- ワンランク下のゴールドカードを申込む
- 配偶者や世帯主にゴールドカードを作ってもらい家族カードとして所有する
といった方法があります。
自分の状況が審査条件を満たすかどうか、客観的に判断してみることをおすすめします。
信用情報に傷がついている
信用情報(クレジットヒストリー)に傷がついていると、ゴールドカードの審査に落ちる可能性が高くなります。
しかし信用情報に傷がついてしまった場合でも、一定期間を経過すると信用情報が回復し、クレジットカードを申込めるようになります。
信用情報が回復するまでの期間は、ついてしまった傷の度合いによって異なります。
回復したかどうかを確認するために、ダメ元でクレジットカードを申込むのはおすすめできません。万が一審査に落ちてしまったら、さらに信用情報に傷をつけることになってしまうからです。
信用情報が回復したかどうかは、信用情報機関へ問い合わせる方法をおすすめします。
そして回復したらすぐにゴールドカードに申込むことはせず、審査の通りやすい一般カードへ申込みましょう。
信用情報に傷がついてしまった方は慎重にじっくりと利用実績を積み重ね、確実にゴールドカードを狙っていきましょう。
まとめ
最近のゴールドカードの審査基準や審査に通過しやすいゴールドカード、審査に落ちてしまう原因とその解決方法についてお伝えしてきました。
ゴールドカードを申込む前に審査基準を把握しておくことによって、自分に適正のゴールドカードを知り、審査に落ちてしまうことを未然に防ぐことが可能となるのです。
これで、ゴールドカードの審査に自信のない人がゴールドカードの審査基準を知り、自分にぴったりのゴールドカードを判断することができるようになります。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。