QRコード決済はどれを選ぶ? 比較のポイントとおすすめの6つのQRコードを紹介
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
新しい決済方法として話題のQRコード決済。興味がある人や、使ってみたいと思う人も多いことでしょう。
QRコード決済に興味があるなら、どのQRコード決済がお得なのか知りたくありませんか?
今回の記事では、QRコード決済の比較のポイントを紹介し、おすすめのQRコードを紹介していきます。
記事を読むことで、自分にとってメリットのあるQRコードを知り、クレジットカードと併せて活用できるようになります。
この記事の目次
QRコードを使うなら! おすすめQRコード6選【2019年7月】
QRコード決済とは、QRコードを使った決済サービスのことで、クレジットカードなどと比べて偽造のリスクが少ないことで広まっている方法です。
クレジットカードのポイントとQRコードの還元でダブルにお得なことで、使い始めたいと考える人も多いでしょう。
QRコード決済サービスのアプリは無料で利用でき、手数料も発生しません。
参入競争が激しく乱立気味なQRコードですが、2019年7月現在のおすすめを紹介していきます。
- PayPay
- LINEペイ
- Origami Pay
- 楽天ペイ
- d払い
- メルペイ
詳しく見ていきましょう。
1.PayPay
PayPayは、ソフトバンクとヤフーが一緒に開発・提供しているQRコード決済サービスです。
コンビニエンスストアやスーパー、ドラッグストアなどの大手チェーンに加え、ネットモールのYahoo!ショッピングでも使えます。
PayPayの概要は下記の通りです。
還元率 | 0.5~20%(PayPayボーナス) |
利用可能店舗 | 大手コンビニ、スーパーマーケット、飲食店、Yahoo!ショッピングなど |
値引き・クーポン | 特定店舗での還元率優遇あり |
支払い方法 | チャージ式(銀行口座、クレジットカード) |
使用する店によっては還元率が20%と高い点や、使えるお店が多い点がPayPayの強みです。

PayPay ペイペイ
PayPay CorporationPayPayについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
PayPayを使う人におすすめのクレジットカード
PayPayへのチャージは、銀行口座かクレジットカードからできます。
Yahoo! JAPANカードでチャージをしておくことで、キャンペーンなどで優遇されるためお得です。
例えば、2019年8月に横浜中華街との提携キャンペーンでは、通常還元率は0.5%ですが、Yahoo! JAPANカードでのチャージをすれば10%になります。
参考:https://paypay.ne.jp/files/pr/pr20190705_03.pdf
PayPayを使うのであれば、Yahoo! JAPANカードでのチャージがおすすめです。
2.LINEペイ
LINEペイは、事前チャージで使えるQRコード決済です。
SNSサービスであるLINE IDを持っていれば、買い物や友達との送金などに使えます。
LINEペイの概要は下記の通りです。
還元率 | 通常0.5~2%(「マイカラー」プログラムランクに応じて異なり、後で還元される) |
利用可能店舗 | ローソン、松屋、MKタクシー、ZOZOTOWNなど |
値引き・クーポン | LINEクーポン |
支払い方法 | チャージ式(銀行口座、コンビニエンスストア) |
LINEペイはクレジットカードチャージには非対応なのでポイントの二重取りはできませんが、チャージしたら即座に引き落としされ、使い過ぎを防げる点は大きなメリットです。
3.Origami Pay
日本でのQRコード決済の先駆者的存在ともいえるOrigami Pay。
事前登録したクレジットカードまたは口座からの即時払い方式で、安全に決済ができます。
Origami Payの概要は下記の通りです。
還元率 | 銀行口座からの即時支払いの場合1%OFF期間限定2~3%OFF(~2019年9月30日) |
利用可能店舗 | ローソン、ミニストップ、吉野家、ケンタッキー・フライド・チキンなど全国の大手チェーン店 |
値引き・クーポン | 店舗によって即時値引き・割引クーポンあり |
支払い方法 | 即時払い方式(クレジットカード・銀行口座) |
事前にチャージする必要がなく、簡単に使えるのがOrigami Payの大きな強みです。
Origami Payを使う人におすすめのクレジットカード
Origami Payは、国際ブランドではVISA、Mastercardのみ支払いに設定できます。
どのクレジットカードで支払っても条件は同じなので、もともとの還元率が高いクレジットカードを支払いに設定しておくと有利です。
もともとの還元率が高いクレジットカードには、リクルートカード(VISA)やオリコカード THE POINTなどがあります。
少しでもお得にOrigami Payを使うためにも、支払いに設定するカードはよく選びましょう。
4.楽天ペイ
楽天ペイは、楽天市場のQRコードサービスで、楽天市場に会員登録していればアプリのダウンロードで使用可能です。
アプリの利用で楽天ポイントを使ったり貯めたりすることもできます。
楽天ペイの概要は下記の通りです。
還元率 | 0.5%(楽天ポイント) |
利用可能店舗 | ファミリーマート、ローソン、セイムス、エディオンなどの実店舗や無印良品、東急百貨店などのネットショップ |
値引き・クーポン | 不定期にキャンペーンを開催 |
支払い方法 | クレジットカード |
チャージは、楽天市場に支払い登録しているクレジットカードで可能です。楽天市場をよく利用している人なら、使い勝手がいいサービスです。
楽天ペイを使う人におすすめのクレジットカード
楽天ペイの登録は、通常度のカードでも同じ条件です。
しかし、楽天カードなら不定期で還元などのキャンペーンを開催しているので、お得に利用できます。
2019年7月~9月末までには、エントリー後に楽天カードを支払い設定にすると5%還元されるキャンペーンを開催しています。
少しでもお得に楽天ペイを利用したいなら、楽天カードがおすすめです。
5.d払い(ドコモ払い)
d払いは、ドコモが提供しているQRコード決済サービスです。
街やネットでの買い物の支払いを毎月の携帯電話料金とまとめて支払いできます。
d払いの概要は下記の通りです。
還元率 | 実店舗:0.5%、ネットショップ:1.0%(dポイント:d払いで使用可能) |
利用可能 | 店舗ローソン、ファミリーマート、マツモトキヨシ、高島屋など |
値引き・クーポン | 不定期で還元キャンペーン開催 |
支払い方法 | 後払い式(ドコモの携帯電話料金と合算) |
キャンペーンなどと合わせれば大幅な還元も受けられるので、ドコモを使っている人なら検討してみたいサービスです。

d払い
株式会社NTTドコモd払いを使う人におすすめのクレジットカード
d払いの支払いは、ドコモの携帯電話料金と合算できるほか、クレジットカードを登録する事もできます。
ドコモの携帯電話料金の支払いに有利なクレジットカードを選ぶことで、結果的にお得です。
特に、ドコモが発行しているdカードやdカード GOLDなどがポイントが付きやすくおすすめです。
dカードは、9月16日入会分から年会費が以下のように変更されました。
- 本会員:1,250円(税別)→永年無料
- 家族会員:400円(税別)→永年無料
今まで必要だった年会費が永年無料にあるので、この機会にdカードを検討してみてはいかがでしょうか。
QRコード決済としてd払いを使うのであれば、ドコモ発行のクレジットカードを使ってみてください。
6.メルペイ
メルペイは、フリマアプリのメルカリが提供している決済サービスです。
メルカリの売り上げをそのままチャージしてメルカリアプリで使えるので、メルカリ愛用者に人気があります。
メルペイの概要は下記の通りです。
還元率 | ー |
利用可能店舗 | iD対応店舗、メルペイ対応店舗(大手コンビニ各社、イオン、マツモトキヨシなど) |
値引き・クーポン | 特定店舗で使える値引きクーポンを定期的に発行 |
支払い方法 | チャージ式(メルカリの売上金、銀行口座) |
クレジットカードでのチャージはできないものの、メルカリの売上金をそのまま使えるため、銀行に売上金を移す手間なく使えます。
メルカリ愛用者にとって、メリットが大きいQR決済方法です。また、iD対応店舗で使えるため、支払いで使える店が多いのも大きな強みといえるでしょう。
QRコード比較一覧表
QRコード決済サービスにはそれぞれ異なる特徴があり、どれを選んでいいのか悩んでいる人も多いかと思います。
そこで、代表的なQRコード決済サービスを一覧表で比較しました。
QRコード決済サービスの比較一覧表は下記の通りです。
還元率 | 利用可能店舗 | 値引き・クーポン | こんな人におすすめ | |
PayPay | 0.5~20% | 大手コンビニエンスストア、スーパーマーケット、飲食店、Yahoo!ショッピングなど | 特定店舗での還元率優遇あり | Yahoo! JAPANカードを持っている人、色々な店舗で使いたい人 |
LINEペイ | 通常0.5~2%(「マイカラー」プログラムランクに応じて異なる) | ローソン、松屋、MKタクシー、ZOZOTOWNなど | LINEクーポン | 現金でのチャージで使いすぎを防ぎたい人 |
Origami Pay | ・通常銀行口座からの即時支払いの場合1%・期間限定2~3%OFF(~2019年9月30日) | ローソン、ミニストップ、吉野家、ケンタッキー・フライド・チキンなど全国の大手チェーン店 | 店舗によって即時値引き・割引クーポンあり | チャージせずにQRコード決済を使いたい人 |
楽天ペイ | 0.5% | ファミリーマート、ローソン、セイムス、エディオンなどの実店舗や無印良品、東急百貨店などのネットショップ | 定期にキャンペーンを開催 | 楽天カードを使っている人 |
d払い | 実店舗:0.5%、ネットショップ:1.0% | ローソン、ファミリーマート、マツモトキヨシ、高島屋など | 不定期で還元キャンペーン開催 | ドコモの携帯電話を使っている人 |
メルペイ | - | iD対応店舗、メルペイ対応店舗(大手コンビニエンスストア各社、イオンなど) | 特定店舗で使える値引きクーポンを定期的に発行 | メルカリ愛用者 |
還元率は低くても、QRコード決済とクーポンを組み合わせることでお得になるサービスも多いです。
それぞれの特徴を比較しながら、自分に合うQRコード決済サービスを見つけていきましょう。
この章では、2019年7月現在のおすすめQRコード決済サービスを紹介してきました。
次の章では、QRコード決済サービスの比較ポイントを解説していきます。
QRコード決済の比較ポイント
QRコード決済サービスは数多くの会社が参入し続けていて、どこを選ぶと有利なのかわからない人も多いでしょう。
この章では、QRコード決済サービスを比較する際どこに気を付ければいいのかを紹介していきます。
- 支払い方法
- 利用可能な店舗
- 還元率
詳しく見ていきましょう。
QRコード決済の支払い方法
QRコード決済によって、支払い方法が異なります。支払い方法が異なると、支払いのタイミングも変わってくるため押さえておきたいポイントです。
そこで、QRコード決済の支払い方法を紹介していきます。
- 前払い
- 後払い
- 即時払い
詳しく見ていきましょう。
前払い方式
QRコード決済の前払い方式とは、いわゆるチャージタイプです。あらかじめチャージした金額の範囲で支払いが可能です。
中には、PayPayのようにオートチャージ対応のものもあります。支払いで使える上限がわかっているので、使い過ぎを防ぎながら支払い可能です。
後払い方式
QRコード決済の一部は、後払いが可能です。クレジットカードと同じように、後日利用した金額が引き落としされます。
例えば、d払いは利用した決済額は後から携帯電話料金と一緒に請求され、チャージする必要はありません。
支払い可能な上限は定められている場合が多いものの、前払い方式よりは高額決済が可能なので、使い過ぎに注意しながら利用することが大切です。
即時払い方式
Origami Payのように即時払い方式であれば、利用した金額がその場で引き落としされます。チャージを行わなくても支払いできてとても便利です。
クレジットカードの券面に表示されている重要な情報を相手に見せずともクレジットカード払いと同じように支払いできるのでセキュリティー面も安心です。
また、銀行払いの場合は使った金額がその場で引き落としされるため、現金主義の人でも使いやすいでしょう。
値引きやクーポンとの組み合わせが可能な場合も多いので、お得かつ安心して利用できる方法です。
クレジットカードで支払いできないものもある
QRコード決済の支払い方法には、クレジットカードでの支払いに対応していないものもあります。そのような場合、基本的に口座振替がほとんどです。
しかし中には、楽天ペイのように楽天ポイントを使えるものや、メルペイのようにフリマの売上金をチャージできるものもあるなど、それぞれ異なる特徴があります。
口座振替を利用する場合、クレジットカードのポイントと二重取りはできませんが、すぐに引き落としされるので現金主義の人にとっては納得して使いやすいでしょう。
利用可能な店舗が異なる
QRコード決済の種類によって、利用可能の店舗が大きく異なります。コンビニエンスストアだけでも、使える店と使えない店があります。
例えば、QRコード決済が利用可能な主要コンビニエンスストアは下記の通りです。
ファミリーマート | セブンイレブン | ローソン | ミニストップ | |
PayPay | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINEペイ | × | × | 〇 | × |
Origami Pay | × | × | 〇 | 〇 |
楽天ペイ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
d払い | 〇 | × | 〇 | 〇 |
メルペイ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
どのQRコード決済を使うのかによって使える店舗が異なるため、よく使う店舗で使える種類のQRコード決済を選ぶのもいいでしょう。
特定の店舗・サービスでの優待も
QRコード決済サービスは、クレジットカードに比べてキャッシュバックの還元率が高い傾向にあります。
QRコード決済サービスが発行しているクーポンと組み合わせることで、さらにお得に利用可能です。
例えば、メルペイでは提携店舗の特定商品が割引利用できるクーポンを定期的に発行しています。
QRコード決済サービスによって優待内容が異なるので、利用内容に応じて複数のサービスを使い分けするのもおすすめです。
還元率に幅がある
QRコード決済サービスによって、還元率が大きく異なります。一律で設定している場合もあれば、特定店舗限定のキャンペーンで大幅にキャッシュバックや割引される場合も。
例えばOrigami Payでは2019年7月現在、通常2-3%OFFですが、大分県の各店で初めて支払いする場合5%OFFで利用できます。自分にとって有利なサービスを見極めながら、賢く利用していきましょう。
この章では、QRコード決済サービスを比較する際どこに気を付ければいいのかを紹介してきました。
まだまだ参入競争が続き目まぐるしくサービス内容は変化していますが、自分にとってメリットの大きいものを選んで使っていきましょう。
まとめ
今回の記事では、おすすめのQRコードを紹介したうえで、QRコード決済の比較のポイントを紹介しました。
前払い式・即時払い式・後払い式など支払い方法だけでも種類が多く、ニーズに合わせて選べます。
QRコード決済サービスを利用するだけで割引されたり、クーポンと組み合わせるとさらにお得になる場合も多いので、うまく使うとメリットが大きいです。
QRコード決済に興味があってもまだ使ったことがない人は、この記事を参考にしながら是非使ってみてください。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。