節約におすすめのクレジットカード払いとは?現金払いとの違いやメリット・デメリットを徹底解説
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
節約して貯金をしたくても、毎日のやりくりに追われてなかなか節約できないことって多いですよね。
それでも、少しでも節約したいそこのあなた!
この記事では、クレジットカード払いで節約できるのかどうかを解説していきます。
クレジットカード払いと現金払いとの違いや、クレジットカード払いのメリット・デメリットについて詳しく紹介しているので、ぜひ、節約の参考にしてみてください。
また、節約におすすめのクレジットカードも紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
この記事の目次
- クレジットカード払いと現金払いの違いとは?
- 支払いが1~2カ月先
- ポイントがつく
- 付帯サービスが利用できる
- 年会費無料がかかるカードもある
- クレジットカード払いの5つのメリット
- ポイントを活用すると実質的な値引きになる
- 消費者還元事業対象店舗での買い物ならポイント還元される
- 付帯サービスで提示すると割引される場合もある
- 手元に現金がなくても支払いできる
- 毎月の支出を把握しやすく節約につながる
- クレジットカード払いの2つのデメリット
- 有効期限が来ると失効してしまう
- 使いすぎてしまうと節約できない
- 節約したい人におすすめのクレジットカード3選
- 楽天カード
- クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン
- P-oneカード<Standard>
- まとめ
クレジットカード払いと現金払いの違いとは?
クレジットカード払いは、引き落としのタイミングなど、現金払いとは異なる特徴を持つ支払い方法です。
この章では、現金払いにはないクレジットカード払いの特徴を紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
支払いが1~2カ月先
現金の代わりにクレジットカードを提示することで、その場で現金を出さなくても買い物ができます。
買い物をするとクレジットカードごとに定められた締め日に集計され、毎月決まった日に銀行から引き落としされます。
例えば、楽天カードの場合、月末締め翌27日払いです。
支払いで使った翌日が締め日であっても支払い日まで1カ月弱はあることから、実際の引落日は使った日から1~2カ月と言っていいでしょう。
ポイントがつく
個人用のクレジットカードの多くは、毎月の利用額に応じてポイントがたまります。
たまったポイントは支払い充当や商品、他社ポイントなどへ交換可能です。
例えば、JCB CARD Wの場合、1,000円利用ごとに2ポイントたまります。
現金払いと同じ金額の支払いでも、ポイントがつき実質的な還元を受けられるのが、クレジットカード払いの大きな特徴です。
値引きされるカードもある
クレジットカードのなかには、ポイントがつかない代わりに請求額から値引きされるものもあります。
店頭での支払い時には現金と同じ金額で決済しますが、値引きされた金額が請求され支払う仕組みです。
例えば、P-oneカードは1%値引きされた金額が請求されます。
自動的に値引きされるので、ポイントのように有効期限切れのリスクがない点もメリットです。
付帯サービスが利用できる
クレジットカードを持っていると、付帯サービスを利用できます。
ポイントがお得になるものや、旅行保険、ショッピング保険など、年会費無料のカードでも現金にはない付帯サービスがついており便利です。
例えば、年会費無料で持てるエポスカードには、海外旅行傷害保険が自動付帯しており、わざわざ入る必要がありません。
ショッピング保険など付帯サービスの内容によっては、カードでの支払いが必要になるなどの条件がつく場合もあるので、よく確認して活用しましょう。
年会費無料がかかるカードもある
個人用のゴールドカード以上は、年会費が発生するカードがほとんどです。
しかし、個人用の一般カードであれば年会費無料で持てるカードも多く、コストをかけずに使えます。
例えば、ポイントがつきやすいことで知られるJCB CARD WやOrico Card THE POINTは、いずれも年会費無料です。
年会費無料でもお得なカードも多いので、自分にとってメリットが大きいカードを選んで使っていくといいでしょう。
法人カードはほとんどの場合有料
個人用の一般カードは無料で持てるカードがとても多く、コストをかけずに持てます。
しかし、法人カードは一般カードであっても年会費がかかるカードがほとんどです。
例えばJCB法人カードは、一般カードでも1,250円(税別)の年会費が発生します。
個人に比べて貸し倒れリスクが高いことから、クレジットカード会社は自衛手段のひとつとして、年会費を徴収する場合がほとんどです。
この章では、クレジットカード払いの特徴を紹介してきました。
次の章では、クレジットカード払いのメリットを紹介していきます。
クレジットカード払いの5つのメリット
クレジットカード払いを選択することで、現金払いにはないメリットがありお得です。
この章では、クレジットカード払いのメリットを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
ポイントを活用すると実質的な値引きになる
クレジットカードの多くは、カードの利用額に応じてポイントがつきます。
たまったポイントは支払いへの充当や商品・他社ポイントへの交換などに利用可能です。
ポイント付与率や還元率はカードの種類や使用目的によって異なりますが、一般的には還元率0.5~1.%程度となります。
カードの利用でたまったポイントを活用できることで、実質的な値引きとなる点は、現金にないメリットです。
消費者還元事業対象店舗での買い物ならポイント還元される
2020年6月までの期間限定で、キャッシュレス決済が対象の消費者還元事業が行われています。
消費者還元事業の対象店舗でクレジットカード決済を含むキャッシュレス決済をすると、ポイント還元を受けられるのでお得です。
還元率は2%または5%で、お店の規模によって異なります。
お店ごとの還元率は、キャッシュレス消費者還元事業のアプリや公式サイトから確認できるので、チェックして使ってみましょう。
クレジットカード独自のポイントとは別のポイントとして付くので、併用できて非常にお得です。
付帯サービスで提示すると割引される場合もある
提携している施設を優待利用できるクレジットカードも多いです。
スーパーマーケットやアウトレットモールなどと提携しているカードの場合、割引やポイントアップなどのサービスを受けられます。
日常的に利用する店が割引になるクレジットカードを使うことで、生活費の節約につながります。
手元に現金がなくても支払いできる
クレジットカードを提示すると、信用払いができます。
手元に現金がなくても、わざわざ窓口に行っておろしてくる必要がありません。
休日に現金をおろす場合時間外手数料が必要で、余計な出費がかかりますが、クレジットカードであればいつ使っても手数料がかからずお得に支払いできます。
クレジットカード払いをすることで現金をおろす手間や手数料がかかる心配なく使えるので、手元に現金を用意しておく必要がなく便利です。
毎月の支出を把握しやすく節約につながる
クレジットカードの明細を見ると、毎月の支出が一目でわかります。
どこでいくら支払いをしたのかや、毎月いくらかかっているのかなどをすぐに把握しやすいです。
毎月の支出を簡単に比較でき、分析することで節約にもつながります。
家計簿アプリなどを用いて分析するのもおすすめ
クレジットカードの明細やネットバンクの銀行を取り込めるスマートフォンの家計簿アプリも多いです。
データを取り込んで収支を分類することで、どんなものにいくらかかっているのかの把握・分析が簡単にできます。
節約につなげたいなら、分析機能がある「家計簿Zaim」や「マネーフォワード ME」などを使うのがおすすめです。
家計簿アプリの機能をうまく活用しながら、より節約できるよう心がけていきましょう。
この章では、クレジットカード払いのメリットを紹介してきました。
次の章では、あらかじめ押さえておきたいデメリットを紹介していきます。
クレジットカード払いの2つのデメリット
クレジットカードで支払うことでポイントがつくなどお得な部分も多いですが、デメリットもあるので、把握してから使うようにしましょう。
この章では、クレジットカード払いのデメリットを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
有効期限が来ると失効してしまう
クレジットカード払いをするとポイントがつき、実質的な値引きになることから、現金払いよりお得です。
しかし、有効期限が設定されているポイントも多く、期限が到達すると失効してしまいます。
例えば、JCBのポイントであるOki Dokiポイントは、カードの種類によって2~5年の有効期限が設定されていて、有効期限がすぎたポイントは失効してしまいます。
せっかくたまったポイントが失効してしまうと損をしてしまうので、楽天ポイントやTポイントなど一般的な店頭で使えるポイントがたまるカードにしておくと普段使いしやすく、有効期限切れの心配が少なく済むでしょう。
使いすぎてしまうと節約できない
一般的な節約方法のひとつに、「財布のなかに使う金額だけ入れておく」方法があります。
しかし、使える分だけ使ってしまうタイプの人がクレジットカード払いに切り替えると現金がなくても支払いでき、ついつい使いすぎてしまうこともあるでしょう。
せっかく節約しようとクレジットカード払いにしても、使いすぎてしまうと節約はできなくなってしまいます。
もし使いすぎが心配なら、限度額を10万円程度にするなど、極力下げておくことで使いすぎを防げるでしょう。
この章では、クレジットカード払いのデメリットを紹介してきました。
次の章では、節約したい人におすすめのクレジットカードを紹介していきます。
節約したい人におすすめのクレジットカード3選
日頃の支払いを節約したい人は、クレジットカードを活用するのがおすすめです。
この章では、節約したい人におすすめのクレジットカードを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
楽天カード
楽天カードは、楽天市場の子会社である楽天カードが発行しているクレジットカードです。
楽天市場や関連サービスで支払いするときにポイント付与率が上がり、お得にポイントをためられます。
楽天カードの概要は下記の通りです。
年会費 | |
---|---|
本会員 | 永年無料 |
家族カード会員 | 永年無料 |
■ポイント付与率
通常 | 100円で1ポイント(1ポイント=1円相当) |
---|---|
楽天市場利用時 | ポイント最大3倍 |
楽天トラベル利用時 | ポイント2倍 |
楽天カード優待店舗利用 | ポイント2倍 |
ポイント有効期限:なし
主な付帯サービスは下記の通りです。
- ネット不正あんしん制度
- 商品未着あんしん制度
- カード盗難保険
- 海外旅行傷害保険利用付帯
通常のポイント付与率も高いですが、楽天市場利用時にはさらにお得になる点が最大のメリット。
楽天市場を日常的に使う人におすすめです。
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンは、2種類のポイントがたまるクレジットカードです。
通常のセゾン永久不滅ポイントに加えて、クラブ・オン/ミレニアムポイントもためられます。
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンの概要は下記の通りです。
年会費 | |
---|---|
本会員 | 無料 |
家族カード | なし |
■ポイント付与率
セゾン永久不滅ポイント (1ポイント=4.5~5円相当) | 1.000円利用ごとに1ポイント | |
---|---|---|
クラブ・オン/ミレニアムポイント (セブン&アイグループでの利用で付与、1ポイント=1円相当) |
セブンイレブン、 イトーヨーカドーなど セブン&アイグループのお店 |
200円利用ごとに1ポイント |
西武・そごう、e・デパート利用時 | 1~7% |
主な付帯サービスは下記の通りです。
- 西武・そごうでの年間購入額に応じたサンクスポイント、ボーナスポイント
- イトーヨーカドーハッピーデー5%OFF
- 映画鑑賞券会員限定価格で購入可能
- ぐるなびプレミアム会員サービス最大5カ月無料
身近にあるスーパーや百貨店が割引利用できるうえ、ポイントがつきやすいのは大きなメリット。
イトーヨーカドーや西武・そごうでよく買い物する人におすすめです。
P-oneカード<Standard>
P-oneカード<Standard>は、ポケットカードが発行するクレジットカードです。
通常ポイントはつきませんが自動的に値引きされ、現金よりお得に支払いできます。
P-oneカード<Standard>の概要は下記の通りです。
年会費 | |
---|---|
本会員 | 無料 |
家族カード | 初年度無料 次年度より年間200円(税別) |
■ポイント付与率
ポイント付与率 | × |
---|---|
値引き | 毎月の請求から1%OFF |
主な付帯サービスは下記の通りです。
- ボーナスポイントの付与
- 紛失・盗難保障
- カーライフホッとライン[年会費700円(税別)]
- 海外サポートサービス
など
通常ポイントがつかない分自動的に値引きされるので、節約に役立ちます。
ポイントをうっかり失効してしまった経験がある人に最適です。
この章では、節約したい人におすすめのクレジットカードを紹介してきました。
節約したい人はぜひクレジットカード選びの参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事では、クレジットカード払いで節約できるかどうかを解説してきました。
クレジットカードの多くはポイントがつくので、ポイントを活用することで実質的な値引きにつながります。
また、付帯サービスで提携企業の値引きやポイントアップを実施しているカードも多いので、よく使う店やサービスでお得なクレジットカードを選ぶといいでしょう。
自分の生活圏で使いやすいクレジットカードを申し込んでうまく活用し、節約につなげていきましょう。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
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約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。