旅行好きの学生必見!ANA JCBカード(学生用)の特徴やメリット・デメリットについて解説
監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
海外旅行や留学などで飛行機に乗る機会のある学生の方は案外多いのではないでしょうか。
なかにはマイルを効率良く貯めて、次回以降のフライトに役立てたいと考える方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのがANAカードとJCBカードの特典が一体化する学生向けクレジットカード「ANA JCBカード(学生用)」の利用です。
年会費無料の特典をはじめ多くのメリットがあります。
当記事ではANA JCBカード(学生用)がどんなクレジットカードなのかを知るために、以下のポイントについてまとめてみました。
この記事の目次
- ANA JCBカード(学生用)の6つの特徴
- 在学中年会費無料
- 申し込み対象は18歳以上の学生
- 最高1,000万円の海外旅行傷害保険
- Apple Pay・Google Payの設定可能
- 卒業後はANA JCB一般カードに自動切り替え
- JCB以外に2種類の国際ブランドから選択可能
- ANA JCB カード(学生用)の4つのメリット
- ANAマイルが貯まりやすい
- 学生でも手に入れることが可能
- 万が一のときに安心できる補償付帯
- SKIPサービスや優待サービスの利用
- ANA JCB カード(学生用)の2つのデメリット
- マイルを貯めない方にはメリットがない
- 訪れる海外の都市や地域によってJCBが使えないことがある
- ANA JCB カード(学生用)はこんな人におすすめ
- ANAマイルを貯めたい学生
- 学生旅行や一人旅などで海外に行く機会のある学生
- まとめ
ANA JCBカード(学生用)の6つの特徴
最初にANA JCBカード(学生用)の特徴について、以下の6点を取り上げて解説します。
- 在学中年会費無料
- 申し込み対象は18歳以上の学生
- 最高1,000万円の海外旅行傷害保険
- Apple Pay・Google Payの設定可能
- 卒業後はANA JCB一般カードに自動切り替え
- JCB以外に2種類の国際ブランドから選択可能
ANA JCBカード(学生用)の基本となる項目なので、しっかりチェックしておきましょう。
在学中年会費無料
ANA JCBカード(学生用)の大きな特徴となるのが「在学中年会費無料」という点です。
学生であるうちはクレジットカードの年会費がかかることはありません。
また、年会費無料でありながら、これからご紹介するさまざまな特典を受けることも可能です。
申し込み対象は18歳以上の学生
ANA JCBカード(学生用)の申し込み対象は、18歳以上の学生で日本国内でのお支払いが可能な方と公式サイトに記載されています。
なお、対象となる学生は以下のとおりです。
- 専門学校生
- 短大生
- 大学生
- 大学院生
- 工業高専4.5年生
18歳以上とありますが高校生は申し込み対象ではありません。
学生を対象にしたクレジットカードですが、18歳を迎えてから次以降の新年度から申し込みできます。
最高1,000万円の海外旅行傷害保険
ANA JCBカード(学生用)には、以下のように旅行の際に安心な保険付帯が自動付帯します。
- 海外旅行傷害保険:最高1,000万円
- 国内旅行傷害保険(航空のみ):最高1,000万円
国内旅行中に飛行機を利用した際に起きたトラブル、海外旅行先で事故などの被害に遭った際など、予測できない事態に備えた保険内容が付帯します。
日本出国日から90日間有効、かつ自動付帯なので、ANA JCBカード(学生用)を持っているだけで保険適用となります。
パッケージツアー代金や航空券代などの費用をカード決済する必要はありません。
ただし、一般的なクレジットカードの海外旅行傷害保険とは異なり、傷害・疾病治療費用は補償されない、国内旅行傷害保険は航空のみの補償です。
保険の充実度を高めたい場合は自身で別途保険加入するようにしてください。
Apple Pay・Google Payの設定可能
ANA JCBカード(学生用)をApple Pay、Google Payなどに登録すれば、スマートフォンを専用端末にかざすだけで支払いが可能です。
クレジットカードを出すことなく、簡単・スピーディーに支払いを完了させられるでしょう。
また、Apple Pay、Google Payで支払いをしても、ポイントは通常どおり貯まります。
卒業後はANA JCB一般カードに自動切り替え
ANA JCBカード(学生用)は学生向けのクレジットカードなので、卒業後はANA JCB一般カードに自動切り替えされます。
学生専用の特典は継続されず、年会費も2,000円(税別)発生するようになりますが、ANA JCB一般カードで引き続きマイルを貯めたり、後にワンランク上の「ANA JCBワイドゴールドカード」を目指したりしてみるのも良いのではないでしょうか。
JCB以外に2種類の国際ブランドから選択可能
ANA JCBカード(学生用)は名前にもあるように国際ブランドはJCBのクレジットカードですが、そのほかにVISAとMastercardの国際ブランドが付帯するANAカードもあります。
VISAやMastercardは世界的なシェア率も高く、カードの利用が可能な加盟店も多くあります。
積極的に使っていけばマイルを効率的に貯められるカードでしょう。
しかし、ANAの学生向けクレジットカードの中で唯一マイル以降手数料が発生しないのがANA JCBカード(学生用)になるため、その点でお得さに違いが出てしまいます。
ANA JCB カード(学生用)の特徴について詳しく解説しました。
次に、ANA JCB カード(学生用)を利用するにあたってどんなメリットを得られるのかをチェックしていきましょう。
ANA JCB カード(学生用)の4つのメリット
ANA JCB カード(学生用)の主なメリットとなるのが以下4点です。
どんなメリットがあるのかを知り、そのメリットをどう活かすかでANA JCB カード(学生用)を保有する価値も変わってきます。
詳しく解説していくので見ていきましょう。
ANAマイルが貯まりやすい
特典航空券などと交換する際にマイルが必要ですが、ANA JCB カード(学生用)では通常マイルに加えてさまざまなタイミングでプレゼントマイルをもらえるメリットがあります。
-
カード入会時にボーナスマイル
1,000マイルプレゼント -
ボーナスマイル10%
ANA便に搭乗するごとに、通常マイルにフライトボーナスマイル10%がプラス
→区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%のボーナスマイル -
カード継続時にボーナスマイル
保有しているだけで毎年1,000マイルプレゼント -
卒業マイル
卒業後、学生用ANAカードから一般用ANAカードに自動切り替えする際に2,000マイルプレゼント -
スマートU25利用時100%マイル積算にアップ
25歳以下の方が利用可能な割引運賃「スマート U25」では、通常は区間基本マイレージに対する積算率が50%です。
しかし、ANAカード〈学生用〉会員であれば、積算率が100%になります。 -
プレミアムポイント達成時ボーナス
→プレミアムポイントが5,000ポイントに達成した場合:1,000マイルプレゼント
→プレミアムポイントが10,000ポイントに達成した場合:2,000マイルプレゼント
なお、プレミアムポイントの目安ですが、羽田空港~那覇空港間を往復すると獲得できるプレミアムポイントは3,000ポイント弱です。
そのため、2往復すれば達成可能だと思って良いでしょう。
学生でも手に入れることが可能
クレジットカードには「申し込み者自身に安定した収入があること」を利用条件とすることも多いですが、ANA JCB カード(学生用)は学生であれば基本的に審査通過する可能性は高いでしょう。
学生だからクレジットカードを作れないのでは?などの心配はありませんが、未成年の学生の方が申し込む場合は親権者の同意が必要です。
万が一のときに安心できる補償付帯
すでに解説した旅行傷害保険以外にも、ANA JCB カード(学生用)には安心してカードを利用できる補償付帯があることがメリットです。
まず、ANA JCB カード(学生用)を海外で利用したときのみとなりますが、ショッピングガード保険が付帯。ANA JCBカード(学生用)で支払いをした商品が破損・盗難などの損害にあった場合、購入日から90日間、年間最高100万円まで補償してもらえます。
さらに、紛失や盗難の被害に遭った際の不正利用回避目的で、JCBカードは不正検知システムを導入しています。
不正使用による被害を24時間365日体制でチェックしていて、届け出日から遡ること60日以内の損害額の補償が可能です。
そのほかに、海外で予想外のトラブルに遭って困ったときに以下のサービスを利用できます。
JCBプラザコールセンター |
---|
JCBカードの紛失、盗難などをはじめ、怪我やトラブルで困ったときに、日本語および英語にて電話サポートが可能 |
JCBプラザのJCB紛失盗難受付デスク |
JCBカードの紛失、盗難などのトラブルの際のサポート、海外専用緊急再発行カード手配が可能 (日本語対応・通話料無料) |
SKIPサービスや優待サービスの利用
ANA JCB カード(学生用)では、ANAの国内線を利用する際に、チェックイン(搭乗手続き)をスルーして直接保安検査場に進める「SKIPサービス」を利用できたり、優待サービスを利用できたりするメリットがあります。
チェックイン(搭乗手続き)を飛ばすことで、その分だけ時間を節約できますし、優待サービスを利用すれば本来支出予定だったお金を少しでもおさえることができます。
なお、詳しい優待サービスの内容ですが、一例を以下でまとめています。
-
機内販売割引:
国内線・国際線の機内販売利用時に10%割引 -
ANA FESTA割引:
全国各空港の「ANA FESTA」にて10%割引 -
空港内免税店割引:
空港内免税店にて5%割引 -
ホテル割引:
IHG・ANAホテルズグループのベストフレキシブル料金より5%割引
こちらではANA JCB カード(学生用)のメリットを4つ解説しました。
魅力的なメリットのあるクレジットカードなことがわかったと思いますが、そのほかにデメリットもいくつか存在します。
次でANA JCB カード(学生用)のデメリットを2つ取り上げていきます。
ANA JCB カード(学生用)の2つのデメリット
ANA JCB カード(学生用)のデメリットとなるのが以下の2点です。
こちらでは具体的な内容について解説していきます。
マイルを貯めない方にはメリットがない
ANA JCB カード(学生用)かマイルが効率良く貯まるクレジットカードのため、マイルを貯めない方ですとメリットを最大限活かすことができません。
学生の発行できるクレジットカードで年会費も無料なので、日ごろのお買い物の支払い用にANA JCB カード(学生用)持つ方もいるかもしれません。
しかし、せっかく持つのであれば少しずつでもマイルを貯めることを心がけてみると良いでしょう。
訪れる海外の都市や地域によってJCBが使えないことがある
日本唯一の国際ブランドとなるJCBですが、日本国内での知名度は高くても海外に行くと加盟店が少ないというデメリットもあります。
基本的に、日本国内や日本人観光客も多く訪れるような観光地・リゾート地などであれば問題なく利用できるでしょう。
実際にハワイなどに行くとJCBカード会員向けのラウンジやサービスを豊富に取り入れているくらいです。
しかし、訪れる海外の都市や地域によって使えないのはもちろん「そもそもJCBを見たことない、聞いたことがない」という方もいます。
そのため、訪れる予定の海外の都市や地域でJCBのクレジットカードが使えるかどうかを前もって調べなくてはなりませんし、もしも使えないということになれば新たにクレジットカードを発行するなどしないとならないでしょう。
ANA JCB カード(学生用)のデメリットについて解説しました。
最後にANA JCB カード(学生用)はどんな方におすすめのクレジットカードなのかをまとめたので見ていきましょう。
ANA JCB カード(学生用)はこんな人におすすめ
ANAのマイルが貯まりやすいという大きな特徴のあるANA JCB カード(学生用)ですが、導入するのにおすすめしたいのは以下のような方です。
ANA JCB カード(学生用)学生のうちは年会費無料で保有できます。
もし、上記に当てはまるようであれば、発行することで多くのメリットを活かせるはずです。
ANAマイルを貯めたい学生
ANAのマイルを貯めている・これから貯めようとしている学生の方であれば、ANA JCB カード(学生用)を持つのがおすすめです。
毎月のさまざまな支払いに使ってANAマイルを貯めることもできますが、そのほかにご入会・継続時、搭乗時、プレミアムポイント達成時のボーナス、卒業マイルなど、マイルがもらえるタイミングがあります。
ANAの航空機以外に、スターアライアンス加盟航空会社、マイレージ提携をおこなう航空会社を利用してもマイルを獲得できるので、航空機の搭乗機会が多ければ多いほどにマイルも貯まっていくでしょう。
学生旅行や一人旅などで海外に行く機会のある学生
ANA JCB カード(学生用)はANAマイルが貯まりやすいだけでなく、安心できる保険付帯や特典もあることから海外に行く機会のある学生の方も安心です。
学生旅行や一人旅、そのほかに留学など、学生が海外に出掛ける機会は意外にあります。
最低限の補償ではあるものの海外旅行傷害保険は自動付帯しますし、ANAが提携するインターコンチネンタル ホテルズ グループなどのホテルは5%オフで宿泊、そのほかにANA系列免税店にて特別価格での購入ができます。
年会費無料のカードで維持コストがかからないことを考えたら、ANA JCB カード(学生用)は満足度の高い1枚ではないでしょうか。
まとめ
飛行機に乗る機会が多い、これから飛行機に乗る機会が増えそうな学生の方であれば、ぜひ貯めておきたいのがマイルです。
ANA JCB カード(学生用)で日本人に人気の高いANAのマイルを効率良く貯めていけば、旅行や留学などのさまざまなタイミングでマイルが役立つ機会は出てきます。
また、学生向けのクレジットカードなので、年会費無料の特典のほか、利用時の魅力も多くもあります。

ぜひ当記事を参考にして、申し込み手続きを進めてみてください。
そして、ANA JCB カード(学生用)を使って多くのマイルを手に入れていきましょう。
- 監修者:クレジットカード専門家 菊地崇仁
-
約80枚のクレジットカードを保有し、約130万円の年会費を支払っている。 一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
最後までチェックすることで、ANA JCBカード(学生用)に関する知識が深まり、実際にカード発行したときのことをイメージしやすくなるでしょう。