ゆうちょ銀行が発行するクレジットカードをわかりやすく比較

日本最大の預貯金を誇る、ゆうちょ銀行。全国に支店があり、利用しやすいので口座を持っている人も多いはずです。
そんなゆうちょ銀行の発行するクレジットカードには、どんな種類があり、メリットとデメリットは何だろうと思いますよね。
今回はゆうちょ銀行が発行するクレジットカードを分かりやすく比較します。
本記事を読めば、ゆうちょ銀行のクレジットカードの詳細から、自分に合っているかどうかについても判断できるようになります。
この記事の目次
- ゆうちょ銀行発行のクレジットカード一覧
- 一覧表
- JP BANK VISAカード ALente(アレンテ)
- JP BANK VISAカード/マスターカード
- JP BANK VISAカード/マスターカード ゴールド
- JP BANK VISAカード/マスターカード
- JP BANK VISAカード/マスターカード ゴールド
- JP BANK JCB カード EXTAGE
- JP BANK JCB カード
- JP BANK JCB カード ゴールド
- 家族カードやETCカードも発行できる
- ゆうちょ銀行発行クレジットカードのメリット
- メリット①銀行のカードと一体型
- メリット②利用状況によって翌年度年会費が無料
- メリット③電子マネーのWAONやiDも発行可能
- ゆうちょ銀行発行クレジットカードのデメリット
- デメリット①ポイント還元率が低い
- デメリット②利用の仕方によっては年会費の元が取れない
- ゆうちょ銀行のデビットカード
- Jデビットで利用可能
- まとめ
ゆうちょ銀行発行のクレジットカード一覧
まず、ゆうちょ銀行のクレジットカードにはどのようなものがあって、それぞれどんな特徴があるのかについて一覧表にまとめてみました。
ゆうちょ銀行のクレジットカードは、VISA、Master、JCBの国際ブランドから選ぶことができますが、同じブランドでもカードの種類によって内容が異なります。
次の章から詳しく解説していきます。
一覧表
ゆうちょ銀行のクレジットカードには、8種類あります。一覧にまとめましたのでご紹介します。
カード名 | 国際ブランド | キャッシュカード | 年会費(税別) | ポイント 還元 |
入会資格 |
JP BANK VISAカード ALente(アレンテ) | VISA | 一体型 | 初年度:無料、翌年度以降:1,250円 |
最大0.5% | 満18歳~29歳の方限定(高校生不可) |
JP BANK VISAカード/マスターカード | VISA/マスター | 一体型 | 初年度:無料、翌年度以降:1,250円 |
最大0.5% | 満18歳以上(高校生不可)の方限定 |
JP BANK VISAカード/マスターカード ゴールド | VISA/マスター | 一体型 | 10,000円 | 最大1% | 満25歳以上で安定した収入のある方限定 |
JP BANK VISAカード/マスターカード | VISA/マスター | 単体型 | 初年度:無料、翌年度以降:¥1,250円 | 最大0.5% | 満18歳以上(高校生不可)の方限定 |
JP BANK VISAカード/マスターカード ゴールド | VISA/マスター | 単体型 | 10,000円 | 最大1% | 満25歳以上で安定した収入のある方限定 |
JP BANK JCB カード EXTAGE | JCB | 一体型 | 新規入会後5年間年会費無料 | 最大0.5% | 満18歳~29歳以下で本人または配偶者に安定収入がある方、高校生を除く満18歳以上の学生の方 |
JP BANK JCB カード | JCB | 一体型 | 初年度:無料、翌年度以降:1,250円 | 最大0.5% | 満18歳以上で本人または配偶者に安定収入がある方、高校生を除く満18歳以上の学生の方 |
JP BANK JCB カード ゴールド | JCB | 一体型 | 10,000円 | 最大1% | 満20歳以上で本人に安定収入がある方 |
おおまかに比較すると、上記の通りになります。次の項目で、それぞれのカードの特徴を詳しく見てみましょう。
JP BANK VISAカード ALente(アレンテ)
通常は1,000円につき1ポイント貯まるクレジットカードですが、入会月と翌月3か月間のカード利用分はポイント3倍になるうれしい特典つきです。
さらに、ドコモやガスト、ビックカメラなどポイント優待店で使用すると、いつでもポイントが3倍になります。
翌年度以降の年会費は前年に1回以上カードを利用した実績があれば無料になるので、できるだけ年会費のかからないカードを探している方にぴったりです。
満18~29歳までという年齢制限がある点には注意してください。
JP BANK VISAカード/マスターカード
満18歳以上であれば作ることができる、クレジットカードとキャッシュカードが一体になったカードです。
VISAやマスターカードを作りたいけど、年齢制限のあるALente(アレンテ)は作れないという方はこちらにしましょう。
- 公共料金をカード払いにする
- ゆうちょ銀行の給与預入
- 年金自動受取りを利用する
- 直近1年間のカード利用金額が30万円以上
これらのいずれかの場合、翌年度も年会費が無料になります。
JP BANK VISAカード/マスターカード ゴールド
最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険の自動付帯サービスがあり、全国主要空港の空港ラウンジの利用ができるという特典があります。
翌年度の年会費は、前年2月から当年1月までのクレジットカード利用金額が100万円以上300万円未満で8,640円(20%引き)となり、300万円以上であれば5,400円(半額)となります。
ゴールドカードは通常のクレジットカードよりもポイント還元率が高いので、毎年のクレジットカード利用金額が多い方に向いています。
JP BANK VISAカード/マスターカード
こちらはキャッシュカード機能なしのクレジットカードです。キャッシュカードとは分けて持ちたいという方ならこのカードが最適です。
一体型のJP BANK VISAカード/マスターカード同様、
- 公共料金をカード払いにする
- ゆうちょ銀行の給与預入、年金自動受取りを利用する
- 直近1年間のカード利用金額が30万円以上
これらの場合、翌年度も年会費が無料になる優遇サービスがついています。
JP BANK VISAカード/マスターカード ゴールド
キャッシュカード機能なしのVISA、マスターカードブランドのゴールドカードです。一体型と同じく、以下のサービスがついています。
- 最高5,000万円の海外、国内旅行傷害保険の自動付帯サービス
- 全国主要空港の空港ラウンジの利用
- 年間のカード利用金額に応じて翌年度の年会費割引サービス
VISA、マスターカードブランドのゴールドカードを作りたいけど、キャッシュカード一体型を希望しない方に向いています。
JP BANK JCB カード EXTAGE
満18歳以上29歳以下で本人または配偶者に安定収入がある方、高校生を除く満18歳以上の学生だけが申し込めるカードで、年齢や職業によって加入できる条件が設定されています。
入会後3か月はポイントが通常の3倍貯まり、4か月目以降は通常の1.5倍のポイントがつきます。
入会後5年間は年会費が無料になり、5年経過後は審査の上、自動的にJP BANK JCB カード(一般カード)に切り替えられます。
切り替え後の年会費やポイント制度、優待サービスなどは、JP BANK JCB カード(一般カード)の内容になるので注意が必要です。
JP BANK JCB カード
キャッシュカードと一体になったクレジットカードで、満18歳以上で本人または配偶者に安定収入がある方、高校生を除く満18歳以上の学生の方が対象となります。
EXTAGEは29歳以下という制限があるので、年齢によってEXTAGEに加入できない方はこちらがおすすめです。
公共料金をカード払いにして、リボ払いを利用すると契約業種数に応じて50~200ポイントがもらえます。
また、JP BANK VISAカード/マスターカードと同じ年会費優遇サービスを受けることが可能です。
JP BANK JCB カード ゴールド
海外旅行傷害保険は最高1億円、国内旅行傷害保険は最高5,000万円補償が自動付帯になったゴールドカードです。
キャッシュカード一体型で、空港ラウンジが利用できるサービスや年間最高500万円までのショッピングガード補償がついています。
ゴールドカードなので、ポイントは一般カードの2倍貯まり、直近1年間のカード利用金額に応じて翌年度の年会費は20~50%割引となります。
JCBブランドのカードを作りたい方で、ワンランク上のサービスを受けたい場合はこちらのゴールドカードが最適です。
家族カードやETCカードも発行できる
ゆうちょ銀行のクレジットカードは、追加で家族カードやETCカードも発行することができます。
家族カードは、本人の家族のために作るカードで、本人と同じカード機能が使えたり、サービスを受けることが可能になります。
年会費についてはカードの種類によって異なりますが、初年度年会費が無料になるカードもあります。ETCカードは、クレジットカードと合わせて持つETC専用のICカードです。
家族も同じクレジットカード持ちたいという方や、マイカーを持っていてETCをよく利用するという方は、家族カードとETCカードの追加申し込みを検討しましょう。
このように、ゆうちょ銀行の発行するクレジットカードには様々な種類のものがあるので、自分のニーズに合うものを選ぶことが大切です。
次の章では、ゆうちょ銀行のクレジットカード全般に当てはまるメリットについてご解説します。
ゆうちょ銀行発行クレジットカードのメリット
この章では、ゆうちょ銀行クレジットカードのメリットをご紹介します。主なメリットとして挙げられるのは、
- 銀行のカードと一体型になっている
- 利用状況によって翌年度年会費が無料になる
- 電子マネーのWAONやiDも利用可能
という点です。 クレジットカードを実際に作る前に、メリットを確認して、自分のニーズに合ったものかどうかを判断してください。
メリット①銀行のカードと一体型
ゆうちょ銀行のクレジットカードには、キャッシュカードと一体になったカードがあります。
1枚でクレジットカード、キャッシュカードとして利用できるので、お財布の中がすっきりするというメリットがあります。
ただでさえ財布はクレジットカードやキャッシュカード、ポイントカードなどで膨れ上がってしまうものです。しかし、クレジットカードとキャッシュカードが一体になっていれば、財布の中でかさばることなくスムーズな持ち運びが可能になります。
財布の中にカードをたくさん入れてしまうという方は、一体型カードが使いやすいのでおすすめです。
メリット②利用状況によって翌年度年会費が無料
クレジットカードの種類によって、カードやゆうちょ銀行を利用する頻度が高い方は、翌年度の年会費が無料になるなどのサービスを受けることができます。
例えば、JP BANK VISAカード/マスターカード、JP BANK JCB カードでは、
- 公共料金をカード払いにする
- ゆうちょ銀行の給与預入、年金自動受取りを利用する
- 直近1年間のカード利用金額が30万円以上
これらの場合、翌年度の年会費が無料になります。
光熱費をクレジットカード払いにしたい方、給与振込口座をゆうちょ銀行に指定している方は、年会費が発生する恐れがありません。
メリット③電子マネーのWAONやiDも発行可能
VISA、マスターカードでは、追加カードとしてJP BANK カードWAONやJP BANK カード iD(ケータイ)を発行することができます。
JP BANK カードWAONは買い物のたびにWAONポイントが貯まるほか、「お客さま感謝デー」など各種サービスを受けることができます。
JP BANK カード iD(ケータイ)は年会費無料で少額からでもケータイで決済でき、スマートに支払いを済ませることが可能になります。
このように、家族カードやETCカード以外にも生活に便利な機能が備わっています。WAONポイントを貯めたい方やケータイ決済を利用したい方におすすめです。
このように、ゆうちょ銀行のクレジットカードには主に3つのメリットがあります。利用の仕方によってはお得に使いこなせるのでおすすめです。
次の章では、デメリットを見ていきましょう。
ゆうちょ銀行発行クレジットカードのデメリット
この章では、ゆうちょ銀行のクレジットカードのデメリットをご紹介します。主なデメリットは、
- ポイント還元率が低い
- 利用し方によっては年会費の元が取れない
ということです。 これまで、クレジットカードの特色やメリットなどをご説明したので、作ってみたいと思われた方もいるでしょう。
しかし、デメリットもきちんと押さえておくことで、本当に自分に合ったクレジットカードなのかを知ることができます。
デメリット①ポイント還元率が低い
ゆうちょ銀行クレジットカードの還元率は通常のカードで最大0.5%、ゴールドカードで最大1%なので、他の流通系クレジットカードよりもポイント還元率が低いと言えます。
例えば高還元で有名な楽天カードは、年会費永年無料でポイント還元率は1.0%で、リクルートカードも年会費永年無料でポイント還元率は1.2%となっています。
ポイント還元率の高いカードを持ちたい方、手早くポイントを貯めてお得を手に入れたい方は、こうしたポイント還元率の低さが気になるでしょう。
キャッシュカードと一体型になっている点は大きなメリットなので、ポイント還元率の高いカードと合わせて持つことで、還元率の低さを補うのがおすすめです。
デメリット②利用の仕方によっては年会費の元が取れない
ゆうちょ銀行のクレジットカードは、初年度年会費無料でも翌年度から年会費がかかってしまうものがあります。
そのため、場合によっては年会費の元が取れないケースがあるのです。基本的に、VISA、Master、JCBのクレジットカードを利用できる店舗は多いですが、クレジットカードを使う頻度が少ない方には向いていません。
ゴールドカードについては、年会費無料の優遇がないので、受けられるメリットが自分のライフスタイルやニーズに合っていないと、年会費だけが高くつくという結果になってしまいます。
クレジットカードを作る際は、年会費分のメリットが受けられるかどうかを確認しましょう。
ゆうちょ銀行のクレジットカードのは、2点のデメリットがありますが、もしこのデメリットが気にならない場合は、ゆうちょ銀行のクレジットカードは使い勝手がいいのでおすすめです。
次の章では、クレジットカードの代わりに持てるデビットカードをご紹介します。
ゆうちょ銀行のデビットカード
デビットカードは、買い物や飲食にかかった代金をキャッシュカードで支払うことができるサービスです。ここでは、ゆうちょ銀行のデビットカードについてご紹介します。
クレジットカードを持つと、貯金残高以上に使ってしまうかもしれないという不安を持っている方は、デビットカードのほうが向いているかもしれません。特色を見てみましょう。
Jデビットで利用可能
デビットカードは、利用すると口座から即座に利用金額が引き落としされる仕組みです。口座に残高がないと決済されないので、使いすぎる心配をしなくて済みます。
そのため、クレジットカードを作ると使いすぎてしまうという方には、デビットカードのほうがおすすめです。
ゆうちょ銀行のキャッシュカードでサービスを受けることができ、Jデビットマークのある店舗やローソンで使用することができます。
利用料は無料なので、クレジットカードを持つことに不安がある方は、デビットカードを検討してみましょう。
まとめ
今回の記事ではゆうちょ銀行のクレジットカードについてお話ししました。再度、ポイントをまとめます。
1. ゆうちょ銀行のクレジットカードは8種類あり、国際ブランドや年会費、入会できる条件が異なる
2. クレジットカードの種類によって、受けられる特典が異なる
3.ゆうちょ銀行クレジットカードのメリットは、
「銀行のカードと一体型なのでお財布がすっきりする」
「利用状況によって翌年度年会費が無料になる」
「電子マネーのWAONやiDも発行可能」 という点が挙げられる
4.ゆうちょ銀行クレジットカードのデメリットは、
「ポイント還元率が低い」
「利用の仕方によっては年会費の元が取れない」という点が挙げられる
5.クレジットカードを持つと使いすぎてしまう人は、デビットカードがおすすめ
ゆうちょ銀行のクレジットカードを持つ最大のメリットは、キャッシュカードと一体型になっているので使い勝手がいいことです。
ゆうちょ銀行をよく利用する方は、ぜひ加入を検討してみてください。