PASMOのチャージはクレジットカードで!自分に合うカードを選ぶ基準

「日頃何気なくPASMOを利用しているけれど、PASMOはただ電車に乗るため以外にもお得な利用方法がたくさんある・・・」こう聞くと、その方法を簡単に知りたいと思う方が多いのではないでしょうか。
PASMOを便利にするためには、PASMOとクレジットカードの一体型カードを利用することがポイントとなります。
以上の点をふまえて、今回はPASMOのより便利な利用方法と、自分に合ったカードの選び方をご説明します。
この記事を読めば、自分にぴったり合ったクレジットカードを選ぶことができますよ。もっとお得なPASMOとクレジットカードの活用術を理解しましょう。
この記事の目次
PASMO付きクレジットカードをおすすめする理由
PASMO付きクレジットカードをおすすめする理由は、以下の3点です。
- 電車に乗るだけでポイントが貯まる
- PASMOのオートチャージができて時間の節約になる
- 定期券機能をつけることができる
それぞれご説明していきます。
電車に乗るだけでポイントが貯まる
一つ目の理由は、買い物をせずとも電車に乗るだけでクレジットカードのポイントを貯めることができる点にあります。
これは一般的なクレジットカードには存在しません。逆に、一般的なPASMOにも存在しません。 PASMOとクレジットカードが一体であるからこそ付帯されている、便利なポイント獲得機能なのです。
例えば、「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」では平日1乗車ごとに東京メトロの「メトロポイント」を5ポイント、休日はその3倍の15ポイントを獲得します。
ポイントが貯まるのは定期券の対象区間外に限られますが、東京メトロの路線でお出かけするだけでお得になるわけです。
ポイントは各クレジットカード会社によって違う
「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」では「メトロポイント」というポイントがついてきますが、ポイントの名称はクレジットカードによって異なります。
例えば、「TOKYU CARD ClubQ JMB」では東急線の乗車のたびに「TOKYU POINT」が貯まりますし、「小田急ポイントカード OPクレジット JCB」では小田急線の乗車のたびに「小田急乗車ポイント」が貯まります。
このように、PASMOを使える首都圏の私鉄各線ごとにポイント名称が異なります。 PASMO一体型クレジットカードを選ぶ場合には、自分が普段利用している私鉄と合わせるようにしましょう。
オートチャージで時間の節約になる
二つ目の理由は、「オートチャージ」が行われることで時間の節約になることです。 毎回自動改札で引っかかっては券売機でチャージしていた、あの手間がなくなります。
PASMOのオートチャージ機能とは、PASMOの残高が2,000円以下になると自動的に3000円をチャージすることです。 この3000円はクレジットカードで購入したことになり、クレジットカードの引き落としとなります。
なお、チャージされる基準残高やチャージ金額は1,000円から10,000円まで1,000円単位で変更することができます。
このオートチャージ機能を利用すれば、毎回のチャージの時間が節約になるだけでなく、残高を気にする必要がなくなってストレスから解放されます。
定期券機能をつけることができる
三つ目の理由ですが、クレジットカード一体型のPASMOには定期券機能を付加することができます。
例えば、2017年2月現在「ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード」へ定期券を発行できるのは東急・京急・東京メトロ・東武鉄道・相模鉄道の5社となっています。
こちらに名前の入ってこない小田急についても、「小田急ポイントカード OPクレジット JCB」のような小田急ポイントカードだと定期券を発行できます。
PASMO、クレジットカード、定期券と3種類の機能をひとまとめにできれば、財布の中身もかなり「ダイエット」できます。
おすすめのPASMO付きクレジットカード一覧
PASMOをお得に使えるのは東京メトロ・東急・小田急・京急といった首都圏の私鉄が発行しているクレジットカードです。
それぞれの会社ごとに一つ以上おすすめのカードをご紹介していきます。
一覧表
まず、今回の記事でご紹介するカードの概要を把握していただくため、機能を一覧表にまとめました。
カード名 | 筆者の一言! | 特典 | 年会費 (税込) |
ポイント | その他 |
ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード | ANAのマイルと2種類のポイント(Vポイント、TOKYU POINTをうまく使い分けるのが鍵! | 入会時や毎年のカード継続時にANA1,000マイル獲得 | 2,200円 ※初年度無料 |
ANAマイル:100円または200円=1マイル(ANA提携店舗のみ) Vポイント:200円=1pt TOKYU POINT:200円=1pt(東急ストア)、その他系列店では年間利用金額の3~10% |
・Vポイントはマイルへ交換可能 1pt=5マイルまたは10マイル (10マイルの場合は移行手数料税込6,600円) 10,000マイル=10,000pt |
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード) | ANAのマイルと2種類のポイント(Oki Dokiポイント、メトロポイント)をうまく使い分けるのが鍵! | 入会時や毎年のカード継続時にANA1,000マイル獲得 | 2,200円 ※初年度無料 |
ANAマイル:100円または200円=1マイル(ANA提携店舗のみ) Oki Dokiポイント:1,000円(税込)=1ポイント メトロポイント:100円=1ポイント(東京メトロ売店)、200円=1ポイント(東京メトロ自動販売機) |
・Oki Dokiポイントはマイルへ交換可能 1pt=5マイルまたは10マイル (10マイルの場合は移行手数料税込5,500円) ・メトロポイントとマイルは相互交換可能 100pt=90マイル ・Oki Dokiポイントはメトロポイントへ交換可能 |
TOKYU CARD ClubQ JMB | シンプルなので、初心者はこちらがおすすめ! | ホーム・コンビニエンスサービス「東急ベル」の優待あり | 1,100円 ※初年度無料 |
TOKYU POINT:100円=1pt(Web明細利用時。明細書の場合200円=1pt) 加盟店だと200円=3ptなど JALマイル:JALや提携宿泊施設などの利用でポイント獲得 |
・「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」へ登録すると、オートチャージの際に100円=1ptの割合でTOKYU POINT獲得 ・TOKYU POINTは1pt=1円の割合でPASMOチャージに使用可能 ・JALマイルとTOKYU POINTは相互交換可能 2,000pt=1,000マイル |
JALカード TOKYU POINT ClubQ | ショッピング・プレミアムに入会がおすすめ! | JAL系列のホテル・ツアー・店舗で割引・特典あり | 2,200円 ※初年度無料 |
JALマイル:200円=1マイル(ショッピング・プレミアム入会で100円=1マイル) TOKYU POINT:100円=1ポイント(Web明細利用時。明細書の場合200円=1ポイント) 加盟店だと200円=3ポイントなど |
・「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」へ登録すると、オートチャージの際に100円=1ptの割合でTOKYU POINT獲得 ・TOKYU POINTは1pt=1円の割合でPASMOチャージに使用可能 ・JALマイルとTOKYU POINTは相互交換可能 2,000pt=1,000マイル |
小田急ポイントカード OPクレジット JCB | 小田急沿線住民なら持っていて損はないカード | 小田急線沿線の美術館・博物館などで割引サービスあり | 550円 ※初年度無料、翌年度以降も年間1回以上の利用で無料 |
小田急ポイント(クレジットご利用ポイント):200円=1pt ※小田急ポイントサービス加盟店だと最大10%が「お買い上げ・ご利用ポイント」として追加 ※月間の小田急線運賃総額に応じて、最大7%の「乗車ポイント」が小田急ポイントに加算 ※対象施設におけるPASMO電子マネー利用で、1%の「小田急電子マネーご利用ポイント」が小田急ポイントに加算 |
・オートチャージも買い物と同じく税込200円=1ポイントで「クレジットご利用ポイント」獲得 |
京急プレミアポイントシルバー | 京急系列で利用すればポイント二重取り! | 京急線沿線の店舗で割引・ポイント付与あり | 無料 |
基本ポイント:110円か220円=1pt クレジットポイント:100円か200円=1pt ※クレジット利用で獲得 |
・PASMOオートチャージ ・ポイントを使う場合は、京急プレミアポイント加盟店に設置された発行機でポイント券を発行する必要あり(500pt=500円ごと) |
選び方としては、まず自分が最も頻繁に利用する私鉄(東京メトロ・東急・小田急・京急)のカードにするのがよいでしょう。
基本的に、その私鉄の利用および系列店舗での利用によって威力を発揮できるカードばかりです。
そのうえで、飛行機をよく利用するのであればJALやANAのマイルが貯められる機能の付加されたカードにするとよいでしょう。
逆に飛行機をあまり(年1回以下)利用しないのであれば、カードのサービスが分かりづらくなってしまいますので、マイルを貯める機能を追加する必要はありません。
ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード
このカードは、東急沿線に住んでいる&ANAのマイルを貯めており、しかも3種類のポイントを自分のニーズに合わせて使い分けられるのであればおすすめできます。
3種類のポイントとは、以下の通りです。
- ANAのマイル
- 三井住友カードの「Vポイント」
- 東急の「TOKYU POINT」
これらをうまく使い分けられるかどうかが、ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードを効果的に利用するための鍵となります。
3種類のポイントの貯まり方は以下の通りです。
- 一般的なお店の買い物でクレジットカード払い →Vポイントが貯まります。
- 東急系列のお店(東急ストアなど)でクレジットカード払い →Vプレゼントに加えてTOKYU POINTが貯まります。
- ANAカードマイルプラス加盟店でクレジットカード払い →Vプレゼントに加えてANAのマイルが貯まります。
ただ注意すべきは、 PASMOのオートチャージを行うと東急のポイントであるTOKYU POINTではなくVプレゼントが貯まるということです。他にも、東急の電車やバスに定期券区間以外で乗車すると、 一回当たり10ポイントのTOKYU POINTが貯まります。
もちろん、ANAの航空機の利用でマイルを貯めることができます。
ANAのマイルを貯めている東急利用者で、3種類のポイントを理解できるのであれば、ポイント移行をうまく利用することで航空運賃を安くできる可能性があります。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
東急線沿線ではなく東京メトロの駅近くに住んでおり、ANAのマイルにこだわるのであればこちらのカードがおすすめです。
以下の3種類のポイントを使い分けることが重要となります。
- JCBブランドのOki Dokiポイント
- ANAのマイル
- To Me CARDのメトロポイント
そして、ポイントの貯まり方は以下の要領です。
- 一般的なお店の買い物でクレジットカード払い →Oki Dokiポイントが貯まります。
- 東京メトロの売店・自動販売機などでクレジットカード払い →Oki Dokiポイントに加えてメトロポイントが貯まります。
- ANAカードマイルプラス加盟店でクレジットカード払い →Oki Dokiポイントに加えてANAのマイルが貯まります。
カードの機能やポイントの還元率は、ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードととてもよく似ています。
ただし、Oki Dokiポイントからマイルへの移行手数料が安いことと、Oki Dokiポイントをメトロポイントへマイルを介さずに直接交換できるのが、ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードにはないメリットです。
しかし、百貨店やスーパーのある東急系列店に比べ、メトロポイントの入るお店は駅の売店(Echika含む)や自動販売機に限られます。
3種類のポイント、特にメトロポイントをうまく貯めることを意識するのが、効果的な利用法の鍵となるでしょう。
TOKYU CARD ClubQ JMB
これは、東急カードとPASMOが一体となり、JMB(JALマイレージバンク)と提携したものです。 貯められるポイントは、以下の2種類となります。
- 東急の「TOKYU POINT」
- JALのマイル
東急系列店を含めた買い物ではTOKYU POINT、JALの系列店ではJALのマイルが貯まります。 カード初心者であれば、前2つのカードよりこちらを作成した方がシンプルで使いやすいです。
東急系列のTOKYU POINT加盟店だと、200円=3ポイントを基本に、中には最大10%つくお店もあります。
また、ネットショッピングの場合「TOKYU POINTモール」を経由して楽天市場やdinosなどの買い物をすることで、最大20%もTOKYU POINTをためることも可能です。
もちろん、東急系列以外のお店でもポイントはつきます。
PASMOのオートチャージや定期券機能の追加、チャージへのポイント利用なども可能です。
マイルとの交換比率は前2つのカードに比べて若干劣りますが、それ以外は東急利用者であればお得なカードです。
ゴールドカードもあります。
JALカード TOKYU POINT ClubQ
東急を利用しているがJALのマイルを積極的に貯めているという人は、このカードを利用するとよいでしょう。
このカードも、「TOKYU CARD ClubQ JMB」と同じく東急とJALが提携したものです。 貯められるポイントは、以下の2種類となります。
- 東急の「TOKYU POINT」
- JALのマイル
ただし、こちらはJALが主体となっている趣があります。
買い物をすると200円=1ポイントの割合でマイルが貯まります。
この比率は、年間3,300円(税込)の投資で100円=1ポイントになるので、「ショッピング・プレミアム」に入会するのがおすすめです。
ただ、PASMOとしての利便性は若干TOKYU CARD ClubQ JMBより下がります。
PASMOのオートチャージを利用するためには、このカードとは別に記名PASMO(PASMO定期券含む)を購入しないといけません。
同じ東急やJALを利用している人でも、PASMOとしての利便性を重視するならTOKYU CARD ClubQ JMB、JALのマイルの貯めやすさを重視するならこのJALカード TOKYU POINT ClubQがおすすめです。
小田急ポイントカード OPクレジット JCB
こちらのカードは、 小田急線沿線に住んで小田急系列の店舗をよく利用する人であれば、かなりお得に「小田急ポイント」を貯められるようになっています。
貯められるポイントは「小田急ポイント」だけです。
基本は200円=1ポイントの割合(0.5%)で、特筆するほどの還元率ではないのですが、小田急百貨店など小田急ポイントサービス加盟店だと、最大で10%ものポイントが追加されます。
小田急線の運賃に応じてポイントが最大7%加算されるなど、PASMOのオートチャージや電子マネーとしての利用で次々のポイントが加算されていきます。 年会費が初年度無料で、翌年度以降も年1回使えば無料になるのも魅力です。
なおJCBブランドではありますが、JCBカードのOki Dokiポイントは貯めることができませんので注意してください。
このように、小田急に縁がなければ持つ理由はありませんが、沿線住民であれば通常のクレジットカードより効率的にポイントを貯めることができるでしょう。
京急プレミアポイントシルバー
京急や京急系列店舗を普段からよく利用しているなら、ぜひ作っていただきたいカードです。 京急のポイントカードに、京急のポイントを獲得できるクレジットカードおよびPASMOが追加されています。
貯められるのは、京急ポイントだけです。
京急系列の店舗で提示すると「基本ポイント」が貯まり、さらにクレジットカード利用で「クレジットポイント」が貯まります。
PASMOのオートチャージでもクレジットポイントが貯まるため、普段京急を利用しているのであれば効率的にポイントを獲得できます。
年会費が永年無料なのも魅力です。 年会費がかからないので、京急線沿線に住み、系列店舗を日常的に利用しているなら一枚作っておいて損はありません。
まとめ
PASMO付きクレジットカードを選ぶメリットは、以下の3点です。
- 東急ベル電車に乗るだけでポイントが貯まる
- PASMOのオートチャージができて時間の節約になる
- 定期券機能をつけることができる
おすすめのPASMO付きクレジットカードは、自分の利用している私鉄の発行しているものです。
飛行機をよく利用しているなら、マイルを同時に貯められるカードを選びましょう。
どのカードも、PASMOのオートチャージやクレジットカードの利用によってポイントがつくようになっています。 また、私鉄の系列店舗でカードを利用することで、獲得できるポイントが追加される仕組みとなります。
したがって、今回ご紹介したカードを作成した暁には、できる限り系列店舗での買い物を心がけるとお得です。
例えば、東急系のカード(TOKYU POINTの貯まるカード)を作成した場合は、東急ストアや東急百貨店などを意識的に利用しましょう。