住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」徹底解説!魅力は海外利用にあり

住信SBIネット銀行は、便利なサービスが多く人気のあるネット銀行です。
ランクアップ制度のスマートプログラム(スマプロ)によって、ATM出金手数料や他行への振込手数料が月何回か無料になる点も魅力があります。
住信SBIネット銀行には3種類のデビット付きキャッシュカードがあります。

そのうちの1種類が今回ご紹介するミライノデビット(VISA)です。
本稿では、住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」について詳しく解説します。
どのような特徴があるか、他のデビットカードとの違い、メリット・デメリットについてまとめました。
最後にミライノデビット(VISA)はどのような人におすすめかも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
- 住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」の概要
- 基本スペック
- ポイント還元制度の内容
- 締め日と引き落とし日・利用限度額
- 住信SBIネット銀行のデビットカード3種類の違い
- タッチ決済(Visa payWave)搭載
- ポイント還元率がそれぞれ違う
- その他の違い
- 住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のメリット5つ
- 他行のデビットカードに比べてポイント還元率が高い
- 外貨預金からの支払いが可能
- 海外での使い勝手が良い
- 使うことでスマートプログラムの対象になる
- 目的別貯金口座をうまく使って使い過ぎを防止
- 住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のデメリット3つ
- ミライノデビット(Mastercard)よりもポイント還元率が低い
- 国内メインの利用では付帯サービスが弱い
- ポイントをより多く貯める仕組みが弱い
- 住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」はこんな人におすすめ
- 海外に行く機会の多い人
- 年会費無料でポイントが貯まるデビットカードを探している人
- JALマイルを貯めている人
- 月々の支出を増やさずにスマプロランクを上げたい人
- まとめ
住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」の概要
住信SBIネット銀行の「ミライノデビット(VISA)」(以降はVISAデビットと記載)は、デビット付きのキャッシュカードです。
通常のデビットカードと同じく、利用すると銀行口座から即時決済され、利用金額に応じてポイントも還元されます。
そんなVISAデビットの仕様について、基本的な内容をまとめました。
基本スペック
VISAデビットは、年会費無料のデビットカードです。
VISAデビットには、Mastercardのようにグレード違いのカードはありません。
またデザインは3種類ありますが、機能やサービスは土のデザインでも同じです。
国際ブランドは加盟店数が世界でもっとも多いVISAなので、世界中2,400万もの場所で使える点が大きな特徴です。
Visaのタッチ決済(Visa payWave)を搭載しているため、非接触決済も利用できます。
タッチ決済は、1万円未満の少額決済ならサインや暗証番号の入力がないため便利です。
ポイント還元制度の内容
VISAデビットのポイント還元率は0.6%で、1,000円ごとに6ポイントのスマプロポイントが貯まります。
スマプロポイントは1ポイント1円で交換できるほか、100ポイントで40JALマイルに交換可能です。
JALマイルを貯められるクレジットカードやデビットカードはあまり数が多くありません。
JALマイルを貯めている人にとってはショッピングでJALマイルを貯める手段のひとつとして利用できる点は魅力です。
ポイントを現金に交換する場合は交換申請の翌々日、マイルに交換する場合は交換申請の翌月下旬頃となるため、交換時期には注意してください。
ポイントの有効期限は、ポイント付与月の翌々年度3月末ですので、それまでに忘れず現金またはマイルに交換しましょう。
締め日と引き落とし日・利用限度額
VISAデビットは即時決済なので、クレジットカードのように締め日や引き落とし日を意識する必要はありません。
利用限度額は銀行の残高に準じますが、別途利用限度額を自分で決めることもできます。
利用限度額は、国内ショッピング・海外ショッピング・海外現地通貨引出しそれぞれに、1回・1日・1ヶ月3パターンの設定が可能です。
海外ショッピング・海外現地通貨引出しについては初期値が0円となっているため、利用の予定がある場合は設定を変更しておきましょう。
以上でVISAデビットの概要について解説しました。
次に住信SBIネット銀行のデビットカード3種類の違いについて解説します。
住信SBIネット銀行のデビットカード3種類の違い
住信SBIネット銀行には、3種類のデビットカードがあります。
それぞれの違いがある部分について、まずは比較表でその違いを見てみましょう。
Visa・ 一般 |
Mastercard・ 一般 |
Mastercard・ プラチナ |
|
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 10,000円(税別) |
ポイント還元率 | 0.6% | 0.8% | 1.0% |
カード有効期限 | 5年 | 7年 | 7年 |
非接触決済 | Visa payWave | Mastercard タッチ決済 |
Mastercard タッチ決済 |
付帯サービス | ー | ー | 1.年3回、空港ラウンジキーの利用料金が無料 2.ショッピング保険年間100万円 3.海外旅行傷害保険最大1億円 4.モバイル端末の保険(通信端末修理費用保険) |
VISAデビットを中心に、それぞれの特徴について違いを確認しながら解説します。
タッチ決済(Visa payWave)搭載
VISAデビットと他のデビットカード違いはタッチ決済の種類にあります。
VISAデビットのタッチ決済はVisa payWave。
Visa payWaveが利用できる店舗でタッチ決済を利用することを伝えて使います。
Visa payWaveは海外でも多くの加盟店で利用でき、サインや暗証番号を入力せずにすばやく支払いが済ませられる便利支払方法です。
ただし、1万円以上の決済になると、サインや暗証番号を求められることもあります。
基本的には少額決済に利用すると良いでしょう。
ポイント還元率がそれぞれ違う
3種類とも違うのはポイント還元率です。
VISAデビットは、3枚の中では一番低く0.6%。Mastercardの一般デビットカードは0.8%、プラチナは1.0%となります。
他行のデビットカードと比べるとVISAデビットのポイント還元率はまだ高い方です。
しかし、同じ住信SBIネット銀行のデビットカードの中では、残念ながら還元率は一番低くなります。
その他の違い
他の違いについては、デビットカードのグレードの違いによるものです。
年会費が多い分プラチナは付帯サービスが多く設定されています。
ショッピング保険や海外旅行傷害保険は、海外に出かけることの多い人にとっては魅力的な付帯サービスです。
VISAデビットは付帯サービスがありません。
付帯サービスが欲しい場合は、別途クレジットカードを所持するか、Mastercardのプラチナデビッドカードに乗り換えるかを検討することになります。
ここまでで、住信SBIネット銀行のデビットカード3種類の違いについて解説しました。
次に、住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のメリットを紹介します。
住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のメリット5つ
住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のメリットは以下の5つです。
これらのメリットについて、順番に解説します。
他行のデビットカードに比べてポイント還元率が高い
他行のデビットカードには、ポイント還元率が低いものも少なくありません。
例えば、JNB Visaデビットカードや三菱UFJ-VISAデビットは、通常のポイント還元率が0.2%です。
利用方法次第でポイント還元率がアップする場合もありますが、通常のポイント還元率が高い方が、自然とポイントは貯まりやすくなります。
外貨預金からの支払いが可能
VISAデビットは、米ドルでのショッピングまたは海外ATM利用の場合、外貨普通預金(米ドル)からの支払いも可能です。
米ドルでのショッピングを米ドルで支払えば、両替に必要となる手数料を支払う必要はなく、両替手数料の節約になります。
米ドルで決裁した場合も海外事務手数料として利用金額の2.50%(非課税)は必要ですが、年間30回までは手数料分ポイントバックを受けられ、負担が軽減されます。
外貨普通預金(米ドル)からの支払いにするには、事前にデビット会員用ページから、利用時の決済通貨を米ドル指定しておかなければなりません。
海外に出かける場合は、会員用ページからの設定を忘れず済ませておきましょう。
外貨普通預金(米ドル)から支払うように設定していても残高が不足する場合は、請求金額の全額が円普通預金口座から引き落とされます。
海外での使い勝手が良い
デビットカードを海外に持っていっても、使える店舗が少なければ意味がありません。
VISAは世界一加盟店数が多い国際ブランドです。
海外でも加盟店が多く、使い勝手が良い点も、VISAデビットを選ぶメリットです。
海外ATMの利用も、クレジットカードとは違い銀行口座から引き出すだけなので、後からの支払いを気にかけたり、高い金利手数料を支払ったりする必要はありません。
使うことでスマートプログラムの対象になる
VISAデビットを月1万円以上利用すると、スマートプログラムの対象となります。
月1万円以上の利用で1ランクアップ、月3万円以上の利用で2ランクアップです。
スマプロランクがランク3になると、ATM出金手数料と他行あての振込手数料どちらも月7回無料となり、かなりの節約になります。
住信SBIネット銀行には、他の銀行口座宛に振込を毎月自動で行う定額自動振込サービスがあります。
スマプロランクが3になると、他行あての振込手数料が無料になる回数が多くなるためお得です。
住信SBIネット銀行は、定額自動振込や定額自動入金を上手に利用することで、定期的に行う振込をすべて自動化できます。
この機能が便利で積極的に利用している人にとっても、デビットカード利用によってスマートプログラムのランクアップが可能な点は大きなメリットです。
目的別貯金口座をうまく使って使い過ぎを防止
住信SBIネット銀行には、目的別貯金口座を作成できる機能があります。
本来は、使い道の違う貯金を別々に行うための機能ですが、この機能をうまく使うことでデビットカードによる使いすぎを防ぐことが可能です。
具体的には、目的別口座に口座内のお金を移動しておくだけ。
例えば、スマートプログラムの2ランクアップ条件を満たすために3万円だけ本口座に入れておけば、使いすぎを防ぎながら条件達成に必要な最低金額を利用するという調整もできます。
ここまでで、住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のメリットについて解説しました。
次に、デメリットについても紹介します。
住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のデメリット3つ
住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」のデメリットは以下の3点です。
これらのデメリットについて、順番にもう少し詳しく解説します。
ミライノデビット(Mastercard)よりもポイント還元率が低い
同じ住信SBIネット銀行のデビットカードと比較してポイント還元率が低い点はデメリットです。
同じように利用を続けてもポイントが貯まりにくい点は残念と言えます。
ショッピングで得られるポイントを重視する場合、VISAデビットは選択肢に入らなくなります。
国内メインの利用では付帯サービスが弱い
海外の利用があまりないという人にとっては、海外利用のメリットを享受できません。
VISAデビットを選ぶメリットの多くは海外利用に関する点であるため、国内利用メインの場合は、VISAデビットを利用するメリットを感じにくくなります。
ポイントをより多く貯める仕組みが弱い
クレジットカードには、通常のポイント還元率が大幅にアップするポイントアップ制度持つものが多く見られます。
例えば楽天カードなら、楽天市場で買い物をすると+1倍のポイントアップとなり、キャンペーンによってさらに〇倍になる、というキャンペーンがひんぱんに開催されます。
他のクレジットカードでも、独自のポイントアップサイトを経由すると、ネット通販のポイントが数倍になるという仕組みを持つものが少なくありません。
しかし、VISAデビットの場合は、ポイントをより多く貯める仕組みが弱い点がデメリットです。
ポイントアップサイトのような仕組みも用意されていません。
ここまでで、VISAデビットのデメリットについて解説しました。
最後に、VISAデビットに向いている人の特徴について解説します。
住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」はこんな人におすすめ
VISAデビットの利用に向いている人の特徴は以下の4点です。
これらの特徴について、以降で説明します。
海外に行く機会の多い人
海外に行く機会の多い人は、VISAデビットのメリットを享受できます。
日ごろから、海外に行った時のために米ドルの外貨預金口座にいくらかの資金を移動しておきましょう。
海外に出かけたら会員用サイトから支払い方法を変更して、VISAデビットでショッピングや海外ATMから外貨を引き出します。
年会費無料でポイントが貯まるデビットカードを探している人
ポイントを貯めたいが、事情があってクレジットカードは使えないという人でも、デビットカードは審査不要で作成できます。
年会費無料でポイントが貯まるデビットカードを探している人には、VISAデビットがおすすめです。
JALマイルを貯めている人
JALマイルを貯めている人にも、VISAデビットはおすすめです。
国内・海外のショッピングでポイントを貯めることができ、100スマプロポイントにつき40JALマイルに交換できます。
月々の支出を増やさずにスマプロランクを上げたい人
日々の支払いにVISAデビットを使えば、月3万円のクリアはそう難しいことではありません。
スマプロランクが3になれば、他行あての振込手数料が月7回まで無料となります。
住信SBIネット銀行の定額自動振込や定額自動入金を活用している人は、月々の支出を増やすことなく手数料の節約が可能です。
まとめ
住信SBIネット銀行「ミライノデビット(VISA)」は、年会費無料でポイントを貯めることができるデビットカードです。
月3万円以上VISAデビットでの支払いに変えることで、スマプロランクが3になり、ATM出金手数料・他行あて振込手数料ともに月7回まで無料になります。
海外利用では、外貨預金口座(米ドル)からの支払いにすることで、海外事務手数料(2.5%)だけでショッピングや海外ATMからの外貨引き出しも可能です。

VISAデビットのメリットとデメリットを確認して、自分に合っているかどうかを検討してみましょう。
・住信SBIネット銀行のデビットカードって3種類あるけどどれがいいの?
・ミライノデビットのVISAとMastercardはどちらがいい?