ショッピング保険はいざという時に大活躍!クレジットカードのショッピング保険を解説

クレジットカードで商品を購入したのはいいけれど、自分の不注意などで商品を壊してしまった時、どうしますか?せっかく購入した商品が使い物にならなくなってしまったら、悲しいですよね。
しかし、ショッピング保険が付帯しているカードで購入した商品なら、補償を受けられる場合があります。
この記事をお読みになっている方は
- ショッピング保険の概要や適用条件
- ショッピング保険が適用されない場合や注意点
- どのクレジットカードにショッピング保険が付帯しているのか
などについて知りたいと思ってはいませんか?
今回の記事では、ショッピング保険に関わる情報を詳しくご紹介していきます。
記事を最後まで読んでいただくとショッピング保険がどのようなものなのかがわかり、ショッピング保険付きのクレジットカードを自分が持つべきかどうか判断できるようになります。
この記事の目次
「条件付き」で商品を補償してくれるショッピング保険
ブランドバッグや高性能な家電などのような高額な買い物をする時、商品の破損・盗難に備えるためにショッピング保険が掛けられていると便利です。
クレジットカード会社と損害保険会社が提携し、購入した商品に破損や盗難があった場合、条件付きで補償をうけられるショッピング保険が付帯しているクレジットカードがあります。
どのような場合に補償をうけられるかや、自己負担金の有無、保険適用条件などを詳しくご紹介していきます。
カードで購入した商品の破損・盗難時に補償
ショッピング保険が付帯しているクレジットカード購入した商品は、もし破損したり盗難にあってしまった場合に
- 海外で購入した商品
- リボ払い、分割払いで購入した商品
- 補償限度額以下の商品
などのいくつかの条件の範囲内で補償されます。
保険金の請求方法について三井住友カードを例に挙げると、事故が起こった日より30日以内に以下のような書類を添えてVJ保険デスク(三井住友海上)に申請する必要があります。
破損事故 | 盗難事故 | 火災事故 | その他事故 | |
---|---|---|---|---|
保険金請求書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
事故の証明書 | ○ 盗難届出証明書 | ○ 羅災証明書 | ||
修理費見積書または領収書 | ○ | ○ | ||
クレジットカードの利用売上票 | ○ | ○ | ○ | ○ |
損害明細書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
また、通販で購入した商品の損害を申請する場合は、商品の到着日を確認するため原則として受領証が必要です。
このほかにも損害を受けた対象物や現場の写真など複数の事実確認書類が必要となることがあるため、詳細は会員規約や公式サイト、サポートセンター等で確認が必要です。
もし事故が起きた場合に補償を受け付ける期間である補償対象期間は比較的長く設定されていますが、実際に事故起きた場合についても申請に期限が設けられていますので、早めに問い合わせを行いましょう。
補償を受ける場合は自己負担金を支払う場合も
ショッピング保険の補償を受ける場合には、ほとんどの場合自己負担金が設定されているため、購入した商品全額が手元に返ってくる訳ではありません。
▼ 例
1事故あたりの自己負担金 | |
---|---|
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード | 0円 |
三井住友カード リボスタイル 三菱UFJニコスVIASOカード |
3,000円 |
イオンカード | 5,000円 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 10,000円 |
このように、ショッピング補償には、ほとんどの場合、自己負担金が設定されていて、購入した商品から自己負担金を差し引いた額が補償限度額の範囲内で補償されます。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは自己負担金が無料です。海外での国内・海外を問わずショッピングで年間で200万円までの補償が受けられます。
ここまで、クレジットカードに付帯しているショッピング保険の概要についてご紹介してきました。
補償の対象がクレジットカードでの購入物に限られることや、自己負担金が必要な場合がある点は押さえておきましょう。
さらに、ショッピング保険が適用されるためには条件があるので、次の章で詳しくご説明していきます。
ショッピング保険の適用には条件が定められている
ショッピング保険が適用されるには、条件が定められているため、どんな場合でも補償される訳ではありません。
条件には、
- 補償対象期間
- 購入した商品の種類
- 補償限度額
- 過失の有無
- 利用控えが残っているかどうか
などが挙げられます。
ショッピング保険が適用されるための条件は、クレジットカード会社やカードの種類によって、多少異なります。それぞれの項目について詳しく見ていきます。
補償を受けられる期間が決まっている
クレジットカード付帯のショッピング保険は、補償対象期間が定められているため、購入した物がずっと補償される訳ではありません。
利用する側としては、補償期間ができるだけ長いほうがありがたいですが、ほとんどのクレジットカードは補償対象期間が90日で設定されているため、補償期間を過ぎた時期に紛失してしまったり盗難にあってしまっても補償を受けることができません。
▼ 補償期間の例
三井住友カード リボスタイル | 購入日および購入日の翌日から90日間 |
購入日および購入日翌日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内 | |
三菱UFJニコスVIASOカード | 購入日から90日以内 |
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード | 購入日から120日間 |
イオンカード | 購入日から180日以内 |
このように、各クレジットカード毎に、補償を受けられる期間が異なっています。
できれば、イオンカードのように補償期間が長いクレジットカードを選ぶ方が、紛失・盗難のリスクに備えられる期間が長くなるので安心です。
補償の対象外となる商品がある
鮮度が重要なものや交換がきかない高価なものなど、商品の種類によっては補償が受けられない場合があるため注意が必要です。
クレジットカードで購入した商品でも、商品の種類によっては補償対象外となってしまう場合があります。補償対象外の商品は、クレジットカードの種類ごとに定められています。
▼ 例
三井住友カード リボスタイル | 食料品、商品券、自動車、携帯電話、生物、不動産など |
---|---|
イオンカード | 貴金属類・コンタクトレンズ・自転車等 |
このように、ショッピング補償の対象外のアイテムは決して少なくありません。
イオンカードは、食料品が対象にはなっていますが、自己負担金の5,000円を超える食料品はほとんどないため、食料品について補償をうけることはほとんど考えられません。
注目しておきたいのが、携帯電話やスマートフォンの補償についてです。スマートフォンも補償の範囲に含まれるクレジットカードには、イオンカード、ダイナースクラブカードやアメリカン・エキスプレス・カードがあります。
ダイナースクラブカードやアメリカン・エキスプレス・カードは年会費が1万円を超えていますが、イオンカードは年会費無料で携帯電話もショッピング保険の対象です。
少なくとも数か月の間、修理が必要になってしまった場合に備えられますので、携帯電話の購入時におすすめのカードです。
また、注意しておきたい点として、電子マネーへのチャージがあります。商品券等金券の購入は、ほとんどのクレジットカードで補償の対象外です。
クレジットカードを利用してチャージした電子マネーで支払いを行っても、クレジットカードの補償の対象外です。
このように、クレジットカード毎に、補償の対象外となる商品が定められていますので、高額な買い物をする前には、補償の対象になるのかどうか、確認しておきましょう。
カードによって補償限度額が異なる
普段の生活では、頻繁に補償を受け、限度額を超えるほどに補償を受けることは考えにくいですが、引っ越し等でカードを利用して高額な買い物の機会が多い人は、チェックしておきたいポイントです。
クレジットカードに付帯しているショッピング保険は、カードごとに補償限度額が異なります。ほとんどのものが1年間の合計額で定められています。
▼ 例
▼カード名 | ▼1年間の補償限度額 |
---|---|
イオンカード | 50万円 |
Yahoo!ショッピングでの購入商品 200万円 その他100万円 |
|
三井住友カード リボスタイル | 100万円 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 500万円 |
自分に重大な過失があると補償は難しい
クレジットカード付帯のショッピング保険は、故意や重大な過失があると、補償を受けられない場合もあります。「故意や重大な過失」にはこのようなものがあります。
- わざと壊した
- 鍵をかけないなど、保管方法に問題があった
- 商品の誤った使用による破損
- 紛失や置忘れ
また、配送中の事故・故障など他の会社が補償すべき事柄や、戦争・天災・公権力の行使等による損害は補償の対象外です。
盗難も、保険の内容によっては対象外となる場合があります。
クレジットカードの利用控えが無いと補償を受けられないことも
クレジットカードで商品を購入したものの、控えを紛失してしまうと補償を受けられないことがあるので、注意が必要です。
例えば、イオンカードやについては、利用控えが必要な旨が公式サイトに明記されています。
購入した商品に盗難や破損などのトラブルがあっても、ショッピング保険で対応できるように、手持ちのクレジットカードのショッピング補償の期間内は、明細は取っておくようにしましょう。
ここまで、ショッピング保険の適用条件についてご紹介してきました。忘れがちなのが明細ですが、すぐに捨てずにとっておく習慣を身につけましょう。
商品の種類や対象期間、限度額など、クレジットカードによって、規定が異なります。自分の生活スタイルに合ったカードを利用していきましょう。
それでは、次の章で、ショッピング保険が付帯したおすすめのクレジットカードをご紹介していきます。
ショッピング保険が付帯しているおすすめクレジットカード
ショッピング保険が付帯しているクレジットカードはたくさんあります。ここでは、年会費無料で利用できるクレジットカードを中心に、ご紹介していきます。
三井住友カード リボスタイル
三井住友カードの中でも、ショッピングに強く、ショッピング補償の自己負担の少なさが特徴です。比較的少額の買い物が多い方にもお勧めできるクレジットカードです。
年会費 | 本人・家族会員とも永年無料 |
---|---|
ポイント付与率 | 通常:200円利用で1ポイント、リボ払い手数料請求月3倍 |
国際ブランド | VISA |
対象商品 | 海外利用、国内のリボ払い・分割払い(3回以上)利用で購入した商品 |
ショッピング補償期間 | 購入日および購入日の翌日から90日間 |
ショッピング補償の年間限度額 | 100万円 |
ショッピング補償自己負担金 | 3,000円 |
イオンカード
イオングループでの利用で、特定日に割引があるなど、お得なクレジットカードです。
対象商品に金額条件があり、ショッピング補償の自己負担が他社に比べて大きく、年間限度額も少ないですが、補償期間が他のクレジットカードと比較してとても長いのが特徴です。
また、食品やスマートフォンの購入でも補償の対象となるのもメリットです。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント付与率 | 通常:200円利用で1ポイント、イオングループ2倍 |
国際ブランド | VISA、JCB、Master |
対象商品 | イオンカードで購入した1品5,000円以上の商品 |
ショッピング補償期間 | 購入日から180日以内 |
ショッピング補償の年間限度額 | 50万円 |
ショッピング補償自己負担金 | 5,000円 |
Yahoo!ショッピングでのショッピングで便利なクレジットカードで、ポイントが100円単位で付与される点やYahooでのショッピングで補償が大きい点が特徴です。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
ポイント付与率 | 100円につきTポイント1ポイント |
国際ブランド | VISA、Master |
対象商品 | で購入した商品 |
ショッピング補償期間 | 購入日および購入日翌日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内 |
ショッピング補償の年間限度額 | Yahoo!ショッピングでの購入商品 200万円 その他100万円 |
ショッピング補償自己負担金 | 3,000円 |
三菱UFJニコスVIASOカード
ポイント還元率が高くネットショッピングではポイントが最大10%相当分付与されるなど、ポイント面でお得なクレジットカードです。
ショッピング補償の自己負担金も少ない部類なので、比較的少額の商品でも補償を申し込みやすいのが特徴です。
年会費 | 本人・家族会員とも無料 |
---|---|
ポイント付与率 | 1,000円で5ポイント |
国際ブランド | Master |
対象商品 | 三菱UFJニコスVIASOカードで購入した商品 |
ショッピング補償期間 | 購入日から90日以内 |
ショッピング補償の年間限度額 | 100万円 |
ショッピング補償自己負担金 | 3,000円 |
アメリカン・エキスプレス・カード
国際ブランドであるアメリカン・エキスプレスが発行しているクレジットカードです。
年会費は有料ですが、手厚い補償が特徴で、ショッピング保険でも補償額の上限が500万円と高くなっています。
そのため、高額な買い物をする人におすすめのクレジットカードです。また、旅行関連のサービスも優れているため、海外旅行や出張の多い人にもおすすめです。
年会費 | 本人13,200円(税込)、家族会員6,600円(税込) キャンペーンによっては初年度無料 |
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ポイント付与率 | 100円利用で1ポイント |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス・カードで購入した商品 |
ショッピング補償期間 | 購入日から90日以内 |
ショッピング補償の年間限度額 | 500万円 |
ショッピング補償自己負担金 | 10,000円 |
このように、クレジットカード毎に、ショッピング保険では、補償額の上限や補償期間、自己負担などに違いがあり、普段いくら位の買い物をどの程度するのかによって都合のよい補償内容が異なります。
自身のライフスタイルに合ったものを使ってみましょう。
まとめ
今回の記事では、クレジットカード付帯のショッピング保険についてまとめてきました。それでは、内容を振り返ります。
- クレジットカード付帯のショッピング保険は条件付きで商品を補償
- クレジットカード会社が損害保険会社と提携してサービスを提供している
- 商品の破損や盗難時に補償があるが、ほとんどのカードで自己負担金が差し引かれる
- ショッピング保険にはカードごとに適用条件がある
- 補償対象期間・商品の種類・補償限度額・過失の有無などの条件がある
- 補償期間が最も長いのがイオンカードで購入日から180日
- 年会費無料のカードで携帯電話の破損も補償してくれるのはイオンカード
- 年会費無料のカードで年間補償限度額が一番高額なのはYahoo!Japanカード
- 重過失があったり、控えをなくしたりすると補償を受けるのが難しい
このように、ショッピング保険が付帯しているクレジットカードがあると、盗難にあったり破損してしまったときに便利ですが、カードごとに補償の内容が異なります。
検討中の人は、自己負担金は補償の上限額、対象商品などの今回ご紹介したポイントを抑えることで、自分自身に合うショッピング保険が付帯したクレジットカードを作ることを考えてみてくださいね。