東京電力の電気代を節約したい!TEPCOカードの概要とクレジットカードで払うべきかの判断基準を教えます

毎月必ず支払わなければならない電気料金。この電気料金の支払い方法ですが、口座振替やコンビニ払いだけではなく、クレジットカードでも支払うことができることをご存じですか?
クレジットカードで電気料金を支払えば、
- 忙しい人でもいつでも支払うことができる
- カード会社のポイントが貯まってお得
といったメリットを感じる人が多いのではないでしょうか。
しかし、人によってはカード払いで損をすることがあります。 クレジットカード決済、銀行振り込み、コンビニ支払のなかで、どれが一番お得なのかを知りたくはありませんか?
今回はそんな電気料金をもっともお得に支払う方法と、東京電力が発行する「TEPCOカード」について紹介します。東京電力圏内に住んでいる人であれば、「TEPCOカード」の概要やメリットデメリットを知っておいて損をすることはありません。
電気料金をクレジットカードで支払う前に、口座振替やコンビニ払いとの違いをしっかりと理解しておきましょう。そうすれば、 自分にぴったりの電気料金の支払い方法を決めることができるようになります。
この記事の目次
電気料金はクレジットカード払いできる!メリットとデメリット
電気料金を支払う方法はクレジットカードだけでなく、他の方法もいくつかあります。それらの方法を踏まえたうえで、クレジットカードで電気料金を支払うメリットとデメリットを解説していきます。
電気料金の支払い方法はいくつかある
電気料金の支払いには、
- 口座振替
- 払込用紙による支払い
- クレジットカード
の3つの種類があります。
口座振替
口座振替は、自分の預金口座から自動的に引き落とされることで電気料金を支払う方法です。
利用可能な金融機関は、
- 都市銀行
- 長期信用銀行
- 信託銀行 ・地方銀行
- 第二地方銀行協会加盟行
- 信用金庫 ・商工組合中央金庫
- 信用組合 ・農林中央金庫
- 農業協同組合/信用農業協同組合連合会
- 信用漁業協同組合連合会 ・労働金庫 ・外国銀行
- イオン銀行
- ジャパンネット銀行
- 楽天銀行
があります。
払込用紙による支払い
払込用紙による支払いは、電気料金を銀行や郵便局、コンビニエンスストア、東京電力窓口で支払う方法です。
コンビニエンスストアであれば24時間365日いつでも支払うことができますが、バーコードがない払込用紙は取り扱えないため注意が必要です。
クレジットカード
クレジットカードで電気料金を支払うこともできます。
しかし、以下のような人はクレジットカードを利用することができません。
- 高圧で契約している人
- 特別高圧で契約している人
- 一括前払契約をしている人
- 複数の契約を一括して支払っている人
ほとんどすべてのクレジットカードで電気料金を支払うことができますが、 一部の国内専用クレジットカードは利用することができない場合があるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
また以下のような場合は、クレジットカード以外の方法で東京電力から直接請求されるので注意しましょう。
- 残高不足などでクレジットカード払いできない場合
- クレジットカード会員の資格を喪失している場合
電気料金を支払うためのすべての方法を理解できたら、次にクレジットカードで電気料金を支払うメリットとデメリットを確認していきましょう。
電気料金をクレジットカードで支払うメリット
電気料金をクレジットカードで支払うと、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。
カード引き落としなのでポイントが貯まる
電気料金をクレジットカードで支払うと、クレジットカードのポイントが貯まります。
毎月かならず支払う電気料金だからこそ、クレジットカードを利用すれば確実にポイントを貯めることができるのです。
電気料金をクレジットカードで支払えばお得にポイントが貯まるメリットしかないように思えますが、デメリットにはどのようなものがあるのかを確認しておきましょう。
電気料金をクレジットカードで支払うデメリット
実は、電気料金を口座振替で支払うと割引される特典があります。クレジットカード払いと比べるとどれくらい損をしてしまうのかを見ていきましょう。
口座振替の割引に比べると損をすることもある
クレジットカードで電気料金を支払うと、 口座振替の割引を適用することができません。
東京電力の口座振替割引サービスは、 毎月50円(税別)となっています。 年間に換算すると648円の割引額になるため、電気料金によってはクレジットカードで支払うことで損をすることがあるのです。
それでは、電気料金がいくらならクレジットカードで支払っても損をしないで済むのでしょうか。
毎月5,500円以上電気代を支払うならカードのほうがお得
ポイント還元率1.0%のクレジットカードの場合、毎月5,500円以上の電気代ならクレジットカードのほうがお得です。
5,500円の電気代であれば1%である55円がポイント還元されるからです。毎月確実に5,500円以上の電気料金を支払っているのであればクレジットカードのほうがお得です。しかし、
- 季節によって電気使用料にバラつきがある
- 1人暮らしで電気をあまり使わない
- クレジットカードの還元率が1.0%未満である
という場合は、クレジットカードで電気料金を支払うと損をすることになります。
とくにクレジットカードの還元率が0.5%の場合は、1カ月の電気料金が11,000円以上にならないと口座振替割引の54円を超えることができません。
少しでも電気料金を安くしたいのであれば、クレジットカードよりも口座振替のほうがお得になることがあるのです。
続いて、電気料金をクレジットカードで支払うための申請方法をご紹介します。
クレジットカード払いの申請方法
電気料金をクレジットカードで支払うための申請方法には、
- インターネットでの申請
- 書面での申請
の2種類があります。それぞれの申請方法を詳しくご紹介します。
もっとも簡単!インターネットで申請
インターネットからの申請が、もっとも簡単に手続きすることができます。
書類による申請方法と比べると書類を取り寄せる時間を省くことができるというメリットがあるため、時間を無駄にせずにすばやく手続きすることができます。
インターネットであれば自宅にいながらいつでも申請することができるので、忙しい人でも簡単に手続きすることができるのも大きな特徴です。手続きするためには、
- お客さま(ご請求)番号
- 事業所コード ・地区番号
- クレジットカード番号
- クレジットカードの有効期限
- クレジットカードのセキュリティコード(カード確認番号)
という情報が必要です。
お客さま(ご請求)番号と事業所コードと地区番号の3つは、 電気ご使用量のお知らせ(検針票)で確認することができます。
クレジットカードに関する情報は、 クレジットカードの券面に記載された内容をそのまま入力します。アメリカンエキスプレスカードの場合は、カード表面の右側に記載された4ケタの数字を入力しますが、それ以外のクレジットカードは裏面署名欄横に記載された下3ケタの数字を入力します。
パソコンだけでなくスマートフォンからも手続きすることが可能です。
クレジットカードからの引き落としは、申請したあとの最初の請求から開始されます。
クレジットカード会社の締め日や東京電力の検針日などの関係で、2か月分まとめて引き落としされることがあるため、残高不足にならないように気をつけましょう。
クレジットカードの支払い開始については、電気ご使用量のお知らせ(検針票)で確認することができます。
書面でも手続きできます
インターネットではなく 書面で手続きすることもできます。書面で手続きする流れは以下のとおりです。
- 「各種申込用紙の郵送」ページ からクレジットカード支払い申込書を取り寄せる ※新料金プランを契約している人は専用ダイヤル0120-995-113へ連絡をして、クレジットカード支払い申込書を取り寄せる
- 申込書が届いたら、必要事項を記入し押印をして返送する
申込書を 取り寄せるまでに1週間程度かかるため、余裕をもって申し込むようにしましょう。
電気料金をクレジットカードで支払うためにはインターネットと書面のどちらかで申請することができますが、 インターネットのほうが申請する時間を短縮することができます。
それでは次に、東京電力が発行する新しいクレジットカード「TEPCOカード」の魅力をお伝えしていきます。
東京電力が発行する新しいクレジットカード「TEPCOカード」
東京電力が「TEPCOカード」という新しいクレジットカードを発行していることをご存じでしたか?
東京電力圏内に住んでいる人であれば、知っておいて損をすることはありません。今回は、
- TEPCOカードの概要
- TEPCOカードのメリット
- TEPCOカードのデメリット
- TEPCOカードをおすすめする人
という切り口でTEPCOカードについて解説していきます。
TEPCOカードの概要
TEPCOカードとは、東京電力Switch!カードをリニューアルしたカードのことです。
2017年4月1日よりリニューアルを開始しており、それまでの 東京電力Switch!カードは2017年3月31日でサービスを終了しています。
TEPCOカードには、
- 一般カード
- ゴールドカード
の2種類があります。
一般カードの入会条件は、
- 18歳以上で安定した収入がある
- 18歳以上で専門学校、短大、大学に在学している
のどちらかを満たす必要があります。
ゴールドカードの入会条件は、
- 30歳以上
- 一定の安定した収入がある
- 勤続年数か営業年数(自営業の場合)が5年以上である
というすべての条件を満たす必要があります。
どちらも 初年度は年会費無料となっているため、気軽にTEPCOカードを申し込むことができるのが特徴です。
TEPCOカードのメリット
TEPCOカードのメリットは、以下4つをあげることができます。
- 会員ランクによりポイント倍率が最大5倍
- カード申込と一緒に電気料金の支払いをTEPCOカード払いに申し込める
- 貯まったポイントはTEPCOオリジナル商品に交換できる
- 三菱UFJニコスのDCハッピープレゼントのポイントを合算することができる
会員ランクはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドの5つに分かれており、 電気料金のポイント倍率はダイヤモンドの5倍が最大となっています。新規入会時の会員ランクはシルバーとなっており、電気料金のポイント倍率は2倍が設定されています。
電気料金プランをプレミアムプランやスマートライフプラン、電気上手プランにすれば、会員ランクをもっと上げて電気料金のポイント倍率を3倍や4倍にすることが可能となります。
TEPCOカードは 電気料金を使うほど会員ランクによるポイント倍率が優遇ポイントとして加算されるのが最大の特徴となっています。
そのため、自宅だけでなく離れている家族の電気料金をTEPCOカードでまとめて支払うことによって、ポイントを効率よく貯めることができるようになります。
新規入会のシルバーランクでも、1か月の電気料金が1万円で年間12万円の場合は、120ポイント(1,000円で1ポイント)の2倍である240ポイントが優遇ポイントとして加算されるのです。
それでは次に、TEPCOカードのデメリットにはどのようなものがあるのかを確認しましょう。
TEPCOカードのデメリット
TEPCOカードは個人が対象となっているため 法人名義では作ることができません。
しかし、個人名義のTEPCOカードで支払うのであれば、電気料金の契約が法人名義になっていても電気料金のポイント優遇の対象となっているため、安心してTEPCOカードを使うことができます。
また、TEPCOカードを作ったからといってかならず電気料金をクレジットカードで支払わなければならないわけではありません。しかし、TEPCOカードで支払った電気料金に対して優遇倍率が適用されるため、 TEPCOカードを作ったらクレジットカード払いにしないとお得感を感じることができないでしょう。
さらに、2年目以降は年会費(一般カードは1,250円税別、ゴールドカードは10,000円税別)が必要となるため、年間の電気料金が少ない人は元をとることができないかもしれません。
TEPCOカードのメリットとデメリットを踏まえて、TEPCOカードを作ったほうがいい人を紹介していきます。
TEPCOカードはこんな人におすすめ
TEPCOカードは、こんな人におすすめします。
- 東京電力圏内に住んでいる人
- 電気料金プランをプレミアムプラン、スマートライフプラン、電気上手プランのどれかに設定している人
- 複数の電気契約をしている人
会員ランクがゴールド以上になる人や、普段から電気料金をたくさん支払っている人がTEPCOカードで電気料金を支払えば、 使用電気量や優遇倍率に応じたポイントが加算されるため 大変お得なのです。
まとめ
東京電力の電気代を節約したい!クレジットカードで払うべきかの判断基準を最後までお読みいただきありがとうございました。
東京電力の電気料金をクレジットカードで支払ってしまうと、口座振替割引が適用されません。そのためポイント還元率が1.0%以上のクレジットカードであったとしても、1ヶ月5,500円未満の電気料金の場合は損をしてしまいます。
エアコンを使用する時期だけ電気料金が5,500円を超えるような場合は、年間で考えると損をしている可能性が高くなります。
しかしTEPCOカードで電気料金をクレジットカード払いすれば、電気使用料金に応じた優遇ポイントが加算されるため、 TEPCOカードでクレジットカード払いしたほうがお得になることがあります。
電気料金の3つの支払い方法(口座振替、クレジットカード、コンビニ払い)の違いを知ることができれば、 東京電力の電気料金をクレジットカード払いするべきかどうかを見極めることができるようになります。
東京電力圏内に住んでいることを活かし一番お得な支払方法を選んで、電気料金を節約してみてください。